問題一覧
1
カントが無条件に善いとした、義務を義務としておこなう意志
善意志
2
理性的な存在である人間だけがもっているもの
意志の自由
3
「…したいならば、~せよ」といった条件付きの命令
仮言命法
4
道徳法則に用いられる「~せよ」という無条件の命令
定言命法
5
カントが名づけた、人間が理性によって自ら道徳法則を立て、自らそれに従うこと
意志の自律
6
カントがいう、自律的な存在としての人間
人格
7
カントが唱えた、人々が互いの人格を目的として尊重する理想の社会
目的の国
8
国家を一つの人格とみなし、国家が互いを尊重し、連盟することで実現するとカントが考えたこと
永遠平和
9
ヘーゲルが名づけた、自由が実現される共同体やその倫理
人倫
10
ヘーゲルが、自由が実現される過程を説明した法則で、物事をく一反一合>の3段階でとらえる考え
弁証法
11
人倫の3つの段階のうち、人々が自然の愛情で結ばれた共同体
家族
12
人倫の3つの段階のうち、個人の欲望に基づいた共同体
市民社会
13
家族と市民社会が総合されて成立する共同体であり、人倫の完成態
国家
14
幸福を生み出す行為を正しい行為とする原理
功利性の原理
15
功利性の原理に基づいて、最大多数の最大幸福の実現をめざす立場
功利主義
16
功利主義の祖で、最大多数の最大幸福を実現することによって、個人の利益と社会の利益の調和をはかろうとした人物
ベンサム
17
快楽(幸福)の量だけを問題にした、ベンサムの立場
量的功利主義
18
人間は、肉体的な快楽だけでなく、より質の高い精神的な快楽も求めるとして、快楽の質も問題にしたミルの立場
質的功利主義
19
善い結果を生み出す行為を正しいとする考え方
帰結主義
20
結果にかかわりなく、守るべき義務に合致する行為を正しいとする考え方
義務論
21
財産の私有と自由な競争に基づく資本主義の社会にかえて、財産の共有と生産の協同に基づく社会を唱える思想
社会主義
22
人間が生み出したものが、人間にとってよそよそしいものになり、さらに、人間を支配するようになること
疎外
23
土地や工場などの生産手段の所有に関わる、人々の社会的な関係
生産関係
24
社会の土台をなすのは、物質的な生活(経済)であり、それが歴史を動かしているとする、マルクスの考え方
唯物史観
25
人間の個別性を重視することで、主体性を追求する立場
実存主義
26
キルケゴールが説いた、人間が自己を見失う「死に至る病」をさす言葉
絶望
27
キルケゴールが説いた、絶望を経て、神にたどり着き、神の前に立つ人間をさす言葉
単独者
28
ニーチェが説いた、より強大になろうとする意志で、自己を乗りこえ、成長しようとする生命力であり、あらゆる生命の本質
力への意志
29
ニーチェが説いた、意味も目的もなく無限に反復する永遠回帰の世界にあって、自分の運命を受け入れ、主体的に生きること
運命愛
30
ヤスパースが説いた、死・苦しみ・罪など、おのれの力では乗りこえられない壁をさす言葉
限界状況
31
ヤスパースが説いた、自己が包括者からの賜物であることを自覚したうえで、お互いを実存として承認すること
実存的交わり
32
ハイデガーが説いた、世界に投げ込まれ、世界に規定された人間をさす言葉
世界・内・存在
33
ハイデガーが説いた、死の不安から逃れるために、世界に埋没している人間のあり方(ひらがなで)
ひと
34
サルトルが、自己のあり方を自由に選択する、人間に独自なあり方をさして表現した言葉
実存は本質に先立つ
35
サルトルが説いた、「社会参加」を意味する言葉
アンガージュマン
36
人間の思考や行動を根底で規定している普遍的な構造を明らかにすることで、人間の主体性を絶対視する近代の考え方を批判する立場
構造主義
37
レヴィ=ストロースが説いた、文明社会の科学的な思考とは異なる、動物や植物などの身近なものを用いて世界について考える方法
野生の思考
38
人間を主体とする考え方を近代の産物とみなし、人間中心主義を批判した人物
フーコー
39
自己は、他者とかかわることによってはじめて成立すると説き、他者を中心とする倫理を唱えた人物
レヴィナス
40
レヴィナスが説いた、自己の理解をこえた、他なるものをさす言葉
他性
41
ハーバーマスが説いた、政治制度や経済制度が人間の日常生活を支配している状況
生活世界の植民地化
42
ハーバーマスが説いた、対話のなかで人々を合意に導く働きをもった理性(5文字)
対話的理性
43
ハーバーマスが説いた、対話のなかで人々を合意に導く働きをもった理性(13文字)
