・一本鎖のRNAウイルス
・大きさは150nm
・エンベロープを有する
《感染対象》
牛、めん羊、山羊、豚、水牛、鹿、いのしし
《症状》
41~42℃の高熱や食欲減退など
血液や粘液組織を含んだ激しい下痢を伴い、
脱水症状で死亡。牛疫
・伝搬方法は接触感染あるいは飛沫感染
・汚染地域より清浄地域の方が発病率が高い
・致死率は動物の感受性と株の毒力に依存
《感染対象》
牛、水牛、鹿
《症例》
食欲不振、発熱及び呼吸困難、多呼吸などの呼吸器症状が見られる牛肺疫
・7つの血清型がある
・宿主域が広い
・virus粒子はpH6.0以下or9.0以上で感染性
が消失する
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊、豚、いのしし
《症例》
39℃以上の高熱
口腔や舌、乳頭などに水疱を形成し
早期に破れてびらん(糜爛)となる。口蹄疫
・媒介動物は蚊
・春先より晩夏~秋頃に感染の危険性が増加
・馬や人にはほぼ感染しない(1%以下)
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬、めん羊、山羊、豚、
いのしし
《症例》
軽症では発熱等のインフルエンザ様症状
重篤な場合は脳炎・脳脊髄炎に発展する場合がある。
種雄豚は造精機能障害が起こることもある。流行性脳炎
・一本鎖のRNAウイルス
・形状は砲弾型
・症状が狂躁型と麻痺型に分けられる
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬、めん羊、山羊、豚、
いのしし
《症例》
狂躁型…興奮性の神経症状を伴い、辺り構わず噛み付くようになる。数日後に全身麻痺で呼吸障害により死亡する。
(人は噛みつきません)
麻痺型…麻痺性の神経症状を示し、数日後に呼吸障害で死亡する。狂犬病
・砲弾型のウイルス粒子に一本鎖RNAウイルスゲノムを含有
・吸血昆虫によって伝播
・近年ではアメリカ大陸のみに発生
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬、豚、いのしし
《症例》
発熱後、泡沫性の流涎や蹄・鼻・口腔内の水疱形成が見られる。
ヒトが感染するとインフルエンザのような症状を示し、潜伏期間は2~4日。水疱性口内炎
・一本鎖のマイナスRNAウイルス
・大きさは80~110nm
・サハラ以南の多くのアフリカに存在
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊
《症例》
1週齢以下の山羊や羊は急激な発熱、虚脱が見られ、36時間以内に死亡、死亡率は70~100%。
成羊、成山羊では発熱、嘔吐、膿様の鼻漏、歩行不安定を伴い、死亡率は20~30%程度。
妊娠していた場合は流産・死産。
ヒトが感染するとインフルエンザ様の症状
起こすが、死亡率は1%程度。リフトバレー熱
・原因菌となる菌はグラム陽性の大桿菌
・芽胞を形成し、熱・乾燥・消毒に強抵抗性
・芽胞体が生体内に侵入すると発芽、栄養型として増殖し発病
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬、めん羊、山羊、豚、いのしし
《症例》
皮下の浮腫、口腔、鼻腔や肛門等の天然孔から凝固不良で暗赤色タール様の出血、脾臓の腫大。炭疽
・日本での発生報告はなし
・牧草や敷わら、飲水などから経気道感染、あるいは経口感染
・B:2型 E:2型の血清型が存在する
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊、豚、いのしし
《症例》
甚急性あるいは急性経過を示し、甚急性の場合は突然死。急性の場合は元気消失や発熱、粘膜様鼻汁等の症状が見られ、発症後概ね数時間から2日間の経過で死亡する。回復することはほとんどない。出血性敗血症
・菌主毎に宿主特異性が高い
・雄は妊娠後期、雌は性成熟後に感受性上昇
・清浄性確認サーベイランスによって清浄性が確認されている
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊、豚、いのしし
