問題一覧
1
上皮性良性腫瘍は?
①乳管内乳頭腫 ②乳管腺腫 ③乳頭部腺腫 ④腺腫(授乳性腺腫/管状腺腫) ⑤腺筋上皮腫 ⑥その他
2
DCISの組織型
面疱型/乳頭型/師状型/充実型/低乳頭型/平坦型/充実-乳頭型等
3
DCISで壊死型石灰化が見られる組織型
面疱型
4
DCISで分泌型石灰化がみられる組織型
師状型/低乳頭型/平坦型
5
微小浸潤癌の定義
間質浸潤巣の最大径が1mm以下。 浸潤巣が複数でもその最大径が1mm以下なら微小浸潤癌。
6
乳管内乳頭腫の好発年齢、好発部分
40~50歳、孤立性に乳頭付近。
7
線維腺腫の亜型
管内型、管周囲型、類臓器型、乳腺症型
8
乳腺症の定義
乳腺症とは、乳房に正常からの逸脱による腫瘤あるいは硬結、乳頭分泌などを認め、しばしば疼痛を伴う臨床的概念である。ただし、腫瘍性・炎症性の病変を除く。
9
乳腺の良性疾患はどこから発生する?
小葉
10
ADH(異型乳管過形成)の目安
単調な上皮の増殖による架橋形成や微小乳頭状構造といった低異型度DCISと同様の所見が、乳管腔の全体ではなく一部を占める場合、あるいは乳管全体がDCISと同様の細胞増殖で占められるが2腺管未満ないしは2mm未満の場合。
11
大半の乳癌の発生母地
TDLU
12
乳癌は乳管のどこに発生する?
腺上皮
13
早期乳がんの定義
しこりが2cm以下で、リンパ節や全身転移がないもの(ステージ0.Ⅰ)
14
男性乳腺の癌
浸潤性乳管癌
15
浸潤性乳管癌で最も高分化なもの
腺管形成型
16
若年性癌と呼ばれる癌
分泌癌
17
センチネルリンパ節とは
癌細胞がリンパ流に乗って最初に到達するリンパ節。すなわち腋窩リンパ節。
18
非浸潤性小葉癌に認められる石灰化は?
壊死型石灰化
19
浸潤性小葉癌の分類タイプ
古典型、充実型、多形型、印環細胞型
20
乳腺悪性腫瘍全体に対する浸潤性小葉癌の割合
4.2%
21
乳腺悪性腫瘍全体に対する非浸潤性小葉癌の割合
0.5%
22
化生癌の分類
扁平上皮癌、間葉系分化を伴う癌、混合型
23
間葉系分化を伴う化生癌のホルモンタイプ
トリプルネガティブ
24
間葉系分化を伴う化生癌の分類
紡錘細胞癌、骨・軟骨化生を伴う癌、基質産生癌、その他
25
化生癌のうち紡錘細胞癌成分や破骨細胞成分のみられないものは。
基質産生癌
26
分泌癌の予後と発育形式
淡明で小型の癌細胞が甲状腺濾胞様の腺腔を形成して浸潤する。予後良好。
27
浸潤癌特殊型で血管茎を伴わないもの。
浸潤性微小乳頭癌
28
腺様嚢胞癌のホルモンタイプ
トリプルネガティブ
29
ベーチェット病の基準
乳頭表皮内に腺癌成分がみられる乳癌。 微小浸潤までをベーチェット病とする。
30
葉状腫瘍の増生成分
結合織成分
31
悪性葉状腫瘍の転移形態
血行性
32
乳腺症における上皮の変化
乳管過形成、小葉過形成、閉塞性腺症、硬化性腺症、乳管が拡張した嚢胞、乳管上皮細胞のアポクリン化生
33
乳腺症における間質の変化
線維症
34
乳腺症における上皮と間質両方の変化
線維腺腫性過形成
35
円柱上皮過形成やADH、低異型度DCISとの共通点
染色体16qの欠損
36
ADHはどこに発生する?
