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老年医学 後半
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  • 問題数 75 • 7/30/2023

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    問題一覧

  • 1

    特発性血小板減少性紫斑病は血小板が減少する自己免疫性疾患である。最近ではピロリ菌の陽性者に対しては、まず最初にピロリ菌の除菌療法を行う。

  • 2

    下垂体前葉から分泌される成長ホルモンは加齢と共に減少するが産生腫瘍があると減少せず末端肥大症を起こす。末端肥大症では身長が高く下顎が大きく手足が肥大した特徴ある風貌となることが多い。成長ホルモン産生が生まれつき少ないと下垂体性小人症になる。

  • 3

    鉄が不足する鉄欠乏性貧血は最もよく見られる貧血であり、個々の赤血球の大きさが小さく、匙状爪や舌炎が時に見られる。鉄欠乏性貧血は活動性の高い若い男性に特に多い。

    ×

  • 4

    悪性腫瘍に伴って副甲状腺ホルモン関連ペプチドの産生や腫瘍の直接的な骨浸潤のために高Ca血症をきたすことがある。

  • 5

    MCV(Mean Corpuscular Volume 平均赤血球容積)とは、平均的な赤血球一個当たりの容積のことであり、これが小さくなる病気には鉄欠乏性貧血や慢性炎症に伴う貧血などがある。また大きくなる病気としてはビタミンB12や葉酸の欠乏などがある。

  • 6

    悪性リンパ腫では主にリンパ組織内でリンパ系の腫瘍細胞が増殖し周囲の組織へ浸潤する。治療としては放射線療法や化学療法を行う。

  • 7

    VB12は胃壁より産生される内因子とともに腸より吸収されるため、胃の全摘出術を受けた人は数週間程度でVB12不足による大球性の貧血症状・舌乳頭の萎縮・認知機能低下などの症状をきたす。また自己抗体の出現で胃粘膜が萎縮し内因子が産生されなくなり,胃全摘と同様の症状をきたした場合には悪性貧血と呼ばれている。

    ×

  • 8

    原発性アルドステロン症はアルドステロン産生副腎皮質腫瘍により発症し、症状は、筋力低下・高K血症・低血圧などである。

    ×

  • 9

    I型糖尿病は若い人の発症が多く自己免疫的機序でインスリンを作る膵臓の細胞が破壊される事により起こる。治療としてインスリン注射が必要である。

  • 10

    慢性白血病では必ず急性白血病に変化するので、初期より骨髄移植を検討する。

    ×

  • 11

    血友病は血液の凝固因子が正常より少なくなる病気で、筋肉内や関節の中など外からは見えにくいところに出血が起こりやすい。伴性劣性遺伝であり、女性に多く見られる疾患である。

    ×

  • 12

    甲状腺機能亢進症ではしわがれ声・皮膚乾燥・精神機能の低下・浮腫・心嚢水貯留による心拡大などがみられるが高齢者では症状がわかりにくいことが多い。

    ×

  • 13

    高齢者の白血病や血液細胞の腫瘍性の病気では、若年者に比べて発症してからの経過が長期になるものが多い。

  • 14

    真性多血症は、赤血球などの血球の腫瘍性増加であるが、喫煙や肺疾患・心不全などに伴い起こる赤血球増加は、二次性赤血球増加症であり、血液中の酸素不足を補うために起こると考えられる。

  • 15

    下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンは加齢と共に通常は減少するため、性ホルモンも低下する。

    ×

  • 16

    通常副腎皮質より分泌されるコルチゾール量は高齢者でもあまり変化しないが、クッシング症候群ではコルチゾールの増加をきたす。原因は副腎皮質腫瘍による事が多い。クッシング症候群の中で、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)産生下垂体前葉腫瘍によってコルチゾールが増加するものをクッシング病という。ともに高血圧や中心性肥満・皮膚線条・糖尿病などの症状がある。

  • 17

    高齢者では低Ca血症がちでありそれを補正すために副甲状腺機能が亢進していることが多いが、副甲状腺ホルモンの持続的亢進は骨粗鬆症を悪化させる。 甲状腺より分泌される、カルシトニンというホルモンには骨の分解を遅らせることで血液中のカルシウム濃度を下げる働きがある。

