問題一覧
1
病気の(①)、発生のしくみ、経過、転帰など、一連の過程を調べて病気の病的状態の本質を研究する学問を(②)という。
原因, 病理学
2
臨床と直結した病理学の領域を(①)学とよび、病院では(②)科という標榜科に属する。
病理, 病理診断
3
遺伝子の本体は(①)である。
DNA
4
障害が高度となり、細胞や組織の死が起きたときは、個体全体の“死”と区別して(①)と呼ばれる。
壊死
5
消失した組織を復元することを(①)という。
再生
6
充血とは組織に(①)血が増加した状態をいい、うっ血とは(②)血が増加した状態をいう。
動脈, 静脈
7
血液の凝固が血管や心臓内で起こる病的現象を(①)という。
血栓症
8
虚血の領域が原曲性に(①)に陥ることを(②)という。
壊死, 梗塞
9
(①)とは血管外組織に液体成分が増加した状態をいう。
浮腫
10
炎症の5兆候とは(①)、(②)、(③)、(④)、(⑤)である。
発赤, 発熱, 疼痛, 腫脹, 機能障害
11
抗原の侵入に際して、体内ではまず(①)がはたらくが、しばらくすると(②)がはたらいて抗原の排除を行うようになる。
自然免疫, 獲得免疫
12
抗体と抗原が結合して免疫がはたらくことを(①)という。
液性免疫
13
細胞傷害性T細胞は(①)にはたらく。
細胞免疫
14
Ⅰ型アレルギーに関与する抗体は(①)であり、(①)が結合すると(②)が脱顆粒死ヒスタミンが放出される。
IgE, 肥満細胞
15
Ⅳ型アレルギーは(①)の働きが過剰となって組織傷害を生じ、反応に数日かかることから(②)アレルギーと呼ばれる。
細胞免疫, 遅延型
16
感染の成立には(①)、(②)、(③)といった条件がそろう必要があり、感染の3要素という。
感染源, 感染経路, 宿主の感受性
17
悪性の上皮性腫瘍を(①)、非上皮性腫瘍を(②)と呼ぶ。
癌腫, 肉腫
18
腫瘍で変異のみられる遺伝子には(①)と(②)がある。
がん遺伝子, がん抑制遺伝子
19
悪性腫瘍における最大の特徴は腫瘍細胞がもとの病巣から離れて(①)することである。
転移
20
播種性血管内凝固症候群(DIC)では血管内に多数の(①)が生じ、重要臓器の血機能障害を引き起こすとともに、大量の血小板や凝固因子が消費されることによって(②)を生じる。
微小血栓, 出血傾向
21
病理診断には組織診断と細胞診があるが、組織の固定には(①)を、細胞の固定には(②)を使用する。
ホルマリン, アルコール
22
血液凝固機序の促進によって、全身の微小血管内で多発的に小血栓が形成される状態のことを(①)(略:②)という。
播種性血管内凝固症候群, DIC
23
多くの病気は単一の原因によって引きおこされるのではなく、さまざまな病気の原因(①)が複雑に影響して起きる。(①)は体内の因子による(②)と体外の因子による(③)の2つに大きく分けられる。
病因, 内因, 外因
24
患者のために行われた薬物治療などの医療行為が、新たな病気を引き起こす場合があり、こうして起きる病気を(①)という。
医原病
25
いったん成熟した組織た臓器が後天的にその容積の減少をきたすことを(①)といい、発生や成熟の以上に基づく先天的な(②)とは異なる。
萎縮, 低形成
26
細胞容積を増加させるような適応現象を(①)という。
肥大
27
なんらかの刺激が長期間にわたって作用することによって、正常な組織がもともとある本来の組織とは異なる組織に置き替えられる現象を(①)という。
化生
28
細胞が高度な損傷を受けた際にみられる通常の細胞死の形態を(①)という。①が受動的な死であるのに対して、細胞の自発的な死を(②)という。
壊死, アポトーシス
29