TDLU
37
硬化性乳頭腫の同義語は
乳管腺腫
38
管状腺腫と管周囲型線維腺腫の相違点
管状腺腫は間質の増生を伴わない。
39
多形腺腫の好発部分
乳輪近傍
40
多形腺腫の鑑別疾患と見分け方。
粘液癌:粘液癌は筋上皮成分を伴わない。 基質産生癌:基質産生癌は細胞異型が明らか。
41
被包型乳頭癌の好発部分
中枢側や乳輪下
42
被包型乳頭癌と乳頭状非浸潤性乳管癌の鑑別
被包型乳頭癌は嚢胞状構造の周囲に筋上皮を認めない。
43
WHO分類での上皮-筋上皮性腫瘍
多形腺腫、腺筋上皮腫、悪性腺筋上皮腫
44
WHO分類での乳頭状腫瘍
乳管内乳頭腫、乳頭状非浸潤性乳頭癌、被包型乳頭癌、充実乳頭癌、浸潤性乳頭癌
45
乳頭状腫瘍で免疫染色にて神経内分泌分化を認めるもの
充実乳頭癌
46
非浸潤性小葉癌とは
結合性の乏しい腫瘍細胞増殖による小葉の拡大がTDLUの50%をこえてみられるもの。
47
異型小葉過形成(ALH)とは
TDLUにおいて結合性の乏しい単調な小型類円形核をもつ腫瘍細胞が増殖する病変で、1つのTDLUの50%未満の小葉が腫瘍細胞の増殖により拡大しているもの。
48
異型小葉過形成(ALH)の進展方式
Pagetoid Patternを呈して終末乳管に進展する。
49
非浸潤性小葉癌(LCIS)の発現方式
同側乳腺に多発、両側性に見られることが多い。
50
浸潤性乳管癌で神経内分泌分化が高率にみられるもの。
粘液癌 typeB
51
MYB-NFIB融合遺伝子が認められる腫瘍
腺様嚢胞癌
52
線維腺腫の亜型で浸潤癌を発生するリスクが高いもの
乳腺症型
53
乳腺の放射線照射後血管肉腫は照射後何年で発現するか
5~6年
54
デスモイド線維腫症の特徴
異型のない線維芽細胞の浸潤性増殖をしめす境界不明瞭な腫瘤性病変。多くは胸筋筋膜に発生し、2次的に乳腺に進展する。44%程度の症例で手術など外傷の既往がある。
55
顆粒細胞腫の由来細胞
Schwarm細胞
56
筋線維芽細胞腫の好発条件
高齢男性や閉経後の女性
57
未分化大細胞型リンパ腫の好発部分
インプラント(豊胸術)の周囲
58
液状成分を有することのある良性充実性腫瘤
線維腺腫、葉状腫瘍、膿瘍、血腫
59
液状成分を有することのある悪性充実性腫瘤
扁平上皮癌、充実型、粘液癌、葉状腫瘍
60
乳輪下膿瘍の好発条件
陥没乳頭を有する女性、なかでも喫煙者
61
乳癌を疑う乳頭分泌
一側性、単孔性の血性分泌
62
炎症性乳癌の原因
腫瘍細胞のリンパ管浸潤により皮膚の肥厚、発赤(豚皮様・オレンジの皮様)し、炎症を起こしたようにみえる。
63
乳癌発症リスクとなる既往病変
対側乳癌 異型過形成等の増殖性病変
64
乳管内乳頭腫の乳癌発生危険度が高い方
末梢型
65
どちらが異型が強いか
乳管内乳頭腫
66
乳管内乳頭腫のホルモンレセプター
ほとんどが陽性
67
乳瘤に細菌感染が併発すると?
急性化膿性乳腺炎
68
乳管上皮の過形成
乳管乳頭腫症
69
乳癌再発の可能性が高いもの
・浸潤性乳管癌に伴う広範囲乳管内成分 ・若年 ・ER(エストロゲンレセプター)陰性 ・断片陽性 ・面疱癌 ・リンパ管侵襲
70
線維腫症とは
線維芽細胞と膠原繊維が形成する増殖性病変。 非上皮性腫瘍の軟部腫瘍の良性腫瘍および腫瘍性病変に分類される。
71
乳管癌と小葉癌の区別
増殖パターン
72
術後の乳癌検診
適応
73
豊胸術後の乳癌検診
適応外
74
ペースメーカー装着者の乳癌検診
適応外
75
髄様癌の分化度
低分化
76
DCISに見られる石灰化
壊死型、分泌型
77
粘液癌の好発年齢
高齢者
78
免疫染色でE-カベリンが陰性の浸潤がん
浸潤性小葉癌
79
炎症性乳癌を引き起こす浸潤がん
硬性型
80
脂肪壊死の好発条件
豊胸術後、乳房温存術後、大きな乳房
81
Ki-67とは
腫瘍の活動性としての増殖能を示したもの。高値だと悪性度が高く再発しやすい。
82
周波数コンパウンドに該当するもの
方位分解能の向上と画像の均一性向上効果, 高周波と低周波のそれぞれの周波数で得られる画像を合成する画像処理
83
DCISで充実成分の少ない組織型
低乳頭型
84
梁柱の肥厚を生じる条件
間質の浮腫によるもの。 乳がんのリンパ節転移わ炎症性乳癌に伴うことが多い。心不全や乳房温存術後放射線療法に生じる場合も多い。
85
トリプルネガティブ乳がんの典型例
圧排性発育をする乳癌 充実型・粘液癌・化生癌・被包型乳頭癌・嚢胞内癌
86
ルミナルAタイプの典型例
線維増性が著明な乳がん 硬性型・浸潤性小葉癌・管状癌
87
乳がん全体の粘液癌の発生頻度
約3%
88
乳がん全体の髄様癌の発生頻度
約0.3%
89
乳がん全体の管状癌の発生頻度
約0.3%
90
乳がん全体のアポクリン癌の発生頻度
約1%
91
高分化癌
腺管形成型、粘液癌、管状癌