《症例》
流死産が主体。雄では精巣炎や精巣上体炎が見られる。豚では関節炎・脊椎炎も多い。
未妊娠の雌、性成熟前の雄は感染しても無症状で経過することが多い。ブルセラ症
・主にウシ型結核菌を原因とする
・宿主域が広い
・海外ではアライグマ等の野生動物が感染源
《感染対象》
牛、水牛、鹿、山羊
《症例》
肉芽腫病巣を主に肺や縦隔膜リンパ節、肺門リンパ節に好発し、稀に腸間膜リンパ節や乳房上リンパ節に形成されることがある。妊娠牛や免疫機能の低下した個体の場合はさらに病状が悪化し重症化することがある。結核
・原因菌は抗酸染色によって赤色に染まる
・原因菌は結核菌用の培地に発育できない
・感染経路は主に経口感染だが、例外として胎児への胎盤感染がある
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊
《症例》
肉眼病変として腸管粘膜のワラジ状の肥厚、腸間膜リンパ節の腫大が見られる。感染対象家畜の反芻動物に対して慢性の頑固や間欠性の下痢、乳量の低下、削痩等を引き起こす。ヨーネ病
・原因は胞子虫網
・かつて沖縄県がこの病の常在地だったが、 1993年を最後に発生が途絶える
・原虫の媒介はマダニ
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬
《症例》
感染対象の病原体のうち、バベシア・ビゲミナ、バベシア・ボビスは発熱、貧血、黄疸と血色素尿を引き起こす。若齢牛よりも成牛の方が死亡率が高い。
タイレリア・パルバ感染症は東海岸熱とよばれ、発熱、リンパ節の腫脹と貧血を起こす。ピロプラズマ症
・細菌は類円形状
・オウシマダニなどの吸血により媒介
・原因菌はウシ科、ラクダ科等の赤血球内に寄生
《感染対象》
牛、水牛、鹿
《症例》
感染後2~5週間の潜伏期を経て発熱、貧血、黄疸を起こす。若齢牛よりも成牛に対する症状が強く、急性経過の場合は死亡する。アナプラズマ症
・1986年でイギリスで報告されて以来、現在までに26ヶ国19万頭以上の感染牛が確認
・原因はプリオン
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊
《症例》
中枢神経障害に起因。
異常行動や過敏症(知覚や視覚)、不安、歩様異常などの一般健康状態の悪化などが認められる。スクレイピーでは掻痒症、脱毛を認める例もある。伝達性海綿状脳症
・原因菌の生化学的活性は低く、糖分解能も劣り発育は穏やか
・日本での発生はない
・感染は馬同士の直接的、間接的な接触など
《感染対象》
馬
《症例》
急性型では発熱、膿瘍鼻汁、鼻腔粘膜の結節..や肺炎などがみられ、慢性型では微熱を繰り返して徐々に痩せていく。鼻疽
・ウイルスゲノムは約8.4kbの一本鎖RNAウイルス
・伝播様式は主に吸血昆虫の機械的媒介
・2011年に18年ぶりに宮崎県で感染が確認
《感染対象》
馬
《症例》
高熱と貧血が特徴。感染馬の多くは7~21日間の潜伏期の後、41~42℃の高熱を発し、その後臨床症状によって4つの型に分類される。馬伝染性貧血
・サハラ砂漠以南に限局
・血清型は9種類
・吸血性節足動物により媒介
《感染対象》
馬
《症例》
ウイルスの病原性と感染歴によって4つの病型に分けられる。このうち、特に甚急性の場合、3~5日の潜伏期を経て死亡率は95%に達する。アフリカ馬疫
・約150nmの一本鎖のマイナスRNAウイルス
・牛疫ウイルスと近縁
・感染動物の排泄物の飛沫などに感染
《感染対象》
鹿、めん羊、山羊
《症例》
潜伏期は通常2~7日。40~41℃の高熱、食欲減退、沈鬱などの後、流涙や鼻汁は最初水様であるが後に膿様となる。口周囲および眼瞼の粘膜は充血し、さらに、眼瞼、口唇、舌などの粘膜表面はチーズのような物質で覆われ、壊死した細胞下層では糜爛が見られる。小反芻獣疫
・ゲノムは約12.3kbの線状一本鎖+RNA
・豚及びイノシシは感受性動物
・日本では2018年9月に26年振りに発生
《感染対象》
豚、いのしし
《症例》