損傷を受けた組織が、炎症・細胞増殖・組織再構築を経て修復する過程を(①)という。
創傷治癒
30
失われた組織が、残った細胞や組織の増殖によって、もとの状態に復元されることを(①)という。
再生
31
組織の修復過程で新たにつくられる毛細血管に富む組織を(①)という。
肉芽組織
32
(①)とは限局性に組織が欠損して新たに腔の中に、好中球や壊死物の塊である膿汁を含む状態である。
膿瘍
33
体内に侵入した病原体を排除し、病気の発症から免れるはたらきを(①)という。
免疫
34
ここの病原体に対して特異的にはたらく狭義の免疫を(①)、病原体の種類を特定しない非特異的な感染防御のしくみを(②)という。
獲得免疫, 自然免疫
35
非自己として認識される病原体などを(①)といい、①も対してはたらくリンパ球の関与した反応を(②)という。
抗原, 免疫応答
36
(①)は活発な貪食能(食作用)をもち、大食細胞ともよばれる。壊死した組織や病原体などを貪食して処理するはたらきがある。
マクロファージ
37
病原体に対する抵抗力が低下した状態を(①)といい、①の状態に陥ると、さまざまな感染症に罹患しやすくなることを(②)という。通常では感染症をおこすことの少ない弱毒性の病原体や、病原性のないウイルスや細菌によっても感染症を引きおこすようになる。このような感染症を(③)という。
免疫不全症, 易感染性, 日和見感染症
38
Ⅱ型アレルギーは、細胞傷害性の抗体が重要なはたらきを担い、(①)アレルギーとも言われる。
細胞傷害型
39
自己の細胞や組織に対して生じる免疫応答を(①)とい、これによって生じる病態を(②)という。
自己免疫, 自己免疫疾患
40
生きた臓器・組織・細胞などを、ほかの部位やほかの個体に移し植えることを(①)という。
移植
41
自分自身の組織を自分のからだのほかの部位に移植する(①)や、遺伝子型の同じ一卵性双生児のような個体間で移植する(②)がある。同種移植や異種移植の場合はうまく生着せず、壊死に陥り脱落する現象を(③)という。
自家移植, 同系移植, 拒絶反応
42
ヒトからヒトへの通常感染を(①)といい、母親から胎児または新生児に感染することを(②)という。母子感染には(③)、(④)、(⑤)がある。
水平感染, 垂直感染, 経胎盤感染, 産道感染, 母乳感染
43
感染症に対する宿主の異常反応により、生命をおびやかす臓器障害が引きおこされた状態を(①)という。
敗血症
44
なんらかの原因で血液のかたまりができることを(①)といい、心臓・血管内で①が形成されることを(②)という。
血栓, 血栓症
45
血栓症の原因は(①)の変化、(②)の変化、(③)の変化が重要である。
血管壁, 血流, 血液性状
46
心臓・血管内でできた血栓や、血管の外から内に入ってきた遊離物が血流に乗って運ばれ、末梢の血管腔を閉塞した状態を(①)という。
塞栓症
47
長時間、足を動かさず同じ姿勢をとることにより肺動脈に塞栓を形成して呼吸障害を生じることを(①)/(②)((③))といい、航空機でしばしば発症することから(④)ともよばれる。
肺血栓塞栓症, 深部静脈血栓症, 静脈血栓塞栓症, エコノミークラス症候群
48
広範に臓器・組織への血流が著しく減少し、低酸素・低血圧となって全身の臓器・組織が障害された状態を(①)という。①には(②)ショック、(③)ショック、(④)ショック、(⑤)ショックがある。
ショック, 循環血液量減少性, 心原性, 血液分布異常性, 心外閉塞・拘束性
49
(①)型糖尿病は自己免疫的な機序によることが多く、小児や若年者に発症することが多い。(②)型糖尿病は遺伝的な要因と肥満や運動不足など後天的な要因が関与しており、中高年で発症することが多い。