コミュニケーション的合理性
44
アーレントが説いた、他者とともに共同体を営むこと
活動
45
ロールズが提唱した、正しい分配のあり方を考える正義
公正としての正義
46
ロールズが正義の原理を考える際に基礎とした、人々が「無知のヴェール」に覆われて自分の境遇などを知り得ない状態
原初状態
47
自由を最も重視するが、ロールズのように、平等にも配慮する立場
リベラリズム
48
ノージックのように、自由を最大限に尊重する立場(カタカナで)
リバタニアリズム
49
ノージックのように、自由を最大限に尊重する立場(漢字で)
自由至上主義
50
サンデルのように、個人を社会的な存在として考え、共同体やその伝統を重視する立場(カタカナで)
コミュニタリアニズム
51
サンデルのように、個人を社会的な存在として考え、共同体やその伝統を重視する立場(漢字で)
共同体主義
52
センが唱えた、健康である、社会に参加するなど、人間が社会で生活するのに必要な財を用いて達成できる状態や活動
機能
53
機能をあわせたもの(漢字で)
潜在能力
54
機能をあわせたもの(カタカナで)
ケイパビリティ
55
あらゆる人間には尊厳があるという考え方(カタカナで)
ヒューマニズム
56
あらゆる人間には尊厳があるという考え方(漢字で)
人道主義
57
ガンディーが説いた、暴力に対して、力で応じるのではなく、非力・不服従という仕方で抵抗すること
非暴力主義
58
シュヴァイツァーが唱えた、すべての生命を自分の同胞として敬うこと
生命への畏敬
59
機会を等しくする平等
機会の平等
60
結果を等しくする平等
結果の平等
61
生物的な性ではなく、社会や文化のなかで作られた性
ジェンダー
62
中立的に見える規制や慣行が結果として差別を生み出している状況
間接差別
63
議会などでの女性の比率を定め、その実現を義務づける制度
クオータ制
64
他者との違いを認めたうえで、他者を受け入れること
寛容
65
自由や権利の行使に当たって、他者の人権との衝突を調整するための原理
公共の福祉
66
他者に危害を与えない限り、個人の自由は制約されないという原理
他者危害原理
67
自由・権利と不可分な関係にあるもの
責任や義務
68
将来世代に対して責任や義務があるとする倫理
世代間倫理
69
封建領主の権力が次第に一人の王に集中され成立した政治体制
絶対王政
70
王の権力は神から与えられたものであり、人々はこれに従わなければならないとする考え方
王権神授説
71
17~18世紀にかけて市民階級が社会生活における自由や平等、政治への参加を求め、絶対政とたたかって成し遂げた変革
市民革命
72
人間が生まれながらにもつ、自由や平等といった権利
自然権
73
『リバイアサン』を著し、社会契約説を説いたイギリスの思想家
ホッブズ
74
『統治二論』において社会契約説を説き、政府が自然権を侵害した場合には人民に抵抗権が生じるとしたイギリスの思想家
ロック
75
『社会契約論』を著し、社会契約において、人民は一般意志に従い、集合体の運営に参加すると説いたフランスの思想家
ルソー
76
ある行為が道徳的な価値を持つかどうかを、その行為の目的や結果ではなく、善意志という行為の動機のうちに見出そうとする立場。
動機説
77
世界を動かしている絶対者の精神。
絶対精神
78
労働者が革命によって共産主義の政権を設立することをめざす立場。
マルクス・レーニン主義
79
議会を通して社会主義を実現することをめざす立場。
社会民主主義
80
デンマークの思想家であり、いまここに生きる、この私にとっての「主体的真理」を求め、「主体性こそ真理である」と唱えた人物。
キルケゴール
81
幸福をどのように分配するかを考えていないとして、功利主義を批判した人物。
ロールズ
82
『資本論』で資本主義を分折、批判し、唯物史観を説いたドイツの哲学者。
マルクス
83
実質的平等をめざすために、差別的な取り扱いを積極的に是正するための特別措置。(11文字で)
ポジティブ・アクション
84
実質的平等をめざすために、差別的な取り扱いを積極的に是正するための特別措置。 (14文字で)
アファーマティブ・アクション
85
アメリカの州で最も早く起草された憲法。
バージニア権利章典
86
政治への関心や見識をもたない人々(大衆)が選挙民の多数を占める傾向。
大衆民主主義
87
問題を単純化することで、理性的な思考ではなく、情緒や感情によって人々を動かそうとする政治手法。
ポピュリズム