問題一覧
1
過ちては則ち改むるに憚ること勿れ
過ちを犯したら、ためらわずにすぐ改めよ。
2
石に漱ぎ流れに枕す
言い間違いをこじつけて強弁したことから、負け惜しみの強いこと。
3
一刻千金
ひとときが千金にも値する意で、大事な時や楽しい時の過ぎやすいのを惜しむこと。
4
和光同塵
自己の才能の光を和らげ隠して、俗世間に目立たないように入り交じっている意。
5
壟断
市場の見渡せる高い所から安い品を見つけて買い、高く売った故事から、利益を独り占めにする意。独占。
6
遼東の豕
つまらぬものを自分だけで、良いと思い込む意。独りよがり。
7
濫觴
物の始まり、起こり。
8
洛陽の紙価貴し
著書が世にもてはやされる意。
9
病膏肓に入る
病気が重く治療できない意。また、あることに夢中になって、救いようのないこと。
10
門前雀羅
落ちぶれて訪ねる人もない意。
11
明窓浄机
きちんとした清潔な書斎の意。
12
墨守
自説を固く守り、変わらぬ意。
13
暴虎馮河
無謀な冒険、命知らずの行動。
14
風樹の嘆
孝行しようと思う時には親は既に死んでいることへの嘆き。
15
髀肉の嘆
英雄が功名を立てる機会がなく、無為に日を送るのを嘆くこと。
16
破天荒
天の未開の状態を切り開く意から、今まで誰もできなかったことをする意。
17
白眼視
人を蔑んだ目つき、冷淡な目つき。
18
鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん
小事を処理するのに大人物・大手腕を用いることはないということ。
19
錦を衣て京に還る にしきをきてきょうにかえる
成功して故郷に帰る意。
20
塗炭の苦しみ
非常な難儀。極めて苦しい境遇。
21
蟷螂の斧 とうろうのおの
自分の力量も知らずに大敵に向かうこと。 蟷螂=カマキリ
22
登竜門 とうりゅうもん
立身出世の関門。人が栄達すること。
23
桃李言わざれども下自ら蹊を成す とうりものいわざれどもしたおのずからこみちをなす
徳行のある人は何も言わなくても人を心服させること。
24
天網恢恢疎にして失わず てんもうかいかいそにしてうしなわず
悪事を働けば必ず天罰のあること。
25
知音 ちいん
自分をよく理解する親友の意。
26
他山の石
他人の取るに足りない言動も自分の向上の助けとなること。
27
多岐亡羊
学問の道が多方面に分かれすぎると、真理を見失う意。
28
泰斗(泰山北斗) たいと
人々が仰ぎ尊ぶもの。尊敬する優れた人。その道の権威者、大学者。
29
大器晩成
大人物は晩年に大成するということ。
30
滄桑の変
世の移り変わりの激しいこと。
31
先憂後楽
政治家の国家に対する心がけ。
32
杜撰 ずさん
誤りの多い著作の意。いい加減なこと。
33
人口に膾炙す じんこうにかいしゃす
多くの人に親しまれ、知れわたる意。
34
出藍の誉れ
弟子が学問に励み、その結果、師より優れるという意。
35
駟も舌に及ばず しもぜつにおよばず
言葉を慎まねばならぬこと。
36
私淑
直接徳を受けなくても私かにその徳を慕い、その人を手本として身を修めること。
37
三余
勉強すべき三つの余暇の意。 冬(年の余り)・夜(日の余り)・雨(時の余り)のこと。
38
白髪三千丈 はくはつさんぜんじょう
うれいのため白髪の非常に長くなること。転じて、大袈裟な表現のたとえにも用いる。
39
左顧右眄 さこうべん
人の噂や思惑などを気にしてぐずぐずすること。
40
塞翁が馬
人生の幸・不幸の定まらないこと。
41
古稀 こき
70歳の意。70歳まで生きる人が稀である意。
42
後生畏るべし
若い人は努力することで、その進歩向上はおそるべきものがある意。
43
巧言令色
口先ばかりうまく、愛想よくして、人にこびへつらうこと。
44
捲土重来 けんどちょうらい
土煙を巻き上げて再びやってくる意。 敗者が再び勢力を盛り返すこと。
45
毛を吹いて疵を求む
人の小さな欠点を暴露する意。
46
琴瑟相和す きんしつあいわす
夫婦仲の極めてよい意。
47
曲学阿世
学説を曲げ世間の人気を得る意。
48
杞憂
取り越し苦労。無用の心配。
49
驥尾に附す きびにふす
優れた人物の後に従って恩恵を受ける意。
50
木に縁りて魚を求む きによりてうおをもとむ
方法を違えてはどんなことも不可能な意。
51
奇貨居くべし
好機を逃さず利用せよの意。
52
管鮑の交わり
利害を越えた友人の交わりの意。
53
換骨奪胎 かんこつだったい
着想や表現を借りてまったく新しい作品を作ること。
54
画竜点睛
肝要な最後の仕上げ。
55
株を守る くいせをまもる
いつまでも古い習慣にとらわれて、時代の変化に応ずることのできないこと。融通の効かないこと。
56
瓜田に履を納れず かでんにくつをいれず
人に疑われるようなことはしないたとえ。
57
渇すれども盗泉の水を飲まず
どんなに苦しくても決して悪いことはしないたとえ。
58
隔靴掻痒 かっかそうよう
はがゆく、もどかしいこと。物足りないこと。
59
会稽の恥
敗戦の恥辱。
60
烏有に帰す
火災で全てなくすこと。
61
殷鑑遠からず
他の失敗の跡を見て、自分の戒めとすること。
62
韋編三絶 いへんさんぜつ
書物を繰り返し読むこと。
63
一炊の夢
人生の栄枯盛衰の儚いことのたとえ。
64
一将功成って万骨枯る
一人の将軍が大功を立てる陰には、多くの兵卒の死があるという意。
65
羹に懲りて韲を吹く あつものにこりてなますをふく
失敗に懲りて必要以上の用心をすること。
66
中らずと雖も遠からず あたらずといえどもとおからず
的中しないまでもひどい間違いではない意。
67
悪事千里を走る
悪事はすぐに千里の遠方まで伝わりやすいこと。悪事の知れやすいたとえ。