滅菌は汚染されているものから生きているすべての微生物を取り除くか殺戮することである。

消毒の目的は、熱や光、あるいは化学薬品の作用で菌の発育や繁殖を止めて、生活できなくさせ感染を防ぐことである。

消毒液は、濃度が濃くなっても人や動物に対する毒性は変わらない。

消毒薬は、高価なものほど殺菌力が強い。

消毒薬は汚れや有機物が混入していても殺菌力は低下しない。

美容師法施行規則にある理学的消毒法とは、紫外線、煮沸、蒸気を利用する3種類である。

同じ時間と温度であれば、湿熱は乾熱より効果が高い。

煮沸消毒の作用条件では通常、芽胞は死滅しない。

沸騰水中に2分以上浸すことは、美容師法施行規則に定められている、血液が付着またはその疑いのある器具に適応することができる消毒法に含まれる。

蒸気消毒では、固く絞ったタオルをすきまなく積み重ねた方が早く内部に熱が伝わる

蒸気消毒はかみそりや血液の付着した器具の消毒に適している。

紫外線は、目や皮膚に直接照射を受けると有害である。

殺菌力の強い紫外線の波長は、320nmで前後である

80マイクロワット/cm²の紫外線を10分間照射することは、美容師法施行規則に定められている皮膚に接する器具のうち、かみそり等以外の消毒法に含まれる。

エタノール水溶液は、無色透明で特有の臭いがあり、中性を示す。

エタノールは、栄養型の細菌やウイルスに対して短期間で効果を表し、手指の消毒にも適している

0.01%以上の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に10分浸すことは、美容師法施行規則に定められている、血液が付着またはその疑いのある器具に適応することができる消毒法に含まれている

次亜塩素酸ナトリウムは、殺菌力だけではなく漂白力もある。

次亜塩素酸ナトリウムは、皮膚や粘膜に炎症を起こしやすいので、換気を行いつつ薬品を取り扱い、必ずゴム手袋等を着用する

逆性石けんが0.1%以上である水溶液を含ませたガーゼで拭うことは、美容師法施行規則き定められている皮膚に接する器具のうち、かみそり等以外の消毒法に含まれる

グルコン酸クロスヘキシジンは、石けん分が混入すると殺菌力が低下する

コーム類は、蒸気や煮沸消毒に適している。

カット専用レザーは、紫外線消毒かエタノール消毒が適している

理容師法施行規則・美容師法施行規則に定められている消毒方法と同等以上の効果があれば、どのような方法を使ってもよい

清潔の保持と消毒は、管理理容師・管理美容師だけに義務付けられている。

作業場の清潔維持については、法令で義務付けられている。