問題一覧
1
生活者
病院のなかで出会う感患者、複数の地位-役割をもつ人として考える
2
生活モデル
治癒だけを唯一の解決策とせず、多様なアプローチによる生活改善を目標とする考え方
3
家父長制
男性と女性の関係を成立させるインフォーマルな制度。資本主義を特徴とする近代社会では家父長制を伴うかたちで成立、維持されてきたととらえる
4
病人役割
病気になった責任からの免除と、通常の社会生活からの免除という2つの権利、および回復のために治療に専念することと、医師に協力することという2つの義務からなる役割セット
5
医師役割
専門職としての医師の行為原理か示され、役割をかすもの。 業績性、医師が長期にわたって習得した専門的知識、技能を用いる。 不偏主義、患者をその属性によって区別しない 機能的限定性、患者の病気や障害に焦点をあわせる。 感情中立性、患者に感情的に関与しない 集合体志向、病気の治癒のために自己の利益より患者の利益を優先する。
6
視点の衝突
医師と患者はそもそも視点が異なるため、あらかじめ合意は前提にできず、むしろそれぞれの視点の違いから治療という場面でおこるとらえた。医療社外学者:フリードソン
7
コンフリクト
衝突、診療場面でおこる。異なる社会背景をもつ二者の出会う場面
8
インフォームドコンセント
医療行為を受ける前に、医師および看護師から医療行為について、わかりやすく十分な説明を受け、それに対して患者さんは疑問があれば解消し、内容について十分納得した上で、その医療行為に同意することです。 すべての医療行為について必要な手続き
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説明モデル
医師-患者間の病気に対する説明モデル
10
ケイパビリティアプローチ
個人が選択できるみずならの有方や行動の幅。表面的な財を平等に配るという発想ではなくある支援をした際、その人の選択肢の幅がどのくらい広がるかという観点からその支援の意義をみていくことが重要だという考え方
11
個人情報保護法
2005年施行。
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1948年WHO健康の定義
健康とは病気でない、弱ってないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社外的にもすべてが満たされた状態にあること
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障害パラドックス
心身に障害がある人でも健康や生命、生活、人生の質(QOL)が高い水準を保っていること。
14
ヘルシズム
1980年.ロバートクロフォード:医療のたすけがあるとないにかかわらず、おもに生活スタイルの変容を通じて得られるウェルビーイング(良好な状態)とその達成としての健康へのこだわりと定義された考え方。イデオロギーともいえる。
15
プラネタリーヘルス
地球規模の健康への配慮の必要性。 人類の将来を形作る人間システムと人類が将来の限界を規定する地球の自然システムに賢明に配慮することをつうじ、世界規模で高水準の健康、ウェルビーイング、公平性を達成すること。
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医療化
もとは医療の対象ではなかった現象が医療の対象になっていくプロセス
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客観的健康
検査データからはあくされる徴候signに基づいて専門家により把握される健康のこと
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主観的健康
本人の自覚された症状や状態に基づくもの
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健康関連QOL
「疾患や治療が,患者の主観的健康感(メンタルへル ス,活力,痛み,など)や,毎日行っている仕事,家事,社会活動にどのようなインパクトを与えているか,こ れを定量化したもの」である。
20
生物心理社会モデル
システム論に基づいた医学・医療はさまざまな要素が互いに作用しあいちょうわによりなりたつ、部分に還元することはむずかしいという点で心理社会的側面を加えたもの。
21
サリュタリーファクター
健康の原因をさがし、導入し、維持し、向上させる営み、健康要因
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生活習慣
1970年以降、食習慣や運動習慣、喫煙、飲酒 食事、喫煙、飲酒、運動、降圧薬服用の遵守
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ヘルシーピープル
1979年、アメリカ 健康政策、寿命を左右する要因のおよそ半分は生活様式
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疾病構造の転換
死因を左右する疾患は感染症から心臓病やがんなと非感染性疾患となった。
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リスクファクター
疾患の原因、危険因子
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健診などでスクリーニングして疾病の発症リスクが高い人を特定し、リスクを下げるように働きかけることを指します。 例えば、健康診断でメタボリックシンドローム予備群の人たちを早期に発見し、治療が必要な状態になる前に保健指導を徹底して、生活習慣の改善を促すアプローチです。
27
多くの人々が少しずつリスクを 軽減することで、集団全体としては多大な恩恵をもたらす事に注目し、集団全体をよい方向にシフトさせることである
28
社会格差、ストレス、幼少期、社会的排除、労働、失業、社会的支援、薬物依存、食品、交通
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ストレッサー
ストレス要因
30
対処、ストレスをプロセスとしてとらえる
31
アントノフスキーは自分の力だけでなく、周りの人やモノ、つまり汎抵抗資源によってうまくたすけられながらストレッサーを乗り越えることにくわえ、ストレッサーを予測して状況把握できることや、ストレッサーに対して前向きに向き合うのと含めた総合的な力として提案したもの。
32
健康育成モデル
資源とともに健康を育成する要因として位置づけたもの。
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外傷性ストレス
トラウマティック・ストレス
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スティグマ