高病原性株の感染では100%の死亡率で、典型的な臨床症状はなく、発熱、食欲不振、うずくまりといった一般的な症状で始まる。さらに結膜炎、リンパ節腫脹、呼吸障害、便秘に次ぐ下痢がみられ、後躯麻痺や運動失調、四肢の激しい痙縮等神経症状が現れる。豚熱
・asfarviridae科に分類される大きさ260-300nmほどの大型2本鎖DNAウイルス
・外部及び内部に2つのエンベロープを有する
・1950年代後半に欧州などで猛威を振るう
《感染対象》
豚、いのしし
《症例》
急性例では臨床症状や病理所見は豚熱と酷似し、外貌から区別することは困難である。病態はウイルスの病原性の強さによって甚急性、急性、亜急性、慢性と様々で、致死率もこれに伴って0~100%と大きな幅があるが、現在世界的に流行するウイルスでは概ね急性で、致死率もほぼ100%である。アフリカ豚熱
・ゲノムは単鎖の+RNA、血清型は単一
・自然環境下でウイルスは強い抵抗性を持つ
・1966年にイタリアで最初の発生を確認
《感染対象》
豚、いのしし
《症例》
四肢の水疱形成に伴う跛行と一過性軽度の発熱。直接の原因で死亡することは無い。水疱は、四肢蹄冠部に好発。その他趾間部、副蹄基根部、四肢の皮膚。口唇部内外面、鼻鏡に形成することもある。豚水疱病
・アジア、アフリカ、欧米諸国等で発生
・日本での最後の法的措置実施は1954年
・成熟動物の方が感受性が高い
《感染対象》
鶏、あひる、七面鳥、うずら
《症例》
通常は発症率および死亡率が高く集団的に相次いで急性経過で倒れるが、慢性例や比較的穏やかな感染もみられる。急性例では、沈鬱、発熱、食欲廃絶、口からの粘液流出、下痢、呼吸速迫、肉冠や肉垂のチアノーゼなどを示し、2~3日の経過で死亡する。甚急性例ではこれらの症状をほとんど示さずに死亡する。家きんコレラ
・ゲノムは8本の分節からなる一本鎖RNA
・自然宿主はカモなどの野生水禽類
《感染対象》
鶏、あひる、うずら、きじ、だちょう、ほろほろ鳥、七面鳥
《症例》
鶏では沈鬱、肉冠・肉垂・脚部のチアノーゼ、食欲消失、急激な産卵低下(停止)が代表的な臨床症状とされているが、これらの臨床症状を示さず急死することもある一方、あひるでは感染しても臨床症状を示すことなく生存する又は震え、起立不能、斜頚などの神経症状が見られて死亡することもある。高病原性鳥インフルエンザ
・ゲノムは8本の分節からなる一本鎖RNA
・自然宿主はカモなどの野生水禽類
《感染対象》
鶏、あひる、うずら、きじ、だちょう、ほろほろ鳥、七面鳥
《症例》
最もよくみられる臨床症状は、咳、くしゃみ、喘鳴、流涙などの呼吸器症状。産卵低下やその他の一般的症状(被毛粗剛、沈鬱、元気喪失、食欲減退、下痢など)もみられる。鳥種、日齢、性別、混合感染、免疫、環境要因によって様々な症状を示す。混合感染がない場合の死亡率は5%以下である。低病原性鳥インフルエンザ
・マイナス1本鎖のRNAウイルスでエンベロープを保有
・病原性は初生ヒナ脳内接種試験あるいはF蛋白開裂部位のアミノ酸配列で定義
《感染対象》
鶏、あひる、七面鳥、うずら
《症例》
内臓強毒型では、肉眼的には消化管のリンパ組織(腺胃、小腸パイエル氏板、盲腸扁桃など)の出血・壊死が特徴的である。骨髄の壊死もみられる。結膜では、結膜上皮細胞増殖、結膜上皮下組織の血管壊死、血栓、出血、水腫がみられる。
強毒神経型では、脳脊髄における非化膿性脳炎、膵臓の壊死がみられる。ニューカッスル病
・主な伝播経路は介卵感染及び同居感染
・鶏チフスは生物型ガリナルムによる感染症で中大雛や成鶏での発生が多い
・鶏チフスの国内発生例はない
《感染対象》
鶏、あひる、七面鳥、うずら
《症例》
介卵感染による急性例では特に症状を示さないで死亡する場合がある。ひな白痢の一般症状としては元気・食欲消失、羽毛逆立て、灰白色下痢による総排泄口周囲の汚れなど。中大雛及び成鶏では症状を示さず、一部は保菌鶏となる。鶏チフスの一般症状はひな白痢と同じであるが、中大雛や成鶏で発症する。家きんサルモネラ症
・ミツバチの蜂児を侵す細菌感染症で、死んだ幼虫や蛹が腐る共通の症状がある
《感染対象》
蜜蜂
《症例》
原因菌の芽胞に汚染された餌をミツバチの幼蛆が摂取して感染する型や、汚染された餌をミツバチの幼虫が摂取して感染する型がある。説明は長すぎるため省略。腐蛆病
