問題一覧
1
卵巣癌の初回手術と化学療法後に完全寛解が得られた場合、化学療法薬剤を用いた維持療法は行わないことを推奨する。 ○か×か?
○
2
卵巣癌の初回手術と化学療法後に完全寛解が得られた場合、分子標的薬を用いた維持療法について Ⅲ・Ⅳ期症例においてベバシズマブを併用する初回治療により完全寛解が得られた場合 ガイドラインにはどのような記載になっているか?
HRD症例にはBev+Olaの維持療法が推奨、推奨の強さ1、エビデンスレベルB HRDがない、もしくは不明な症例ではBevの維持療法が推奨、推奨の強さ1、エビデンスレベルB
3
PROpel試験の副次評価項目のOSの結果を教えてください。
42.1ヶ月 vs 34.7ヶ月で有意差なし HR 0.81
4
PROpel試験の主な有害事象を3つ、頻度とともに教えてください。
貧血49.5% 悪心30.7% 疲労28.6%
5
前立腺癌でリムパーザの適応判定にF1を用いる場合について。 F1をコンパニオン診断として、施行した場合、どのような算定になるか?
コンパニオン診断として20,200点を算定。標準治療を終えてエキスパートパネルおよび患者への説明後、44,000点と12,000点を算定できる。 しかし、コンパニオン診断時に算定した20,200点を減算。 逆にコンパニオン診断をしなければ、44,000点は検体提出時に算定して、エキパネと患者説明実施後に12,000点を算定。
6
GOG0218試験について。 はじめの第〜サイクルから〜サイクルまで、パクリタキセルとカルボプラチンの併用療法を実施。 その後、3群に分けて維持療法を検証したが、3群それぞれのスケジュールを教えてください。 また、それぞれのPFS中央値を教えてください。
初めは第1〜6サイクルのTC療法。 その後 ・第2〜22サイクル:プラセボ 10.3ヶ月 ・第2〜6サイクル:ベバシズマブ、第7〜22サイクル:プラセボ 11.2ヶ月 ・第2〜22サイクル:ベバシズマブ 14.1ヶ月
7
GOG0218試験について。 除外基準を教えてください。 また、副次評価項目のOSに差は出ましたか?
心血管系イベントのある患者/腸閉塞の既往のある患者 OSには差はなし。
8
PRIMA試験について。 ・ITT集団でのPFSの結果を、HRと合わせて教えてください。 ・HRD陽性群でのPFSの結果を、HRと合わせて教えてください。 ・ニラパリブ群で多く認められた有害事象を頻度とともに教えてください。
・13.3ヶ月 vs 8.2ヶ月 有意差あり HR 0.62 ・21.9ヶ月 vs 10.4ヶ月 有意差あり HR 0.43 ・貧血63.4% 悪心57.4% 血小板減少症45.9%
9
HRDを同定する方法として、HRR遺伝子パネル検査とゲノム不安定性検査がある。 ・HRR関連遺伝子パネルにはいくつの遺伝子があるか? ・ゲノム不安定性検査では、HRDの結果生じる何を検出するか?
・15の遺伝子 ・LOH,TAI,LST
10
乳がんは病期が進むにつれて10年生存率は低下し、Ⅱ期、Ⅲ期はそれぞれ〜%,〜%と報告されている。
乳がんは病期が進むにつれて10年生存率は低下し、Ⅱ期、Ⅲ期はそれぞれ81.3%,61.5%と報告されている。
11
OlympiA試験の患者背景として、以下の症例の割合を教えてください。 ・HR+例の割合。そのうち、何%にホルモン療法が併用されたか? ・RRMとRRSOが実施された割合 ・日本人は何人含むか?
・HR+は約20%、そのうち約90%にホルモン療法が併用された。 ・RRMは約45%、RRSOは約60%に実施された。 ・日本人は140人
12
OlympiA試験の主要評価項目のIDFSについて。 ・ハザード比は? ・3年時点でのIDFSは?
