問題一覧
1
WHOは、健康の定義を「病気でなく、肉体的に問題なければ、健康である。」としている。
いいえ
2
自転車での移動時間は、座っているものの、ペダルを漕いで運動しているので、座位行動には含まれない。
はい
3
日頃から運動を行っていれば、座位行動が長くなっても、健康に対しては全く問題ないと考えてよい。
いいえ
4
座位行動を減少させる取り組みの1つである立ち作業は、立ち机がなければと諦めるしかない。
いいえ
5
日本人が運動・スポーツを行わない・行えない理由として最もふさわしいものは
時間がないから
6
座位行動の代表例として誤っているものは
睡眠時間
7
座位行動とは座位・リクライニング・横になった状態におけるエネルギー消費量が( )メッツ以下の全ての覚醒行動のことである。
1.5
8
Baumanらが行った調査では、日本人の座位行動は1日あたり( )(中央値)であり、調査対象とした20カ国の中で最も長いことが明らかにされている。
420分(7h)
9
van der Ploegらの報告によると、1日11時間以上座っている人では、4時間未満の人と比べて死亡リスクが( )%高まることが確認されている。
40
10
van der Ploegらの報告を踏まえると、座位行動による死亡リスクを考える際、( )時間以上とならないように留意する必要がある。
8.0
11
ある集団から得られたデータの特徴を示す統計値、すなわち代表値として( )を採用するのが適切な場合とは、外れ値や分布にばらつきがあるデータのことである。
中央値
12
ある栄養調査を行ったところ、ブロッコリーを食べている人は高脂血症に繋がるという調査結果が出た。この時に、本当の因果関係を導き出すために( )を排除できているのかを確認する必要がある。
交絡因子
13
長く座り続けると、全身の代謝機能を支えてきた脚部の筋が活動せず、中性脂肪を分解する脂質分解酵素((①))の分泌や血液中のグルコースを筋肉の細胞内に取り込む(②)の活性が低下する。その結果、高血糖症、高インスリン症、脂質異常症に罹患するリスクが高まる。
リポ蛋白リパーゼ, GLUT4
14
りんごの皮をナイフでむく時に活性化する脳の部位は、運動前野(運動のプログラム)と運動野(運動の指令)、前頭前野である。ただし、物のナイフ(プラスチックのナイフ)でりんごの皮をむく真似ごとをした時には、前頭前野が活性化する様子は観察されない。
はい
15
実行機能の神経基盤となるのは、運動前野である。
いいえ
16
O'Leary et al.(2011)の研究報告によると、WiFitはトレッドミルによる有酸素運動と同じように身体活動量を確保することができるものの、実行機能に対する効果は全く同じではない可能性もあることを明らかにした。すなわち、身体活動量が同じでも運動様式が異なれば、脳機能に対する影響は異なる可能性があることを意味している。
はい
17
脳の活性(酸素化動態)を測る方法として正しいものは
NIRS(近赤外分光法)
18
脳の血流量の増加(脳の活性化)は、( )濃度の上昇によって示される。
酸素化ヘモグロビン
19
1~4に示した実行機能課題が評価するものとして最も適切なものをa~eの選択肢から選んでください。 1. フランカー課題 2. トレイルメイキング課題 3. ストループ課題 4. リーディングスパン課題
c.抑制機能, d.認知的柔軟性, f.抑制機能, a.作業記憶(ワーキングメモリー)
20
実行機能とは、ある(①)を(②)するために、行動や思考を計画、調整、統合する脳の(③)のことである。
目的, 達成, 高次機能
21
実行機能は、3つの要素に分類される。 ①:妨害する情報を無視(抑制)して,注意を維持する機能 ②:状況に応じて柔軟に注意,思考や行動を切り替える機能 ③:情報を一時的に保持し、必要に応じてその情報をコントロールする機能
抑制機能, 認知的柔軟性, 作業記憶
22
背筋力は、1998年度(平成10年度)から導入された新体力テストから測定項目として除外された。
はい
23
学習指導要領でなにを取り上げるかによって、子どもの体力が変わる可能性がある。
はい
24
データを基に1から図を作成する時は、図の描き方によって結論が異なる可能性があることを注意する必要がある。
はい
25
小学生における運動能力要素の急激な低下傾向が課題となっているが、その原因は昭和から平成にかけて、公園の数が減っていったからである。
いいえ
26
