職員一人ひとりが様々な事情を抱える中で、働きやすい職場環境を整備し、各自の能力を発揮できるようにするために、主任としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。

1.高度化する区民の期待に応えるために

少子化の進行や激甚化する自然災害、地域コミュニティの希薄化、様々な分野での区民生活を支える人材の不足など、本区を取り巻く環境や区民ニーズは常に変化している。

また、DXは社会の各方面で進展しており、時代に即した手法で試作を実行するためには、全庁を挙げてDXを一掃推進する必要がある。

現下の行政課題を解決するためには、大局的見地で施策を考え、新たな取組みにも積極果敢に挑戦することが求められている。

こうした状況において、職員一人ひとりが家庭生活や社会活動にも時間を使い、心身の健康を保ちながら意欲的に活動してこそ、仕事でも能力を十分に発揮できる。

今こそ、区は仕事と生活の調和を図り、ライフスタイルの多様化に対応した柔軟な働き方ができる環境を整備していかなければならない。

2.困難な時代に対応するための環境を

職員が最大限に能力を発揮できる環境を実現することが、区民の期待に応えるための基盤となる。

この認識のもと、私は以下の3点に取り組む。

第一に、仕事を効率的に進めるために風通しの良い職場づくりを行う。

係内で意見交換や情報共有を行う機会が不足していたり、コミュニケーションが一方通行であったりすると、区民の声や職場内の重要な情報が停滞して、効率的な業務遂行ができなくなる。

私は、係会議において積極的な情報発信を行い、個人で抱え込みがちな業務上の課題や共有すべき情報を他の職員からも引き出せるような雰囲気の場を創出する。

第二に、率先して効果的な業務改善を推進する。

社会状況が刻々と変化する中、目の前のルーティンワークに没頭し、時代の変化に合わせた成果を追求できなくては本末転倒である。

私は、見直しが行われずに形骸化しているマニュアルを随時見直し、係内で共有することで、職員一人ひとりの業務改善への意識向上を図る。

また、自分の業務以外についても常に問題意識を持ち、より良い改善案を提示する。

さらに、他の職員から改善の提案があった場合には、その優れた部分を自分の業務にも取り入れて伝えることで、士気を高める。

第三に、仕事と生活の調和を実現するための意識を職場に定着させる。

本区では、柔軟な働き方の推進を目的に、勤務時間の臨時変更制度が導入されている。

しかし、そのような制度があっても、周囲の理解がなかったり、活用する職員がいなかったりすると、働きやすい職場環境の実現はできない。

私は、制度の理解を深め、仕事に支障がない範囲で制度を活用する。

また、係内ではスケジュールの共有を行い、係全体で制度を活用できるような流れを促し、働きやすい職場環境の実現に向けた状況を作りあげる。

3.意欲を持って働く職場の実現へ

職員一人ひとりが能力を活かして働くためには、家庭生活や社会活動においても充実した時間を確保することが必要だ。

日々の充実感が仕事の能率を高め、意欲を持って業務を遂行する組織づくりを可能とする。

さらに、業務効率の高いメリハリある働き方の実現は、区民サービスの向上にも寄与する。

私は中堅職員として、区民から求められている課題に適切に応えることのできる体制を築くために、日頃より係長と問題意識を共有し、係員へ積極的に働きかけることで、組織力の強化を行う。