・0.581 ・リムパーザ群で85.9%、プラセボ群で77.1%
13
OlympiA試験の安全性について。 ・グレード3以上の有害事象はリムパーザ群で~%、プラセボ群で~% ・重篤な有害事象はリム群で~%、プラセボ群で~% ・投与中止に至った有害事象は、リムパーザ群で~%、プラセボ群で~% ・減量に至った有害事象はリムパーザ群で~%、プラセボ群で~%
・グレード3以上の有害事象はリムパーザ群で24.5%、プラセボ群で11.3% ・重篤な有害事象はリム群で8.7%、プラセボ群で8.6% ・投与中止に至った有害事象は、リムパーザ群で10.6%、プラセボ群で4.6% ・減量に至った有害事象はリムパーザ群で23.4%、プラセボ群で3.7%
14
OlympiA試験でのリムパーザの主な有害事象を2つ、頻度と共に教えてください。 また、グレード3以上の貧血と好中球減少頻度を教えてください。
・悪心57.0%、疲労40.2% ・グレード3以上の貧血は8.7%、好中球減少は4.9%
15
OlympiA試験では、リムパーザ終了後にカペシタビンによる化学療法も許容された。 ○か×か?
×
16
OlympiA試験の主要評価項目のIDFSの定義を教えてください。
無作割り付け日から再発(浸潤性局所又は遠隔再発、対側浸潤性乳癌、乳癌以外の浸潤性二次生悪性腫瘍又は死亡(原因を問わない))を最初に認めた日までの期間
17
ESR1変異の中で最も多く見られる変異は、〜と〜である。
ESR1変異の中で最も多く見られる変異は、D538GとY537Sである。
18
転移乳癌におけるESR1変異の発現率は〜%と報告されている。
転移乳癌におけるESR1変異の発現率は24%と報告されている。
19
PADA1試験でステップ2に進んだのは、どんな対象か。何例か? どのように割り付けたか?
bESR1変異発現かつ変異に伴う病勢進行なし 172例 1:1に割り付け
20
PADA-1試験のステップ2におけるPFSサブグループ解析では、いずれのサブグループでも有意差は認められなかった。 ○か×か?
○
21
PADA-1試験のステップ3のPFS中央値は?
3.5ヶ月
22
HBOC診断のためのBRCA検査として保険適用となっている6つの条件を教えてください。
写真の通り。
23
OlympiA試験のデザインについて。 ・Nは何人か? ・何対何に割り付けたか? ・日本人は何人含まれていたか? ・層別化因子は何か?
・Nは1,836 ・1:1に割り付け ・日本人は140人 ・HR(陽性/陰性)、化学療法の実施時期(術前/術後)、白金系化学療法薬の投与歴(あり/なし)
24
OlympiA試験の患者背景として、HR+/HER2-患者の何割くらいが、ホルモン療法を同時に実施されていたか? また、実施されたホルモン療法は何か。割合とともに教えてください。
約9割がホルモン療法を同時に実施された。 抗エストロゲン薬が42.9%、AIが49.4%、LH-RHアナログ製剤が23.2%
25
OlymiA試験でのリムパーザ群で、輸血を受けた患者は何%か?
5.0%
26
OlympiA試験の安全性について、 MDS/AMLの発現数と割合は?
2例(0.2%)
27
OlympiA試験の安全性について、 肺臓炎(間質性肺疾患)の発現数と割合とGradeを教えてください。
9例(1.0%),全てGrade1又は2
28
OlympiA試験における骨髄機能に関する選択基準について。 ・ヘモグロビン ・絶対好中球数 ・血小板 上記の基準値は?
・10.0g/dL以上 ・1,500/μL以上 ・100,000/μL以上
29
PROpel試験においてリムパーザ+アビラテロン群の〜例(〜%)に静脈血栓塞栓症が報告され、 そのうちGrade3以上は〜例(〜%)でした。 PROfound試験において、リムパーザ群に〜例(〜%)に静脈血栓塞栓症が報告され、 そのうちGrade3以上は〜例(〜%)でした。
PROpel試験においてリムパーザ+アビラテロン群の29例(7.3%)に静脈血栓塞栓症が報告され、 そのうちGrade3以上は27例(6.8%)でした。 PROfound試験において、リムパーザ群に17例(6.6%)に静脈血栓塞栓症が報告され、 そのうちGrade3以上は8例(3.1%)でした。
30
PROpel試験の患者背景を教えてください。 ・年齢中央値 ・Gleason score 8~10の割合 ・骨のみ転移と、内臓転移の割合 ・mHSPC時点でのドセタキセル治療歴の割合 ・腫瘍組織検体または血漿検体の少なくとも一方においてBRCA遺伝子変異陽性の患者の割合
・69歳 ・66.4% ・骨のみ54.4%、内臓転移13.3% ・22.6% ・11.8%
31
PROpel試験で、BRCA遺伝子変異陽性集団の最初のSSRE(症候性骨関連事象)までの期間は? HRは?
