問題一覧
1
糖尿病の成因、インスリン・インクレチンの働きについて誤っているものを1つ選べ
インクレチンには、GLP-1とGIPがあり、両者とも血糖値に無関係にインスリン分泌を促進する
2
糖尿病の概念及びその合併症で誤っているものを2つ選べ
糖尿病を発症すると全員に合併症を生じる, HbA1cを9%以下にコントロールすると、合併症は起こりにくいと言われている
3
HbA1c、血糖値について誤っているものを1つ選べ
HbA1cの値は、採血時から過去6ヶ月間の平均血糖値を反映する
4
膵臓から作られるホルモンについて誤っているものを1つ選べ
インスリンは、血糖値を下げる体内で作られる唯一のホルモンであり、膵臓のα細胞で作られる
5
糖尿病の疫学や症状について誤っているものを2つ選べ
糖尿病が見つかった時点で、殆どの患者において口渇、頻尿、体重減少などの症状が現れる, どの年代においても、男性よりも、女性の方が糖尿病の有病率は高い
6
インスリン依存状態に合致する定義、検査値について正しいものを2つ選べ
血中ケトン体が著増, インスリン注射をしないと糖尿病性ケトアシドーシスをおこすなど生命に危険を及ぼす状態である
7
1型糖尿病の臨床像に合致する所見を3つ選べ。
インスリン依存状態, 急激に口渇,多飲,多尿,体重減少などの高血糖症状が出現する, 抗GAD抗体 23.2U/mL
8
糖尿病型と診断できるのものを1つ選べ
朝食後血糖 204mg/dl
9
糖尿病の診断で誤っているものを1つ選べ
HbA1cが2回とも6.5%以上なら「糖尿病」と診断できる
10
妊娠糖尿病について正しいものを2つ選べ
高年齢での妊娠は、妊娠糖尿病のリスクファクターである, 妊娠中に高血糖が続くと、児の奇形や母体の合併症が起こりやすくなる
11
合併症について正しいものを2つ選べ
神経障害の発症には、ポリオール代謝の亢進が関与している, 2017年に発表されたJ-DOIT3研究では、強化療法群において、網膜症・腎症の発症・進展が抑制される事が示された
12
糖尿病神経障害の症状・診断・治療について誤っているものを1つ選べ
簡易診断基準によると、自覚症状が無く、両側アキレス腱反射の低下と振動覚低下のみでは、末梢神経障害ありと診断出来ない
13
糖尿病眼合併症の診断と治療について誤っているものを1つ選べ
長期間放置していた増殖前網膜症の症例でも、血糖コントロールが不良であれば、急速に血糖管理を行うべきである
14
糖尿病腎症の診断と治療について誤っているものを1つ選べ
糖尿病患者の透析には腹膜透析がよく用いられている
15
糖尿病の高血糖昏睡について誤っているものを2つ選べ
高血糖高浸透圧症候群では、クスマウル呼吸、ケトン臭を呈する事が多い, 糖尿病性ケトアシドーシスでは、片麻痺を呈する事が多い
16
糖尿病神経障害の症状・診断・治療について誤っているものを1つ選べ
簡易診断基準によると、自覚症状が無く、両側アキレス腱反射の低下と振動覚低下のみでは、末梢神経障害ありと診断出来ない
17
糖尿病の血糖目標値について誤っているものを2つ選べ
合併症予防のためのHbA1cは7%未満であり、それに対応する血糖値は、空腹時<150mg/dl、食後2時間血糖値<200mg/dlが目安とされている, 妊娠中のHbA1cの目標値は7%未満である
18
運動療法の意義と適応について正しいものを2つ選べ
増殖網膜症では強い運動、特にいきむような運動は避ける, 運動療法は、中くらいの強さの運動は、1日2~3単位 (160~240kcal)、少なくとも 週に3日行う
19
糖尿病の食事療法の基本について誤っているものを1つ選べ
食品交換表において蛋白質はは表1 と表2 に、糖質は表3 と表4 に主に含まれる
20
経口糖尿病薬の作用機序について誤っているものを1つ選べ
ビグアナイド(BG)薬は膵β細胞に作用し、インスリン分泌を促進する
