問題一覧
1
野焼き方式で土を焼固めたもの。
土器
2
釜によって焼成する方法ではあるが、ガラス化が不十分な温度のため、二度焼きすることによって焼き締まりを強化したもの。ガラス成分が不十分なので艶消しの表面になるが、焼き締まりの効果で液体を入れても漏れない。
須恵器
3
窯によって焼成温度を上げ、土や燃料に含まれるガラス化成分が表面に付着して液体が保存できるようにしたもの。人工的な釉薬を使わずに表面をガラス化するので自然釉と呼ばれる。
炻器(せっき)
4
素焼き生地に釉薬を施して窯で焼成することによって、安定した均一なガラス化表面にしたもの。
陶器
5
磁器⋯1200度以上の高音で焼成され、( )・( )・粘土の共融によりガラス層が形成され( )性のある白く硬い表面を持つ。
長石, 石英, 透光
6
磁器⋯吸水性はなく、ほとんどの物が( )されている。中国で3世紀ごろ( )が焼かれた。日本では1616年に李参平により( )で初めて焼かれた。
施釉, 白磁, 有田
7
白素地に無色の釉薬をかけた磁器の総称。
白磁
8
白磁の一種ではあるが、特に釉薬が文様の溝にたまって青みを帯び美しい水色に見えるものをいう。
青白磁
9
青磁釉を施した磁器。白磁を焼成する中に偶然青みの強いものができることはあったが、安定して生産されたのは白磁より1000年ほど後。
青磁
10
( )⋯骨灰磁器や骨粉磁器とも称される。
ボーンチャイナ
11
( )⋯ドイツのマイセン地方で生産される磁器の呼称。名実ともに西洋白磁の頂点に君臨する名窯。
マイセン
12
( )⋯水を加えて練ると粘りけがでて、加工した形を保つことができる土。
可塑性原料
13
非粘土可塑性原料⋯主に滑石のこと。滑石は加水ケイ酸マグネシウムを主成分とし粉末に少し湿りを与えると( )成形が可能になる。
加圧
14
非可塑性原料⋯粘りをほどほどにし、乾燥や焼成をした時にあまり( )を起こさない原料。
収縮
15
カオリン⋯耐火度が( )。カオリナイト(ケイ酸塩鉱物の一種)から取れる。
特に高い
16
木節粘土・蛙目粘土⋯耐火度が高く、( )性が大きい。
可塑
17
釉薬は一般に( )といわれ、( )の一種で、( )度前後の( )と1250〜1300度の高火度釉がある。
うわぐすり, ガラス, 800, 低火度釉
18
古陶に見られる灰釉は草木の灰の( )成分と、素地中の( )とが化合してガラス質を作り出したものである。
石灰, 珪酸
19
フリット⋯一般には低音で熔けるガラス粉と思ってよい。低音で熔けるために( )な色合いが出せる。デメリットは( )が入りやすい、長石などと比べて値段が高い、沈殿し固まりやすいなど。
鮮やか, 貫入
20
ベース(基礎)となる釉薬は( )、( )、( )などで、これに金属や顔料を加えることによって色を付ける。
乳白釉, マット釉, 透明釉
21
絵の具と違い釉薬は焼成しないと色が出ない。色の成分が100%( )で調合され、焼く前の色で大体の色合いが確認できる釉薬もあるが低音で焼かないと焦げて茶褐色に変色してしまう。
顔料
22
成分配合を段階的に変えた釉薬を施して焼き上がりを確認する。この小さな陶片を( )という。
テストピース
23
色の付いた素地土に蛙目粘土45%、長石45%、天草10%などの割合で調合した白色の化粧土を塗る技法のこと。
白掛け(オシロイ)
24
白掛けした後、模様部分を残してヘラなどで削り取る技法。
かき落し
25
スポイトなどを用いて白泥や濁釉を素地に描く技法。
スリップ
26
素地に蠟で図形を描き釉掛けする技法。
抜蠟
27
稲の穂先などを束ねて軟らかい素地表面をひっかく技法。櫛目、印花、彫刻、レリーフなどの素地表面に凸凹を付ける技法がある。
刷毛目
28
印花などによる凹部に白泥を入れる技法。
象眼
29
酸化コバルトを含む鉱物を濃茶液で薄めた呉須絵の具で描く。
染付
30
酸化鉄・鬼板を顔料として描く。
鉄絵
31
色絵付を施した白磁をベースで金彩で文様を表す技法。
金襴手
32
( )とは主に次の事を目的として、器や作品全体に釉薬を施すこと。
施釉
33
施釉の効果 ①( )や保水性を与える。 ②絵柄を( )する。 ③全体に統一感のある( )を与える。
耐水性, 保護, 光沢や風合い
34
先の尖ったはさみ器具ではさんで、釉薬の桶に丸ごと浸す。高台などの釉薬がかかってはいけない部分には蠟を塗っておく。
浸掛(ひたしがけ)
35
桶に入らない大きなものや、はさみでつかみにくいものは釉薬を霧状に吹きかける方法がある。
吹掛(ふきかけ)
36
ひしゃく等で釉薬をかける。
流掛(ながしかけ)
37
模様を出すためや、浸掛や流掛ではまく施釉出来ない細部の修正をするために、筆や刷毛で施釉する。
塗掛(ぬりかけ)
38
一つの方法で行わなければならないというものではなく、必要なら複数の方法を使う。また、施釉を多重に重ねる( )惑いは重ね掛けと言われる技法は釉薬の組み合わせや塗り重ね方などで多様な効果がある。
二重掛け
39
( )は700度前後、( )は1200〜1300度の温度で焼かれる。
素焼き, 本焼き
40
別の燃料による焚き口をつけない限り、酸化焔焼成専用の窯である。
電気窯
41
炭素を含む炎による焼成。燃料が不完全燃焼して酸素が欠乏している状態で焼く。
還元焔焼成
42
薪を燃料とする窯では最も効率よく焼成ができるとされ、日本では薪燃料しかなかった16世紀に大量生産を可能にし、人の背丈ほどもある大型の物も焼成できるようになった。
登り窯
43
比較的簡単な構造なので登り窯以前から存在した。
穴窯
44
回転体に適し、成形後に変形させることもある。
轆轤(ろくろ)
45
箱型・筒型に適する。へご土とも言う。
たたら板
46
手作業で粘土をひも状にのばし積み重ねていく。より作り、輪積みなどとも言う。
手びねり
47
石膏の型に生地粘土を押し当てて成型する。皿や広口の器など抜け勾配がしっかり取れるものに適する。
型おこし
48
石膏型に泥漿を流し込んで成型する。
泥漿鋳込み成形
49
異なった色の粘土を練り合わせて表面に現れる模様を作る。立体的な成型はたたら板や手びねりで行う。
練りこみ
50
生地粘土を轆轤挽きするのではなく、円柱状の塊にした石膏を轆轤で回転させ、刃物で削って椀や皿などの形に成型していく。
機械轆轤