問題一覧
1
問1 次の文は、磁粉探傷試験の原理に関連した内容について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
漏洩磁束が存在する付近に磁粉を適用すると、これらは磁化され、磁粉は互いにつながって、きず部に凝集・吸着し、きずによる磁粉模様が形成される。
2
問2次の文は、磁粉探傷試験の原理に関連した内容について述べたものである。正しいものをーつ選び、記号で答えよ。
試験体からの漏洩磁束が多いことは、試験体が強く磁化されていることを表している。
3
問3次の文は、磁気回路について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
磁気回路の長さLが等しければ、起磁力Fを大きくすると磁界の強さHは大きくなる。
4
問4次の文は、磁気回路について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
起磁力は、コイルに流す電流とコイルの巻数の積で与えられる。
5
問5次は、磁気回路において成り立つ関係を示したものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。ここで、φ:磁束(Wb)、F:起磁力(A)、そしてR:磁気抵抗(A/Wb)である。
F=φ・R
6
問6次の文は、磁気回路に関係する内容について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
電磁石の場合、起磁力はコイルに流れる電流とコイルの巻数の積に比例する。
7
問7次の文は、2個の磁極間に作用する力の大きさについて述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
それぞれの磁極の強さの積に比例し、相互の距離の自乗に反比例する。
8
問8次の文は、磁力線に関連する内容を述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
磁力線は、磁極の近くでは密であり、遠くになると疎になる。
9
問9次の文は、磁束線に関連する内容を述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
空間においては、磁束線は磁力線と一致する。
10
問10 次の文は、アンペールの右ねじの法則【こついて述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
この関係を利用すると、磁粉探傷試験をするときに検出しやすいきずの方向が分かる。
11
問11 次は、内半径ai=3cm、そして外半径ao=5 cmの長い中空丸棒に一様な電流I = 300 Aが流れているときの、r=5 cmにおける磁界の強さを示したものである。最も近いものを一つ選び、記号で答えよ。(有効数字は3桁とする)
955 A/m
12
問12 次は、直径10cmの丸鋼に、電流200 Aが流れているときの、丸鋼表面の磁束密度を示したものである。最も近いものを一つ選び、記号で答えよ。ただし、丸鋼の比透磁率は550、真空の透磁率は4π×10-7H/mとする。
0.44 T
13
問13 次の値は、直径が2a=120mm、長さがl = 300 mmで、巻数がn=6回のコイルにI=400 A の電流(直流)を流した場合の、コイルの中心軸上の中央部の磁界の強さを示したものである。最も近いものを一つ選び、記号で答えよ。(有効数字は3桁とする)
7430 A/m
14
問14 次の値は、直径が2a=120mm、長さが半無限のコイル(長さ1m当りの巻数:n0=10回) にI = 300 Aの電流(直流)を流したときの、コイル端部でコイルの中心軸上における磁界の強さを示したものである。最も近いものを一つ選び、記号で答えよ。
1500 A/m
15
問15次の文は、反磁界について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
反磁界は、試験体を磁化した際に磁極が形成されないときは発生しない。
16
問16次の文は、コイルによる磁化において同じ電流値を通電した場合に、直流より交流の方が反磁界の強さが小さくなる理由について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
交流では、表皮効果のため磁束が試験体表層部に集中し、磁束が流れる表層部分と等価断面積となる円の直径が実際の直径より小さくなり、L/Dの値が大きくなるためである。
17
問17次の文は、反磁界の強さについて述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
試験体の磁化の強さに比例する。
18
問18次の文は、きずからの漏洩磁束密度について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
きずから漏洩磁束が生じるのは、きず部の磁気抵抗が増加するためである。
19
問19次の文は、磁束線の分布について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
きずのない丸棒の軸方向に電流を流して磁化した場合、磁束線は同心円状に分布する。
20
問20次の文は、きずからの漏洩磁束密度について述べたものである。正しいものを一つ選び、記号で答えよ。
きずからの漏洩磁束密度は強磁性体の表面近くが最も大きく、表面から遠ざかるに従って急激に減少する。