21
経口糖尿病薬の作用機序や副作用の説明について誤っているものを2つ選べ
SGLT2阻害薬は、腎臓での糸球体からの糖分排泄を促進して血糖値を下げる薬剤である, 高齢者の低血糖昏睡の原因としてはグリニドによるものが多い
22
GLP-1 受容体作動薬の特性について誤っているものを2つ選べ
血糖値とは無関係にインスリンの分泌を促進し、グルカゴンの分泌を抑制する, DPP-4阻害薬に比べて、血糖改善効果、体重減少効果が弱いと報告されている
23
インスリン療法の基礎について誤っているものを2つ選べ
インスリンアナログ製剤である超速効型・持効型インスリンは白色懸濁である, 1型糖尿病や高血糖昏睡、妊娠中はインスリン治療の相対的適応である
24
インスリン製剤において誤っているものを2つ選べ
追加分泌を補充するインスリン製剤は、中間型インスリンである, 速効型インスリン製剤は、基礎インスリンを補充する製剤である
25
インスリン製剤において誤っているものを2つ選べ
以前、使われていた動物インスリンは、最近は使われなくなり、ヒトインスリンが治療の主流になっている, シリンジ型のインスリン注入器は、現在でも在宅自己インスリン注射の際に良く使われる
26
インスリン製剤において誤っているものを2つ選べ
30ミックスやミックス25は超速効型インスリンと持効型インスリンの混合製剤である, 中間型インスリンは静脈注射は可能である
27
低血糖の原因と症状・対処法について誤っているものを3つ選べ
SU薬やアルコールが関与した低血糖は短時間で回復し、遷延・再発は稀である, αグルコシダーゼ阻害薬を服用中の患者には、低血糖時、砂糖をとらせる, 血糖値70mg/dl以下で中枢神経症状が、50mg/dl以下で交感神経症状が出現する
28
CGM(連続グルコースモニタリング)について誤っているものを1つ選べ
CGMで測定されたグルコース濃度は、毛細血管で記録された血糖値より5~15分早めに判る
29
インスリン・GLP-1受容体作動薬の副作用について誤っているものを2つ選べ
動物インスリン製剤を使用していた時代に比べて、ヒトインスリン製剤、インスリンアナログ製剤では、インスリン抗体は現れない, インスリンアレルギーは、局所反応のみで全身性反応を呈することは無い
30
低血糖を起こしやすい状態を2つ選べ
昼食をいつも通り摂取したが、殆ど炭水化物を摂取せずに野菜ばかり摂取した時, アルコールを飲んだとき
31
持続皮下インスリン注入療法(CSII)やインスリンの静脈注射で誤っているものを1つ選べ
インスリンを輸液内に混注する時は、輸液内のブドウ糖50gに速効型インスリン1単位の割合から開始する事が多い
32
シックデイについての記載で誤っているものを1つ選べ
ケトアシドーシスになり難い
33
インスリンの投与量の調整の手順書についての記載で誤っているものを1つ選べ
対象はインスリン製剤を既に使用中の1型糖尿病患者である
34
糖尿病治療目標ついての記載で誤っているものを1つ選べ
妊娠糖尿病の血糖コントロール目標はHbA1c6.5%未満である
35
低血糖についての記載で誤っているものを1つ選べ
血糖値>70mg/dLでも、副交感神経症状がある場合は再検する
36
高血糖の原因についての記載で誤っているものを2つ選べ
運動量の増加, インスリンの増量
37
糖尿病患者の災害時対応についての記載で正しいものを2つ選べ
針が不足している場合は同じ針を何回か使用する, 超急性期(災害発生時~3日間)をしのぐ分のインスリン等は準備しておく
38
インスリンの有害事象についての記載で誤っているものを1つ選べ
体重減少
39
血糖コントロール方法についての記載で誤っているものを1つ選べ
スライディングスケール法を長期に行うことで血糖コントロールは安定してくる
40
インスリン治療の手順についての記載で誤っているものを1つ選べ