・一本鎖のRNAウイルス
・大きさは150nm
・エンベロープを有する
《感染対象》
牛、めん羊、山羊、豚、水牛、鹿、いのしし
《症状》
41~42℃の高熱や食欲減退など
血液や粘液組織を含んだ激しい下痢を伴い、
脱水症状で死亡。牛疫
・伝搬方法は接触感染あるいは飛沫感染
・汚染地域より清浄地域の方が発病率が高い
・致死率は動物の感受性と株の毒力に依存
《感染対象》
牛、水牛、鹿
《症例》
食欲不振、発熱及び呼吸困難、多呼吸などの呼吸器症状が見られる牛肺疫
・7つの血清型がある
・宿主域が広い
・virus粒子はpH6.0以下or9.0以上で感染性
が消失する
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊、豚、いのしし
《症例》
39℃以上の高熱
口腔や舌、乳頭などに水疱を形成し
早期に破れてびらん(糜爛)となる。口蹄疫
・媒介動物は蚊
・春先より晩夏~秋頃に感染の危険性が増加
・馬や人にはほぼ感染しない(1%以下)
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬、めん羊、山羊、豚、
いのしし
《症例》
軽症では発熱等のインフルエンザ様症状
重篤な場合は脳炎・脳脊髄炎に発展する場合がある。
種雄豚は造精機能障害が起こることもある。流行性脳炎
・一本鎖のRNAウイルス
・形状は砲弾型
・症状が狂躁型と麻痺型に分けられる
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬、めん羊、山羊、豚、
いのしし
《症例》
狂躁型…興奮性の神経症状を伴い、辺り構わず噛み付くようになる。数日後に全身麻痺で呼吸障害により死亡する。
(人は噛みつきません)
麻痺型…麻痺性の神経症状を示し、数日後に呼吸障害で死亡する。狂犬病
・砲弾型のウイルス粒子に一本鎖RNAウイルスゲノムを含有
・吸血昆虫によって伝播
・近年ではアメリカ大陸のみに発生
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬、豚、いのしし
《症例》
発熱後、泡沫性の流涎や蹄・鼻・口腔内の水疱形成が見られる。
ヒトが感染するとインフルエンザのような症状を示し、潜伏期間は2~4日。水疱性口内炎
・一本鎖のマイナスRNAウイルス
・大きさは80~110nm
・サハラ以南の多くのアフリカに存在
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊
《症例》
1週齢以下の山羊や羊は急激な発熱、虚脱が見られ、36時間以内に死亡、死亡率は70~100%。
成羊、成山羊では発熱、嘔吐、膿様の鼻漏、歩行不安定を伴い、死亡率は20~30%程度。
妊娠していた場合は流産・死産。
ヒトが感染するとインフルエンザ様の症状
起こすが、死亡率は1%程度。リフトバレー熱
・原因菌となる菌はグラム陽性の大桿菌
・芽胞を形成し、熱・乾燥・消毒に強抵抗性
・芽胞体が生体内に侵入すると発芽、栄養型として増殖し発病
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬、めん羊、山羊、豚、いのしし
《症例》
皮下の浮腫、口腔、鼻腔や肛門等の天然孔から凝固不良で暗赤色タール様の出血、脾臓の腫大。炭疽
・日本での発生報告はなし
・牧草や敷わら、飲水などから経気道感染、あるいは経口感染
・B:2型 E:2型の血清型が存在する
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊、豚、いのしし
《症例》
甚急性あるいは急性経過を示し、甚急性の場合は突然死。急性の場合は元気消失や発熱、粘膜様鼻汁等の症状が見られ、発症後概ね数時間から2日間の経過で死亡する。回復することはほとんどない。出血性敗血症
・菌主毎に宿主特異性が高い
・雄は妊娠後期、雌は性成熟後に感受性上昇
・清浄性確認サーベイランスによって清浄性が確認されている