  • 18

    高齢者では心房細動や下肢静脈瘤のある人が多く、そのような人では出血をきたしやすいため、凝固因子を増やす働きのあるワルファリンと言う薬を使うことがある。

    ×

  • 19

    多発性骨髄腫は高齢者に多く、頭蓋骨やその他の骨にレントゲン透過性の亢進した黒い抜き打ち像が見られる。骨折しやすいので注意しなければならない。また骨髄腫細胞の産生するM蛋白(ベンスジョーンズ蛋白)が尿細管に詰まることにより腎障害を引き起こしやすいので飲水量を少なくするように制限しなければならない。

    ×

  • 20

    高齢者の糖尿病では糖尿病の合併症を防ぐため、若い人と同様に厳密な血糖のコントロールをすることが望ましい。

    ×

  • 21

    糖尿病の運動療法では運動によりカロリー消費を増やしその事により体重減少をめざす。

    ×

  • 22

    下垂体性尿崩症ではADH(抗利尿ホルモン)の分泌が少なく、低ナトリウム血症になる。

    ×

  • 23

    下垂体の腫瘍ではその直上に視交叉があるため、交差部の視神経を圧迫し両鼻側半盲となる事がある。

    ×

  • 24

    甲状腺機能低下症では甲状腺ホルモン製剤の内服を行うが、速やかに効果があらわれるように初期投与量は多めにする。

    ×

  • 25

    内臓脂肪蓄積型肥満症は皮下脂肪蓄積型肥満症よりも高血圧症や糖尿病を引き起こしやすい。

  • 26

    中耳炎は風邪などに続発し外耳からの細菌の進入により起こることが多い。治療として抗生物質を使用する。

    ×

  • 27

    椎間板ヘルニアの症状は椎間板組織が後方に脱出し脊髄神経を圧迫することにより起こる。 脊椎圧迫骨折は、胸椎や腰椎の前方部が上下からの圧迫で圧縮変形された状態であり突然の腰痛で動けなくなる事が多い。高齢者の腰が曲がるのはこのせいである。圧迫骨折の検査手技としてSLRテストやラセーグテストがある。

    ×

  • 28

    発作性頭位めまい症には。良性と悪性がある。悪性は脳の疾患であり、小脳の出血や梗塞あるいは腫瘍などで起こる。良性は内耳が原因で起こる疾患である。どちらもある特定の頭位をとると発作性にめまいが生じるが、良性ではその頭位を繰り返しとるうちにめまいは軽減するが、悪性では通常繰り返しても発作は減弱しない。

  • 29

    高齢者は骨粗鬆症があることが多く骨折しやすい。特に骨折を起こしやすいのは、脊椎および、橈骨・大腿骨・上腕骨の各々の遠位端部位である。

    ×

  • 30

    老化により縮瞳傾向となり、また水晶体の透過性は低下し白内障になる人が多くなる。白内障の点眼治療は効果が期待できない。確実な治療としては人工水晶体(眼内レンズ)を挿入する手術療法がある。

  • 31

    蝸牛の基部の太い部分ほど低い音を感知し、先端の細い部分では高い周波数の音を感知する。脳へ音刺激を伝達するのは内有毛細胞であるが、外有毛細胞は微弱な音を増幅し、過大な音を抑制する働きがある。

    ×

  • 32

    外眼筋のうち上斜筋は滑車神経が、外側直筋は外転神経が支配しているが、その他の外眼筋はすべて動眼神経支配である。

  • 33

    前庭部の卵形嚢の耳石がはがれて、蝸牛へ移動することにより良性発作性頭位めまいの原因となることが多いといわれている。このようなめまいの治療としてEpley法やLempert法などの方法がある。

    ×

  • 34

    褥瘡は床面と骨との間の圧迫による循環障害で皮膚や皮下組織が壊死を起こす事だけでなく、座位になった時の体のずり落ちによる皮膚組織のずれによっても起こる。ポケットのある褥瘡は通常床面と骨との間の圧迫によって生じる。

    ×

  • 35

    高齢者の多くに白内障が認められるが、その原因は、加齢、糖尿病、紫外線照射などである。また高齢者では緑内障も発症しやすくなるが、緑内障では毛様体での房水の産生が減少するため、眼圧が低下する。

    ×

  • 36

    偽痛風は関節などへの尿酸の沈着により起こる病気であり、足指などが赤く腫脹し激痛が生じることがある。痛風の痛みは、偽痛風に比べるとやや弱くピロリン酸カルシウムの関節への沈着により起こる。アキレス腱の石灰化やCrowned dens syndrome などを起こすことが知られている。