インスリン治療が必要と判断したら受け入れ意思の確認は必要ない
41
2型糖尿病患者における外来インスリン導入の適応で誤っているものを1つ選べ
糖尿病昏睡の場合
42
糖尿病の食事療法ついての記載で誤っているものを2つ選べ
指示エネルギー量の30~40%を炭水化物から摂取する, 指示エネルギー量の30%をたんぱく質から摂取する
43
運動療法の効果についての記載で誤っているものを1つ選べ
運動の慢性効果として、インスリン分泌が改善する
44
BOTついての記載で誤っているものを1つ選べ
BOTによるインスリン投与は空腹時血糖値のみを改善する
45
インスリン抵抗性改善系の薬剤を2つ選べ
チアゾリジン薬, ビグアナイド薬
46
糖吸収・排出系の薬剤を1つ選べ
α-グリコシダーゼ阻害薬
47
インスリン分泌促進系の薬剤を2つ選べ
DPP-4阻害薬, スルフォニル尿素薬
48
糖尿病性昏睡についての記載で正しいものを1つ選べ
高血糖性昏睡の治療では生理食塩水を中心とした輸液を行う
49
入院による治療についての記載で誤っているものを1つ選べ
インスリン導入の際は入院が必須である
50
インスリン導入時の患者説明についての記載で誤っているものを1つ選べ
インスリン注射をしないと透析になると脅してインスリン導入した
51
インスリン頻回注射(各食前に超速効型インスリン+就寝前に持効型インスリン)に比べて混合型インスリンの朝食前と夕食前の2回注射の方が適している症例についての記載で正しいものを2つ選べ
認知症、視覚障害合併症例, インスリン自己注射が困難なため家族や周囲の人間がインスリン注射を施行する症例
52
インスリンの注射製剤についての記載で正しいものを2つ選べ
インスリンプレフィルド製剤は本体が使い捨てである, カードリッジ製剤はプレフィルド製剤より安価である
53
SMBG(血糖自己測定)についての記載で誤っているものを2つ選べ
経口血糖降下薬を使用しないと保険診療の対象とならない, 入院中は患者同士で穿刺器を共有してよい
54
インスリンの保存方法で誤っているものを2つ選べ
天気の良い日中には車中に置いてもよい, 使用後インスリンは冷蔵庫で保存する
55
次の原因で早朝空腹時の高血糖の場合、インスリンを減量する必要があるものを1つ選べ
ソモジー効果
56
インスリンの吸収速度についての記載で誤っているものを2つ選べ
喫煙により吸収が速い, 腹壁より大腿の方が速い
57
低血糖についての記載で誤っているものを2つ選べ
深夜に低血糖を起こす場合の予防としては就寝前にブドウ糖を摂取する, 低血糖で意識低下の場合はブドウ糖を中心とした糖質の経口摂取を行う
58
糖尿病の病態についての記載で誤っているものを1つ選べ
スルフォニル尿素薬を使用している場合、腎機能が低下すると高血糖になり易い
59
シックデイについての記載で誤っているものを1つ選べ
中間型または持効型インスリン注射は中止する
60
インスリンボールについての記載で正しいものを2つ選べ
同じ場所に繰り返す注射することで起こる, 低血糖と高血糖を繰り返す場合に疑う
61
妊娠糖尿病についての記載で正しいものを2つ選べ
肥満のない妊婦では妊娠後期には非妊娠時の標準体重(kg)×25~30kcal+500kcalの食事量とする, 妊娠中には血糖が上昇し易くなる
62
高齢者糖尿病についての記載で誤っているものを1つ選べ
腎機能が低下し、尿糖が血糖値の割に多い
63
糖尿病患者の災害時対応についての記載で正しいものを2つ選べ
針が不足している場合は同じ針を何回か使用する, 超急性期(災害発生時~3日間)をしのぐ分のインスリン等は予め準備しておく
64
カーボカウントについての記載で誤っているものを2つ選べ
応用カーボカウントとは食事中の糖質量を調整することで、血糖値を管理する方法である, 血糖上昇をきたしやすい炭水化物を減らす食事療法である