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊、豚、いのしし
《症例》
流死産が主体。雄では精巣炎や精巣上体炎が見られる。豚では関節炎・脊椎炎も多い。
未妊娠の雌、性成熟前の雄は感染しても無症状で経過することが多い。ブルセラ症
・主にウシ型結核菌を原因とする
・宿主域が広い
・海外ではアライグマ等の野生動物が感染源
《感染対象》
牛、水牛、鹿、山羊
《症例》
肉芽腫病巣を主に肺や縦隔膜リンパ節、肺門リンパ節に好発し、稀に腸間膜リンパ節や乳房上リンパ節に形成されることがある。妊娠牛や免疫機能の低下した個体の場合はさらに病状が悪化し重症化することがある。結核
・原因菌は抗酸染色によって赤色に染まる
・原因菌は結核菌用の培地に発育できない
・感染経路は主に経口感染だが、例外として胎児への胎盤感染がある
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊
《症例》
肉眼病変として腸管粘膜のワラジ状の肥厚、腸間膜リンパ節の腫大が見られる。感染対象家畜の反芻動物に対して慢性の頑固や間欠性の下痢、乳量の低下、削痩等を引き起こす。ヨーネ病
・原因は胞子虫網
・かつて沖縄県がこの病の常在地だったが、 1993年を最後に発生が途絶える
・原虫の媒介はマダニ
《感染対象》
牛、水牛、鹿、馬
《症例》
感染対象の病原体のうち、バベシア・ビゲミナ、バベシア・ボビスは発熱、貧血、黄疸と血色素尿を引き起こす。若齢牛よりも成牛の方が死亡率が高い。
タイレリア・パルバ感染症は東海岸熱とよばれ、発熱、リンパ節の腫脹と貧血を起こす。ピロプラズマ症
・細菌は類円形状
・オウシマダニなどの吸血により媒介
・原因菌はウシ科、ラクダ科等の赤血球内に寄生
《感染対象》
牛、水牛、鹿
《症例》
感染後2~5週間の潜伏期を経て発熱、貧血、黄疸を起こす。若齢牛よりも成牛に対する症状が強く、急性経過の場合は死亡する。アナプラズマ症
・1986年でイギリスで報告されて以来、現在までに26ヶ国19万頭以上の感染牛が確認
・原因はプリオン
《感染対象》
牛、水牛、鹿、めん羊、山羊
《症例》
中枢神経障害に起因。
異常行動や過敏症(知覚や視覚)、不安、歩様異常などの一般健康状態の悪化などが認められる。スクレイピーでは掻痒症、脱毛を認める例もある。伝達性海綿状脳症
・原因菌の生化学的活性は低く、糖分解能も劣り発育は穏やか
・日本での発生はない
・感染は馬同士の直接的、間接的な接触など
《感染対象》
馬
《症例》
急性型では発熱、膿瘍鼻汁、鼻腔粘膜の結節..や肺炎などがみられ、慢性型では微熱を繰り返して徐々に痩せていく。鼻疽
・ウイルスゲノムは約8.4kbの一本鎖RNAウイルス
・伝播様式は主に吸血昆虫の機械的媒介
・2011年に18年ぶりに宮崎県で感染が確認
《感染対象》
馬
《症例》
高熱と貧血が特徴。感染馬の多くは7~21日間の潜伏期の後、41~42℃の高熱を発し、その後臨床症状によって4つの型に分類される。馬伝染性貧血
・サハラ砂漠以南に限局
・血清型は9種類
・吸血性節足動物により媒介
《感染対象》
馬
《症例》
ウイルスの病原性と感染歴によって4つの病型に分けられる。このうち、特に甚急性の場合、3~5日の潜伏期を経て死亡率は95%に達する。アフリカ馬疫
・約150nmの一本鎖のマイナスRNAウイルス
・牛疫ウイルスと近縁
・感染動物の排泄物の飛沫などに感染
《感染対象》
鹿、めん羊、山羊
《症例》
潜伏期は通常2~7日。40~41℃の高熱、食欲減退、沈鬱などの後、流涙や鼻汁は最初水様であるが後に膿様となる。口周囲および眼瞼の粘膜は充血し、さらに、眼瞼、口唇、舌などの粘膜表面はチーズのような物質で覆われ、壊死した細胞下層では糜爛が見られる。小反芻獣疫
・ゲノムは約12.3kbの線状一本鎖+RNA
・豚及びイノシシは感受性動物
・日本では2018年9月に26年振りに発生
《感染対象》
豚、いのしし
《症例》
高病原性株の感染では100%の死亡率で、典型的な臨床症状はなく、発熱、食欲不振、うずくまりといった一般的な症状で始まる。さらに結膜炎、リンパ節腫脹、呼吸障害、便秘に次ぐ下痢がみられ、後躯麻痺や運動失調、四肢の激しい痙縮等神経症状が現れる。豚熱