未到達 vs 19.8ヶ月 HR 0.30
32
PROpel試験では、循環血中腫瘍細胞(CTC)転換率を算出しているが、その定義は? 結果は?
CTC転換率は、「ベースラインで全血7.5mL中5個以上であったCTC数がベースライン以降に全血7.5mL中5個未満に減少した患者の割合」と定義。 結果は、56.3% vs 45.4%
33
MAGNITUDE試験について ・日本は参加しているか? ・PROpelと異なる点として、どのようなコホートに分けけているか? ・mCRPCに対するアビラテロンの治療歴は?
・日本は参加していない。 ・HRR関連遺伝子の変異状態で2つのコホートに分けている。 ・mCRPCに対する4ヶ月以下のアビラテロンの投与は許容された。
34
乳癌の術後化学療法の必要性を客観的に判断する方法が開発されている。 病理組織学的評価として、PEPIスコアがあるが、これは何を評価するか?
術前内分泌療法後の再発スコア
35
CPS+EGスコアが、治療方針の決定に用いることが推奨されている。 ○か×か?
× 再発リスクを示すことができるが、リスクに紐づいた治療とその効果予測がないため、治療方針の決定に用いることは 推奨されていない。
36
術後化学療法の必要性を客観的に判断する方法が開発されている。 遺伝学的評価(遺伝子アッセイ)として何があるか?
Oncotype DX 化学療法の効果と予後の療法を予測する、唯一の遺伝子アッセイ。
37
monarchE試験について。 ・組み入れた高リスクとは? ・アベマシクリブの用法用量と、投与期間は? ・3年時IDFSの結果は? HRは?
・腋窩リンパ節転移4個以上、または腋窩リンパ節転移1~3個で腫瘍サイズ5cm以上、組織学的Grade3、Ki-67 20%以上のうち1つ以上 ・150mg1日2回を24ヶ月 ・88.8% vs 83.4% HR 0.70
38
乳癌のうち浸潤癌は約〜%、非浸潤癌は約〜%を占める。
乳癌のうち浸潤癌は約90%、非浸潤癌は約10%を占める。
39
卵巣から分泌されるエストロゲンについて、種類を3つ教えてください。 そのうち、最も活性が高いのは何か?
・エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3) ・最も活性が高いのはE2
40
乳癌の病期は、何段階に分けられるか?
8段階
41
日本乳癌学会の乳癌取扱い規約の核グレード分類は、何段階に分けられているか? また、最も予後が悪いのは?
3段階 高異型度のグレード3の乳癌が予後不良
42
乳癌の転移部位として、多い順に4つ教えてください。
骨 肺 局所リンパ節 局所皮膚
43
乳癌のサブタイプ分類で、Luminal AとBの区別に使用できる指標は何か?
Ki67高値、PgR低値
44
乳癌のサブタイプとして、Luminalタイプは乳癌全体の~%を占める。 また、TNBCは乳癌全体の~%を占める。
乳癌のサブタイプとして、Luminalタイプは乳癌全体の78%を占める。 また、TNBCは乳癌全体の10~15%を占める。
45
乳癌のセンチネルリンパ節生検について。 最近の研究では、センチネルリンパ節への転移が2mm以下と微小であれば、郭清してもしなくても予後に影響はないとの結果が出ており、 微小転移なら腋窩リンパ節郭清を行わないのが標準治療になりつつある。 ○か×か?
○
46
乳癌全体の中での遺伝性乳癌は〜%である。 遺伝性乳癌のうち、BRCA1遺伝子変異によるものが約〜%、BRCA2遺伝子変異によるものが約〜%を占める。
乳癌全体の中での遺伝性乳癌は7~10%である。 遺伝性乳癌のうち、BRCA1遺伝子変異によるものが約50%、BRCA2遺伝子変異によるものが約30%を占める。
47
TNBCを含むHER2陰性例には、再発リスクが高い症例が存在する。 遠隔転移を起こした乳癌患者全体の5年生存率は?
39.3%