問題一覧
1
①次の化合物に関して、紫外可視吸収スペクトルを測定したとき、吸収極大波長(λmax)が最も長波長に見られると予測される化合物はどれか
3
2
①紫外可視吸光度測定法に関する次の記述のうち、正しいのは
紫外部の吸収測定には石英のセルが適している, 分子の電子状態が基底状態から励起状態に遷移する際の光の吸収を利用したものである
3
①エルゴステロールはλmax=282 nmにモル吸光係数ε=11900の吸収をもつ。光路長 l=1.00 cmで吸光度A=0.065を示した場合、エルゴステロールの溶液の濃度はいくらか
5.5×10⁻⁶M
4
①血中のグルコースの定量法として、次のような酵素反応を利用した方法がある。この方法では、波長340nmの吸光度からグルコースの濃度を求める。この方法に関する記述のうち、正しいのは
340nmの吸収は、NADPHに由来する, 試料に入射する光と透過する光の強度をそれぞれI₀、Iとすると吸光度はlog(I₀/I)で表される
5
②蛍光光度法に関する次の記述のうち、正しいのは
溶液中の蛍光物質の濃度が十分に希薄であれば、蛍光強度は蛍光物質の濃度に比例する, 励起スペクトルは、蛍光波長を固定し、励起光の波長を変化させて試料溶液の蛍光強度を測定することにより得られる
6
②赤外分光法に関する次の記述のうち、正しいのは
赤外吸収スペクトルは、一般に波数4000 cm⁻¹~4 00cm⁻¹の範囲で測定され、その波長は2.5 μm〜25 μmに対応する, 分子振動に関する情報が得られる
7
②図は3-アミノ安息香酸エチルの赤外吸収(IR)スペクトルである。次の記述のうち、適切なものはどれか
吸収帯AにはNHに由来するシグナルが検出される, 吸収帯Bはカルボニル基に由来する
8
②下図の赤外吸収スペクトルは、アセトフェノン、塩化ベンゾイル、tert-ブチルアルコール、ベンズアミドのどれかのスペクトルである。ベンズアミドのスペクトルはどれか
2
9
③核磁気共鳴(NMR)測定において、原理上、測定できない核種は次のどれか
¹²C, ¹⁴N
10
③NMRに関する次の記述のうち、誤っているのは
NMRスペクトルの横軸(単位はppm)の数字が大きい方を高磁場、小さい方を低磁場という
11
③次の化合物の矢印が示している水素は何ppmに観測されると予想されるか
2ppm
12
③次の化合物の矢印が示している水素は何ppmに観測されると予測できるか
4ppm
13
③次の化合物の矢印で示されている水素は何ppmに観測されると予測できるか
7ppm
14
④1H-NMRスペクトルを解析し、そのスペクトルと構造が一致しているのは
2
15
④1H-NMRスペクトルを解析し、そのスペクトルと構造が一致しているのはどれか
3
16
④構造式は4-メチル安息香酸エチルであり、1H NMRチャートはこれを測定したものである。この4-メチル安息香酸エチルを塩酸水溶液で加水分解した時、ベンゼン環を有する生成物の予測される1H NMRチャートは、原料の4-メチル安息香酸エチルの1H NMRチャートのどのシグナルが消失していると考えられるか
A, C
17
④下の構造式の赤で記載されている水素原子のシグナルは、1H NMRチャートのA~Dのどれに対応するか
A
18
④H-NMR全般において、正しいのは
遮へい効果が大きい水素は、高磁場側に観測される
19
⑤〜⑦¹³C NMRの測定において、ベンゼンは何本のシグナルが観測されるか
1本
20
⑤〜⑦¹³C NMRの測定において、トルエンは何本のシグナルが観測されるか
5本
21
⑤〜⑦¹³C NMRの測定において、アセトンは何本のシグナルが観測されるか
2本
22
⑤〜⑦¹³C NMRの測定において、n-ヘキサンは何本のシグナルが観測されるか
3本
23
⑤〜⑦トルエンの質量分析(MS)をEI法により測定したとき、分子量に相当する m/z=92と共に、 m/z=93にもピークが観測された。 このときのm/z=93のピークを、なんと呼ぶか
同位体ピーク
24
③④NMRではガンマ線照射を用いて観測する
誤
25
③④¹H-NMRにおいて、通常²Hは観測されない
正
26
③④NMR横軸の単位はcm⁻¹である
誤
27
③④内標準物質にはトリメチルシランが適している
誤
28
③④一般的に¹H-NMRでは測定するための溶媒は用いない
誤
29
③④¹H-NMR における積分値とは、隣の元素についている水素の数である
誤
30
③④¹H-NMRにおける化学シフトは、観測する水素の周りの環境により異なってくる
正
31
③④¹H-NMR における分裂様式は、一般的に隣の元素に結合している水素の数と同数で分裂する
誤
32
③④¹H-NMR の横軸の数字が小さい方を高磁場(側)という
正
33
③④NMR測定は水素と炭素のみを測定することができる
誤
34
③④4-クロロトルエンの¹H-NMRスペクトルでは、ベンゼン環の4つの水素原子は、メチル基の3つ水素原子よりも低磁場側に観測される
正
35
③NMRの測定法で使用する電磁波は、紫外線よりもエネルギーが大きい
誤
36
③測定装置のシグナル分離能(分解能)は、磁場の強さに影響される
正
37
③¹HNMRが繁用されるのは、その原子量が最も小さいであるためである
誤
38
③NMR では、周辺電子の状態は化学シフト値に影響しない
誤
39
③外部磁場が2倍になると、化学シフト値も2倍となる
誤
40
③プロトン周りの電子密度が高いと、¹H NMRでシグナルが高磁場側に現れる
正
41
③エタノールのメチレンプロトンはメチルプロトンより、電子による外部遮へいの度合いが小さいため、シグナルはメチルプロトンより高磁場に現れる
誤
42
③重水添加によりOH、SH,NH₂などのプロトンのシグナルが消失するのは、置換された重水素の核スピン量子数が1であるためである
正
43
③化学シフトはppmで表し、スピンースピン結合はHzで表す
正
44
③ジアステレオマーの関係にある化合物において、それぞれのNMR スペクトルは完全に一致する。
誤
45
③プロトンの磁気緩和時間から得られる情報は、臨床で使われるMRI (磁気共鳴イメージング)に利用されている
正
46
③ ¹Hと¹³Cでは共鳴周波数が異なる
正
47
③¹³C NMRにおいて、シグナル強度は¹³Cの数に対応する
誤