・asfarviridae科に分類される大きさ260-300nmほどの大型2本鎖DNAウイルス
・外部及び内部に2つのエンベロープを有する
・1950年代後半に欧州などで猛威を振るう
《感染対象》
豚、いのしし
《症例》
急性例では臨床症状や病理所見は豚熱と酷似し、外貌から区別することは困難である。病態はウイルスの病原性の強さによって甚急性、急性、亜急性、慢性と様々で、致死率もこれに伴って0~100%と大きな幅があるが、現在世界的に流行するウイルスでは概ね急性で、致死率もほぼ100%である。アフリカ豚熱
・ゲノムは単鎖の+RNA、血清型は単一
・自然環境下でウイルスは強い抵抗性を持つ
・1966年にイタリアで最初の発生を確認
《感染対象》
豚、いのしし
《症例》
四肢の水疱形成に伴う跛行と一過性軽度の発熱。直接の原因で死亡することは無い。水疱は、四肢蹄冠部に好発。その他趾間部、副蹄基根部、四肢の皮膚。口唇部内外面、鼻鏡に形成することもある。豚水疱病
・アジア、アフリカ、欧米諸国等で発生
・日本での最後の法的措置実施は1954年
・成熟動物の方が感受性が高い
《感染対象》
鶏、あひる、七面鳥、うずら
《症例》
通常は発症率および死亡率が高く集団的に相次いで急性経過で倒れるが、慢性例や比較的穏やかな感染もみられる。急性例では、沈鬱、発熱、食欲廃絶、口からの粘液流出、下痢、呼吸速迫、肉冠や肉垂のチアノーゼなどを示し、2~3日の経過で死亡する。甚急性例ではこれらの症状をほとんど示さずに死亡する。家きんコレラ
・ゲノムは8本の分節からなる一本鎖RNA
・自然宿主はカモなどの野生水禽類
《感染対象》
鶏、あひる、うずら、きじ、だちょう、ほろほろ鳥、七面鳥
《症例》
鶏では沈鬱、肉冠・肉垂・脚部のチアノーゼ、食欲消失、急激な産卵低下(停止)が代表的な臨床症状とされているが、これらの臨床症状を示さず急死することもある一方、あひるでは感染しても臨床症状を示すことなく生存する又は震え、起立不能、斜頚などの神経症状が見られて死亡することもある。高病原性鳥インフルエンザ
・ゲノムは8本の分節からなる一本鎖RNA
・自然宿主はカモなどの野生水禽類
《感染対象》
鶏、あひる、うずら、きじ、だちょう、ほろほろ鳥、七面鳥
《症例》
最もよくみられる臨床症状は、咳、くしゃみ、喘鳴、流涙などの呼吸器症状。産卵低下やその他の一般的症状(被毛粗剛、沈鬱、元気喪失、食欲減退、下痢など)もみられる。鳥種、日齢、性別、混合感染、免疫、環境要因によって様々な症状を示す。混合感染がない場合の死亡率は5%以下である。低病原性鳥インフルエンザ
・マイナス1本鎖のRNAウイルスでエンベロープを保有
・病原性は初生ヒナ脳内接種試験あるいはF蛋白開裂部位のアミノ酸配列で定義
《感染対象》
鶏、あひる、七面鳥、うずら
《症例》
内臓強毒型では、肉眼的には消化管のリンパ組織(腺胃、小腸パイエル氏板、盲腸扁桃など)の出血・壊死が特徴的である。骨髄の壊死もみられる。結膜では、結膜上皮細胞増殖、結膜上皮下組織の血管壊死、血栓、出血、水腫がみられる。
強毒神経型では、脳脊髄における非化膿性脳炎、膵臓の壊死がみられる。ニューカッスル病
・主な伝播経路は介卵感染及び同居感染
・鶏チフスは生物型ガリナルムによる感染症で中大雛や成鶏での発生が多い
・鶏チフスの国内発生例はない
《感染対象》
鶏、あひる、七面鳥、うずら
《症例》
介卵感染による急性例では特に症状を示さないで死亡する場合がある。ひな白痢の一般症状としては元気・食欲消失、羽毛逆立て、灰白色下痢による総排泄口周囲の汚れなど。中大雛及び成鶏では症状を示さず、一部は保菌鶏となる。鶏チフスの一般症状はひな白痢と同じであるが、中大雛や成鶏で発症する。家きんサルモネラ症
・ミツバチの蜂児を侵す細菌感染症で、死んだ幼虫や蛹が腐る共通の症状がある
《感染対象》
蜜蜂
《症例》
原因菌の芽胞に汚染された餌をミツバチの幼蛆が摂取して感染する型や、汚染された餌をミツバチの幼虫が摂取して感染する型がある。説明は長すぎるため省略。腐蛆病