子ども(小学生、中学生、高校生)における新体カテストの合計点や体力診断テストの合計点、運動能力テストの合計点に示される総体的な体力・運動能力は、調査開始当初(1960年代)の水準から下降(悪化)している。
いいえ
27
高校卒業時の到達目標としての背筋力指数はいくつでしょうか。男子と女子で適切な数値をa~dの選択肢から選んでください。 1. 男子 2. 女子
2.0, 1.5
28
背筋力指数は、どのような時に必要な筋力となるでしょうか。男子と女子で適切なものをa~dの選択肢から選んでください。 1.男子 2.女子
介護, 育児
29
1960年代以降の「体力づくり」実践において、今後解決しなければならない課題は以下の3点である。(①)と(②)の低下傾向 ② 小学生における運動能力要素の急激な低下傾向 ③ 運動能力要素の(③)の増大傾向 "②”に関して、(④)を専門とする教員を小学校に配置する必要がある。
体幹筋力, 柔軟性, 個人差, 体育
30
並び替え問題です。それぞれの番号に当てはまる言葉を選択してください。
身体的要素, 防衛体力, 行動体力, 精神的要素, 運動能力
31
20歳以上(高齢者も含む)の日本人において、睡眠問題を抱えている者の割合は、約10%である(Kim et al., 2000) •
いいえ
32
空を飛んでいる最中に眠る鳥がいる。
はい
33
1日の睡眠時間が2時間15分である武井壮が社会で活躍できているので、同じように真似をして睡眠時間を短くしても全く問題ない。むしろ、自由な時間が生まれて、さらに飛躍することができる。
いいえ
34
国立睡眠財団は、成人(20~64歳)であれば、7~ 9時間の睡眠時間を推奨している。なお、小学生(6~ 13歳)の場合は、9~11時間の睡眠時間が推奨されている。
はい
35
早稲田大学の長距離選手における「合宿期間」と 「授業期間」の1日の睡眠時間を比較した研究によると、授業期間の方が1日の睡眠時間がより長かった(内田ら、2012)。理由は、授業期間の方が1日あたりの走行距離が短いからである。
いいえ
36
適正な睡眠時間には、各年代で個人差があり、約(①)時間である。また、睡眠時間の個人差は、(②)要因と(③ )要因(生活要因も含む)が関与しており、成人の場合は、それぞれ約(④)%と約(⑤)%で説明できる。
2, 遺伝, 環境, 40, 60
37
睡眠問題として挙げられる代表的な問題は、以下の3つである。 ①:床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけない ②: いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚める ③:希望する時刻あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない
入眠困難, 中途覚醒, 早朝覚醒
38
精神運動警戒テスト(Psychomotor Vigilance Test:PVT)は、言語および記憶能力を評価する課題である。
いいえ
39
Van Dongen et al. (2003) の報告によると、6時間 睡眠を14日間続けた時と0時間睡眠を2日間続けた(全く寝なかった)時で、脳の機能(見落とした回数)は同じ水準まで低下することが明らかにされている。
はい
40
深い睡眠さえ確保できていれば、睡眠の質がよいと考えて問題ない。そのため、深い睡眠ではない睡眠が短くても、脳の機能に対する悪影響が生じることはない。
いいえ
41
睡眠負債の程度と比例して、脳機能が低下する。ただし、その低下の度合いは主観的な眠気から完全に予測することが可能である。つまり、主観的に眠気を感じる程、睡眠負債を多く抱えていて、主観的に眠気を感じない程、睡眠負債は少ないと判断してよい。
いいえ
42
睡眠の定義上、昏睡状態(覚醒させることができず、閉眼したままで、いかなる刺激を加えても開眼がみられない状態)は、睡眠に含まれる。
はい
43
深い睡眠の定義は、「どんな姿勢でも睡眠できる状態のこと」とされている。
いいえ
44
深い睡眠のことをレム睡眠という。
いいえ
45
睡眠は、基本的にレム睡眠から始まる。
いいえ
46
徐波睡眠は睡眠の前半、具体的には入眠した後、約3~4時間以内に多く出現する。
はい
47
ノンレム睡眠とレム睡眠は、約60~120分の周期で交互に出現する。
はい
48
レム睡眠は、睡眠の後半に多く出現する。睡眠の前半に出現することはない。
