問題一覧
1
PTHの腎臓と骨に対する作用として正しいものを選べ 4つ
遠位尿細管におけるCa再吸収を促進する, 近位尿細管において活性型ビタミンDの産生を増加させる, 近位尿細管においてNa依存性リントランスポーターの発現を抑制, 骨細胞でのFGF23産生が促進される
2
PTHの骨細胞に対する作用として正しいものを選べ
FGF23産生が促進される
3
16歳のミニチュア・シュナウザーが1ヶ月前から持続する食欲低下と体重減少を主訴として来院した。身体検査では体表リンパ節の腫大は認められず、肛門嚢の触診所見も正常であった。血清化学検査において、tCa 14mg/dL(参照範囲 8.6-11.4)、IP 7.6mg/dL(参照範囲 2.2-5.5)、Cre 4.6mg/dL(参照範囲 0.5-1.5)、Intact PTH 39.1pg/ml(参照範囲 8-35)、PTH-rP 検出限界未満、FGF23 1195pg/mL(参照範囲 161-527)であった。 tCa高値の原因疾患として最も疑われるものはどれか。
慢性腎臓病
4
慢性腎臓病に続発する高Ca血症の発生機序について順番通り選択せよ
ネフロン数が減少し、GFR(糸球体濾過量)↓・尿P排泄↓Klotho蛋白↓1,25(OH2)D3↓, 高P血症・低Ca血症, 上皮小体においてPTH分泌↑・上皮小体過形成, 高P血症・高Ca血症
5
PHPT(原発性上皮小体機能亢進症)の時に血清Pと活性型ビタミンDはどうなるか?2つ
血清P低下, 活性型ビタミンD上昇
6
PTH−rPが検出されている場合に疑わしい病態は?2つ
多中心型リンパ腫, 肛門嚢腺癌
7
高Ca・低IPの場合に疑わしいのは?
原発性上皮小体機能亢進症, 肛門嚢腺癌, 多中心型リンパ腫
8
高IP・低Caの場合に疑わしいのは?
原発性上皮小体機能低下症
9
犬の原発性上皮小体機能亢進症(PHPT)について正しい記述を全て選べ6つ
摘出組織の病理診断と予後との関連性は乏しい。, キースホンドは犬種特異的にPHPTの術後再発率が高い。, 摘発組織の病理診断がなんであれ、全体の高Ca血症再発率は5-10%である, 術後低Ca血症の治療にはケージレストもしくは活性型ビタミンD3orCaの経口投与、テタニー時には8.5%グルコン酸Ca静脈内投与を用いる, 上皮小体病変の摘出から24-48時間後に低Ca血症が生じることが多い, 術前高Ca血症の治療にはループ利尿薬とグルココルチコイド製剤を用いる。
10
犬のPHPTで最も割合が多い原因は?
腺腫
11
低血糖を示す疾患はどれか?
副腎皮質機能低下症(アジソン病)
12
高血糖を示す疾患はどれか?3つ
先端巨大症, 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群), 糖尿病
13
高齢猫で主に発生する成長ホルモン異常である先端巨大症の原因は?
下垂体前葉腫瘍
14
副腎皮質機能亢進症を診断する上で必要な試験は?
デキサメタゾン抑制試験
15
副腎皮質機能低下症を診断する上で必要な試験は?
ACTH刺激試験
16
甲状腺機能亢進症が生じるのはどっち?
高齢猫
17
甲状腺機能低下症が生じるのはどっち?
犬:ビーグル
18
PTH(上皮小体ホルモン)に関する記述として適切なのは?
慢性腎臓病における低Ca血症はPTH分泌を促進する, PTHは遠位尿細管におけるiCa再吸収を促進する, PTHは近位尿細管における活性型ビタミンD3の合成を促進する, カルシウム感知型受容体にはiCaが結合し、PTH分泌が抑制される, PTHは骨細胞のFGF23分泌を促進する
19
この写真で起こっている病態は?4つ
骨吸収, 線維性骨異栄養症, 高カルシウム血症, 慢性腎臓病
20
下垂体後葉ホルモン欠乏によって生じる疾患はどれか
中枢性尿崩症
21
下垂体前葉ホルモン欠乏によって生じる疾患はどれか
二次性甲状腺機能低下症, 下垂体性矮小症
22
腎臓におけるバソプレシン(ADH)作用不全によって生じる疾患はどれか
腎性尿崩症
23
腫瘍随伴症候群で高Ca血症の原因となりうるホルモンはどれか
パラソルモン様ホルモン(PTH-rP)
24
原発性上皮小体機能亢進症(PHPT)の血液検査所見に関する正しい記述はどれか2つ
Ca濃度上昇, 活性型ビタミンD3濃度上昇
25
犬の原発性上皮小体機能亢進症(PHPT)について診断、治療、予後に関する記述として適切なのはどれか?4つ
血中intactPTH濃度は同一検体で測定したiCa濃度と対比して評価する, 術後に低Ca血症を生じる, 病理診断では腺腫の頻度が最も高い, 病変の局在は超音波・CTで診断する
26
甲状腺の内分泌疾患に関する正しい記述を選べ6つ
猫の機能亢進症は削痩、多食の症状を示す, 犬の機能低下症では、肥満・無気力の症状を示す, 犬の機能低下症は自己免疫性甲状腺組織破壊が原因, 犬の機能低下症の治療には甲状腺ホルモン製剤(レボチロキシンナトリウム)を使う, 猫の機能亢進症は甲状腺腫によるホルモン過剰が原因, 猫の機能亢進症の治療には甲状腺ペルオキシダーゼ阻害薬を使う
27
栄養性二次性上皮小体機能亢進症に関する正しい記述の組み合わせを選べ5つ
成長期動物に対する肉類の多給が原因である, 食事内容に関する問診が診断に重要である, 食事中のCa低下、P上昇によりPTH分泌が亢進する, 治療として食事内容の是正が必要, イグアナにキャベツやレタスを与えた場合に生じる
28
犬において高Ca血症を誘発する原因疾患として一番多いのは?
悪性腫瘍
29
腎性二次性上皮小体機能亢進症の検査所見として正しいのはどれか6つ
顎骨の透過亢進・歯根の明瞭化, 高リン血症, 血清FGF23濃度の上昇, 血清活性型ビタミンD濃度の低下, 上皮小体の過形成, Cre濃度上昇
30
上皮小体の正常サイズと異常サイズを選べ
3-4mm未満, 6mm以上
31
犬のPHPTによって引き起こされる症状を選べ3つ
血尿/頻尿, 食欲不振/体重減少, 尿路結石
32
猫と犬の疾病について正しいものを選べ
猫の原発性上皮小体機能亢進症(PHPT)は犬より少ない, 猫の上皮小体機能低下症は犬より少ない
33
犬の副腎皮質機能亢進症(クッシング)の臨床症状として正しいものを多い順に選べ
多飲多尿, 腹囲膨満, 皮膚異常(脱毛・菲薄化・色素沈着・石灰化), 多食
34
糖尿病の原因はどれか?
膵臓β細胞の特発性空胞変性によるインスリン欠乏, クッシング症候群によるグルココルチコイド分泌増加, 卵巣疾患によるプロジェステロン産生