1, 2
50
糖尿病の合併症には末梢の神経など微小な血管を豊富に含む組織が特に強くおかされ、(①)、(②)、(③)がある。
糖尿病網膜症, 糖尿病腎症, 糖尿病神経障害
51
自発呼吸、対光反射がなく脳全体が不可逆的に機能を喪失した状態を(①)という。呼吸をし、心臓は拍動しているが、運動や知覚、知能の活動がほとんど欠如した状態が長期にわたって続いている場合を(②)という。
脳死, 植物状態
52
遺伝子や染色体に生じる永続的な変化を(①)という。生殖細胞におこった(②)は全ての体細胞に伝わり、子孫にも引き継がれる。(③)は次世代に引き継がれることはないが、がんなどの疾患の原因になることがある。
変異, 生殖細胞系列変異, 体細胞変異
53
遺伝子の変異は、DNAの複製時のエラーや、(①)・(②)・(③)などの曝露によるDNAの損傷が原因となる。
化学物質, 放射線, 紫外線
54
「身体を構成する細胞が生物学的性状の異なった異常細胞に変化し、自律性をもって、無目的かつ過剰に増殖したもの」を(①)という。
腫瘍
55
がんの種類にかかわらず、増殖の過程でがん細胞の周囲には毛細血管と線維芽細胞の増殖がみられ、毛細血管の増殖を(①)という。がん細胞自体がなんらかの増殖因子を産生してみずからの増殖に都合のよい微小環境をつくっていると考えられる。
血管新生
56
腫瘍細胞が産生する物質が直接的に症状を引きおこすのではなく、間接的にいろいろな症状が引きおこされる場合を(①)と呼ぶ。
腫瘍随伴症候群
57
がんが最初に転移するリンパ節を(①)と呼ぶ。
センチネルリンパ節
58
消化器がんなどが左鎖骨の上のくぼみにあるリンパ節(左鎖骨上窩リンパ節)に転移することを(①)と呼ぶ。胃がんが代表である。
ウィルヒョウ転移
59
胃や腸管などに発生したがんが、両側の卵巣に転移して腫瘍を形成する場合を(①)と呼ぶ。
クルーケンベルグ腫瘍
60
移植する臓器を提供する側の人を(①)といい、移植を受ける側の人を(②)という。
ドナー, レシピエント
61
スピロヘータ感染症とは(①)のことである。
梅毒
62
細胞の肥大によるもののほかに、細胞の数が増加する場合がある。この細胞の数が増加する現象を(①)という。
過形成
63
臓器などが腫れて容積を増やすことを(①)という。
腫大
64
経過が速やかで早急に終息する炎症を(①)といい、組織損傷が長期にわたる場合や原因となる因子がなかなか処理されない場合には炎症は遷延し(②)となる。
急性炎症, 慢性炎症
65
好中球の浸潤を主体とする炎症を(①)という。
化膿性炎
66
病原体などの外来性の抗原に対する免疫は、その抗原が一度体内に侵入し、免疫応答を生じてはじめて成立することを(①)という。
感作
67
免疫能の低下により感染を受けやすくなったヒトを(①)という。
易感染宿主
68
(①)は消化管から吸収した栄養を肝臓に運ぶはたらきをしている。
門脈循環
69
肝硬変症では、門脈から肝臓を通って肝静脈に行く血液の流れが妨げられる ため、門脈の血圧が高くなる。この状態を(①)という。
門脈圧亢進症
70
病気にかかりやすい性質を(①)という。年齢・性・人種など、ある集団に広く共通して見られる素因を(②)、一般的に「体質」と言われるものを(③)という。
素因, 一般的素因, 個人的素因
71
血中に最も多く、唯一、胎盤を通過して胎児に移行することができる。
IgG
72
抗原にさらされた際に、最初に産生される。
IgM
73
初乳に多く含まれる。
IgA
74
アレルギーに関与。
IgE
75
医療機関や介護施設、在宅医療の現場において患者が原疾患とは別に罹患した感染症を(①)((②))という。
医療関連感染, HAI