いいえ
49
睡眠ポリグラフは、脳波以外にも眼球運動・筋電図を記録する。これは、レム睡眠か否かを判断するために必要な情報だからである。
はい
50
レム睡眠(REM sleep)のREMとはRandom Electronic Mechanism の頭文字をとったものある。
いいえ
51
レム睡眠の特徴としては、脳が比較的高い活動状態にある。また、眼球運動はゆったりとしており、筋電図は一定レベルの活動を示す。
いいえ
52
α波は、安静閉眼時に後頭部の脳波で特徴的に観察される。
はい
53
睡眠ポリグラフ測定における1エポック(例:30秒間の記録)の中で、徐波の占める割合が30%の場合、睡眠段階2と判定される。
いいえ
54
睡眠負債の返済するには長い期間を要する可能性があるため、休日に長く寝るだけでは平日の睡眠不足分を解消することは難しいと考えた方がよい。
はい
55
これまでに報告されている先行研究から、睡眠不足の借金(睡眠負債)を返済するためには、休日(土・日の2日間)にいつもより長め(例:12~14時間)の睡眠時間を確保すれば十分である。1週間程度、もしくはそれ以上の期間が必要になるとは考えにくい。
いいえ
56
主観的なデータと客観的なデータに乖離が生じる可能性は皆無である。
いいえ
57
スタンダード大学のバスケットボール選手を対象としたMah et al.(2011)の報告によると、睡眠時間を10時間に延長した結果、バスケットボールに関連するパフオーマンスは向上し、日中の眠気も改善した。しかしながら、POMSによる全体的な気分は、改善が認められなかった。
いいえ
58
Mah et al.(2011)の報告によると、睡眠時間を10時間に延長した結果、PVT(注意・覚醒機能のテスト)における反応時間の最小値(最速値)に変化は認められなかった。一方で、反応時間の平均値・最大値・中央値・見落としの回数に改善が認められた。これらの結果から、睡眠時間の延長は「1番良い時のパフォーマンスをさらに向上させる」というより、「全体的なパフォーマンスの底上げに寄与する」として表れやすい可能性があるという考え方もできる。
はい
59
Mah et al.(2011)の行った研究は、「睡眠時間を延長し、とにかく寝れば寝ることによって、パフォーマンスが向上した」というより、「十分な睡眠時間を確保することで、睡眠負債が返済され、もともと必要だった長さの睡眠時間をとり続けることで、練習の効果がさらに高まる、もしくは本来の能力が十分に発揮されるから、パフォーマンスが向上した」と解釈するのが適切であ る。
はい
60
睡眠不足になると、長期記憶の定着に悪影響があることは広く知られている。しかしながら、不規則な就床・起床(睡眠・覚醒)リズムによって、学業成績が悪化することはない。
いいえ
61
・どうしても十分な睡眠時間を確保できない場合は、睡眠をとる(①)に配慮すれば良い。 ・社会的時差ボケとは、(②)と(③)との間の乖離により生じる種々の精神身体症状(睡眠障害、眠気、倦怠感、消化器症状など)のことを指している。社会的時差ボケは平日と休日における(④) の差から求めることができ、(⑤)時間以上の場合には、からだや心に様々な支障をきたす可能性がある。
タイミング, 生物時計, 社会時計, 中央時刻, 1
62
運動強度を一定に保つとは、走る速さを一定に保つことである。他方、心拍数が一定の状態で走っている場合は走る速度がバラバラになってしまうので、運動強度が一定に保たれているとは言えない。
いいえ
63
最大心拍数(HRmax)を求める計算式は、『220-年齢』以外にも複数ある。
はい
64
最大心拍数から運動強度を決めるやり方では、予備心拍能(安静時の心拍数)は考慮されていない。したがって、個人間(異なる対象者)では運動負荷が多少異なる可能性がある。
はい
65
・運動時の主観的負荷度を示したものを(①)という。英語表記(rate of perceived exertion)の頭文字をとって、(②)とも称される。 ・Borg Scale(ボルグスケール)は、数値を(③)倍すると、ほぼ心拍数になるように工夫されている。
自覚的運動強度, RPE, 10
66
筋肉痛は、運動によって乳酸が溜まり、筋肉が酸性になって起こるものである。
いいえ
67
血中乳酸濃度の上昇は、疲れが溜まっていることを示す。
いいえ
68
読売ジャイアンツの公式Youtubeでは、乳酸地獄と称した練習動画を公開しているが、乳酸の正しい知識に基づくと、この解釈(乳酸地獄)は間違いである。