    ×

  • 37

    網膜色素変性症は視野の中心部から見えにくくなり次第に周囲も見えにくくなるが、加齢黄斑変性症では視野の周辺部から見えにくくなり次第に中央も見えにくくなる。

    ×

  • 38

    椎骨・脳底動脈循環不全では頭や首を動かすとめまいなどの症状がでることがある。時に意識消失を起こす事もある。

  • 39

    耳垢は自然に外部に移動するので、耳垢の掃除は通常は外耳道の入口付近のみでよいが、補聴器を装着している人では耳垢の排出が阻害されるので注意が必要である。

  • 40

    高齢者の難聴では通常、低音部の音が聞きにくくなり、耳鳴りを伴う事がある。

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  • 41

    三半規管では半規管内のリンパ液の流れで有毛細胞が刺激され回転運動を感知する働きがあるが、外側半規管は水平回転・前半規管は横回転・後半規管は前後回転を感知する。

  • 42

    メニエール病はめまい・耳鳴・難聴などの症状が起きる病気であるが、原因は球形嚢の耳石が蝸牛の入り口に詰まり、リンパ液の流れが妨げられることによる内耳の浮腫性の変化であるといわれている。

  • 43

    日光角化症や黒色腫は良性腫瘍であるが、脂漏性角化症や脂肪腫は悪性腫瘍である。

    ×

  • 44

    鎮痙薬や頻尿改善薬などの抗コリン薬は瞳孔を縮瞳させることにより。緑内障発作を引き起こす事がある。緑内障の急性発作時には眼痛や眼充血・頭痛があり、失明する恐れがあるので早急に治療をしなければならない。

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  • 45

    高齢者の耳鳴は難聴を伴うことが多い。耳鳴への治療法として、心理療法や、音を利用する、電気刺激や低周波を用いるなどいろいろな方法が行われている。

  • 46

    内耳の前庭には卵形嚢と球形嚢という2つの耳石器が存在し有毛細胞が耳石の動きで刺激される。球形嚢では垂直方向の重力や加速度を感知し、卵形嚢では水平方向の加速度を感知する。

  • 47

    毛様体筋が緊張すると水晶体は締め付けられ厚くなり焦点距離が短くなる事によって近くの物に焦点を合わせる。高齢者ではこの調整が不十分となり、近くの物に焦点が合いにくくなる。これが老眼である。

  • 48

    緑内障は日本における中途失明の原因の第一位で、三位は糖尿病性網膜症である。緑内障の治療としてレーザー光線による光凝固術がある、糖尿病性網膜症の治療としては縮瞳剤の点眼や虹彩の一部を切除する手術がある。

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  • 49

    突発性難聴は伝音性難聴の一種で、原因不明であるが、ウイルス感染を原因とする説や内耳の血液循環障害説などがあり、ステロイド剤や血流改善薬などを治療に使う。

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  • 50

    帯状疱疹は風疹ウイルスが脊髄神経節に感染することにより起こり、発疹が出現する前から同部位に痛みを訴える事がある。

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  • 51

    特発性正常圧水頭症も認知症症状が出現する。歩行は、つま先がやや外旋し小刻みの歩行で、尿失禁や呂律の不良がある。脳血管性認知症に症状が似ており、また治療方針もほぼ同様である。

    ×

  • 52

    アルツハイマー病で脳に蓄積するアミロイドβ蛋白は、脳神経細胞への直接的な障害作用だけでなく、脳血管壁にも沈着し特に細い血管での血液灌流低下や出血をきたし認知症を悪化させると考えられている。

  • 53

    脳梗塞と脳出血では脳梗塞の方が多く、血栓性の脳梗塞では昼間の活動時に発症が多い。脳出血は夜間発症が多い。

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  • 54

    脳の海馬は即時記憶を長期の記憶に移す働きがあり、レビー小体型認知症では初期よりこの海馬の萎縮が認められる。

    ×

  • 55

    パーキンソン病は中脳黒質でのドパミン産生ニューロンが減少する事により、線条体へ運ばれるドパミンが欠乏するために発症する。抗アルツハイマー薬などでアセチルコリンを増やす薬剤はパーキンソン症状を悪化させることがある。

  • 56

    パーキンソン病やレビー小体型認知症では立ち直り反射の低下やすくみ足があるので、転倒事故を起こしやすい。このような症状は脳の病気に原因があるので、リハビリ効果は期待できない。