はい
69
サッカーの試合中における血中乳酸濃度は、前半よりも後半の方が高値を示す。
いいえ
70
筋肉を使って力を発揮したり、脳の神経を介して物事を考えたりしているときには、細胞内液と細胞外液の間で、イオン化されたカルシウムやナトリウム、カリウムなどが激しく行き来している状態になる。
はい
71
細胞外液と細胞内液におけるカリウムイオンのバランスを実験的にした報告(Nielsen et al, 2001)によると、筋収縮が低下するが、乳酸を与えるとこの低下をかなり防ぐことができる。
はい
72
ミトコンドリアは、乳酸を産生する工場とも称されている。
いいえ
73
タンパク質はエネルギー源にもなるが、糖質や脂質に比べたら、エネルギー源としての役割は小さく、基本的にはからだを形作るものと考えれば良い。
はい
74
糖質は、水に溶けやすく、反応も早いことから、たくさんあればあるほど良い。
いいえ
75
グリコーゲンは、筋肉や肝臓に貯蔵されている。
はい
76
グルコース(ブドウ糖)は、グリコーゲンがたくさん集まったものである。なお、血液中におけるグルコースの濃度は、血糖値のことを指している。
いいえ
77
グリコーゲンは、速やかにATPに変換されるが、貯蔵量が少ない。
はい
78
脂肪は、ATPに変換されるのに時間を要するが、貯蔵量が多い。
はい
79
グリコーゲンは、利用しやすいエネルギー源であり、エネルギー需要の高い高強度の運動時に優先的に利用される。
はい
80
酸素を使うミトコンドリアの反応量は、精密に調黎(コントロール)されている。
はい
81
ChinとAllen(1997)は、脂肪酸が筋収縮に必要な筋小胞体からのカルシウムイオンの放出に直接的に関係していたことを明らかにした。
いいえ
82
メッツ(Metabolic equivalents : METS)とは、安静時(横になったり座って楽にしている状態)を(①)とした時、それと比較して何倍の(②)を消費するかで活動の強度を示したものである。
1, エネルギー
83
Apple Watch(アップルウォッチ)は、心拍数(Heart Rate: HR)を測定することができる。しかしながら、光学式心拍センサーでは、正確な測定をすることはできないと報告されている(Gilinov et a.,2017)。正確な測定を行うには、電極の付いた心拍センサーを(①)に装着する必要がある。ただし、なにもないよりかは、Apple Watchを付けた方が良い。
胸部
84
1日のエネルギー消費量の内訳は主に以下の3つに分けられる。
基礎代謝量, 食事誘発性熱産生, 活動時代謝量
85
糖質や脂肪をエネルギー源として、骨格筋収縮に必要なエネルギー「ATP」を産生する。ATPとは、(①)の略称である。
アデノシン三リン酸
86
エネルギーは、ATPが(①)と(②)に分解される時に放出されて利用される。
ADP, リン酸
87
ミトコンドリアの量は、持久性パフォーマンス(運動継続時間)と関連する。
はい
88
ミトコンドリアの機能(酸化能力)は、持久性パフォーマンス(運動継続時間)と関連する。
はい
89
運動強度(低強度・高強度)に関わらず、運動はミトコンドリアを活性化させる。
はい
90
運動時に産生される乳酸は、ミトコンドリアの新生に関与している可能性がある。
はい
91
最大酸素摂取量は有酸素性能力の指標であることから、マラソンの最高記録(競技パフォーマンス)は、各選手における最大酸素摂取量の値を確認すれば、それを基に競技成績の正確な順位予想が可能である。
いいえ
92
乳酸蓄積開始点(OBLA)は、3~6mmol/Lである。
いいえ
93
持久的トレーニングにより、同じ運動強度(酸素摂取量)での心拍数は減少する。
はい
94
持久的トレーニングにより、同じ運動強度(酸素摂取量)での1回拍出量は減少する。
いいえ
95
・肺胞で「酸素」と「二酸化炭素」の交換が行われることを(①)という。 ・(②):心臓が1回に血液を送り出す量 ・(③):心臓が(1分間に)拍動する回数 ・(④):1回拍出量×1分間あたりの心拍数 ・(⑤):1回の呼吸で出入りする呼気ガス(空気)の量
ガス交換, 1回拍出量, 心拍数, 分時拍出量, 1回換気量
96
・運動強度がある負荷以上の強度になると換気量が急激に上昇することを(①)という。 ・乳酸が急激に増加する屈曲点を(②)という。
換気性閾値, 乳酸性閾値