    ×

  • 57

    多系統萎縮症は脊髄小脳変性症の症状をきたし、常染色体優性遺伝を示す。原因物質はαシヌクレインであると考えられている。

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  • 58

    慢性硬膜下血腫は認知症高齢者やアルコール多飲者の転倒事故に伴ってよく見られ、転倒から症状が発現するまでは数日以内がほとんどである。

    ×

  • 59

    MCI(mild cognitive impairment)とは軽度認知障害のことで、記銘力障害が主徴候であることが多く日常生活機能はほぼ保たれているので、これらの人が他の人に比べて認知症になりやすいとは、考えられていない。

    ×

  • 60

    パーキンソン病では神経細胞に対して毒性を持つαシヌクレインが蓄積したレビー小体が出現する。 またパーキンソン病に似た症状をきたす、パーキンソン症候群の原因となる副作用を持つ薬剤として抗精神病薬・抗うつ薬・鎮静剤・睡眠薬・カルシウム拮抗薬・制吐薬・コリンエステラーゼ阻害薬(パーキンソン病治療薬)などがある。

  • 61

    進行性核上性麻痺では独特の頭部を後ろにそらすような体位が見られることがある。また大脳皮質基底核変性症ではパーキンソン様症状や、自分の思うように体が動かないというような症状が左右非対称に起こることが多い。原因はどちらも異常なタウ蛋白の神経細胞内蓄積によると考えられている

  • 62

    レビー小体型認知症ではαシヌクレインが蓄積したレビー小体がパーキンソン病とは異なって大脳に広く見られる。また症状としては起立性低血圧などの自律神経障害・生々しい幻視にパーキンソン症状などを伴うことがあり転倒事故にも注意が必要である。

  • 63

    ビンスワンガー型血管性認知症では大脳表面の灰白質に広い変化があり高血圧を伴うことが多い。

    ×

  • 64

    脊髄小脳変性症では小脳症状・錐体外路症状・錐体路症状・自律神経障害などの多彩な症状が見られる。

  • 65

    糖尿病や高血圧症のコントロール不良な人は脳血管性の認知症になりやすいと言われているが、脳血管性認知症の人では呂律の不良や歩行の不安定・尿失禁がアルツハイマー病に比べて初期から目立って見られる。

  • 66

    アルツハイマー病ではアミロイドβが蓄積した老人斑と神経細胞内にタウ蛋白が沈着した神経原線維変化が認められる。アミロイドβの蓄積は認知症状出現の20年以上前から始まっていると言われている。アルツハイマー病では脳内のアセチルコリンが減少しており、症状を改善させる薬剤としてアセチルコリンを増やす薬を使う事があるが、この薬でアルツハイマー病の進行を止めることはできない。

  • 67

    特発性正常圧水頭症では円蓋部の脳溝拡大は大きいのに脳室やシルビウス溝の拡大は少なく、手術での改善が期待される。

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  • 68

    パーキンソン病では錐体路症状として姿勢反射障害や運動時振戦がみられる。このような症状はヤールの重症度分類で評価することが多い。

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  • 69

    若年性のアルツハイマー病では病初期より記銘力低下と共に判断力や理解力などの前頭葉機能の低下が目立って低下しているが、高齢発症のアルツハイマー病では発症初期では記銘力低下が際立っており、前頭葉機能低下は目立たない。

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  • 70

    睡眠薬・抗うつ薬・抗不安薬・骨格筋弛緩薬・平滑筋弛緩薬・腸管鎮痙薬などは抗コリン作用をもっている。このような薬はアセチルコリンを減少させるので、認知症を悪化させる可能性がある。

  • 71

    くも膜下出血は通常、脳動脈瘤や脳動静脈奇形が原因で起こり、高齢者だけでなく若い人にも発症する。また一過性脳虚血発作(TIA)は1週間以内に症状が改善するものを言う。

    ×

  • 72

    ラクナ梗塞は、脳の穿通枝のような細い動脈の動脈硬化などによる閉塞により起こり、片麻痺などをきたす事は少ない。

  • 73

    脊髄小脳変性症のマシャド-ジョセフ病は日本人に多く、常染色体優性遺伝であり、ポリグルタミンが蓄積するが、治療への反応は不良である。

  • 74

    脊髄小脳変性症の治療には甲状腺ホルモン分泌促進ホルモン(TRH)・セレジスト(TRH誘導体)投与やリハビリテーションが行われる。

  • 75

    前頭側頭型認知症の一種のピック病は初老の高齢者に多く発症しタウ蛋白からなるピック球が見られる。前頭側頭型認知症では甘いものを好む・万引き・暴言・常同運動などの異常行動を伴うことが多い。