汚名、不名誉の印
35
一般の人が当事者に対して抱いている、危険、怖い、といった認識
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当事者がいだく社会的に受け入れられない、という認識による自分自身の自尊心や価値観の低下を意味する
37
自分がおかれている、あるいはおかれるだろう状況がある程度予測できまたは理解できる感覚
38
周囲のさまざまな対処資源を自由に上手く使いこなせる感覚
39
日々の営みにやりがいや生きる意味を見いだせる感覚
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ヘルスリテラシー
健康医療に関する情報を活用する力
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健康や病気にかかわる要因は必ずしも生物学的要因だけでなく、社会的・経済的・政治的・環境的な要因も大きな影響をもつことが知られている。教育や収入などの社会的経済状況や、地域のつながり・雇用や労働環境・医療体制・住居など個人の健康に影響ふる社会的な背景のこと。
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2024年からの健康日本21にも引き継がれ(誰1人取り残さない健康づくり)を推進することが目指されている。2013年から開始、(健康格差のの縮小)が最終目標に加わり、社会環境の整備によってこれを実現することが明確に示された。
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2015 年に国連総会で採択された持続可能な開 発目標 Sustainable Development Goals(SDGs)でも,「働きがいも経済成長も (Decent Work and Economic Growth)」として,「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する」ことが推進されている。
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仕事と家庭のそれぞれにおいて役割を担っている場合に,その役割が互いに 両立せずに生じる,役割葛藤をいう
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痛みや不快,身体的な不調など,なんらかの自覚症状があることを前提とする。自分が病気であると感じている人が,病名の確定や援助などを求め,医療機関を受診するなど,適切な救済策を発見しようとする行動。
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病気行動のさらに進んだ一部であり,病気であることが確定したことを前提に,専門家の援助を受け,病気から回復しようとする 行動である。たとえば,医師に処方された薬を服用する,指示に従って休養 をとるなどである。
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症候体験段階
この知覚は,医学的な観点によるものではなく,ふだんの社会生活が阻害されているという観点からのものである。これに基づいて,医療ケアに入ろうとしたり,あるいは病気を否定したり,受診を遅らせたりするといった行動がとられる。自己治療などがなされるのもこの段階である。
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病人役割取得段階
ここでは,自分が病気であり,専門的ケアを必要とすることを認識する。自覚症状をもった個人は,家族・友人など専門家ではない素人に助言や情報を求めるとともに,仕事や家事などふだんの役割を行う責務の免除に対する同意と確証を求める。
49
医療ケアとの接触段階
専門的な医療ケアを求めるのがこの段階である。ここではじめて,受診というかたちで医療に接触し,素人間での病状をめぐる解釈に一定の判定が下される。ただし,その診断が必ずしも受容されるわけではなく,それを拒絶し,ほかの医療ケアとの接触がなされる場合もある。
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依存的患者役割段階
自己管理を医師に委譲し,処方された治療を受容し従うことを決める。つまり,病者はこの段階ではじめて患者になる。患者という新しい地位に適応していく過程で,医師-患者関係などさまざまな要因が影響を与えることになる。
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回復・リハビリテーション段階
患者役割を放棄する段階である。急性疾患の場合には,完治すれば患者は以前の社会的地位や役割に復帰するが完治のむずかしい慢性疾患や障害の場合は,病気-健康行動のサイクルを繰り返すことになる。
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機能的ヘルスリテラシー
日常生活場面で効果的に機能するための読み書きの基本的なスキルに基づき,健康・医療に関する情報を受け取り理解できる能力である
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相互作用的ヘルスリテラシー
より高度な認知的,読み書きのスキルであり,社会的スキルとともに,日常的な活動に活発に参加し,さまざまな形式のコミュニケーションから情報を入手したり意味を引き出したり,新しい情報を変化していく環境へ適用するために利用される。支援的な環境のなかで,周囲とコミュニケーションをはかり,知識に基づいて自立して行動したり,意欲や自信を向上させたりできる能力
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批判的ヘルスリテラシー
より高度な認知的スキルであり,社会的スキルとともに,情報を批判的に分析し,その情報を生活上のできごとや状況をよりコントロールするために利用される。健康を決定している社会経済的な要因について知り,それらに影響を与えるために社会的,政治的な活動ができる能力
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ナラティブアプローチ
ナラティブ🟰語る。このようなナラティブという形式を 手がかりにしてなんらかの現実に接近していく方法とされている
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アドボカシー
1990 年代以降,ノーマライゼーション( 226 ページ)の思潮とともに,社会的弱者の権利擁護を意味する語として広まってきた。当初,保健医療におけるアドボカシーは,自己権利を主張することが困難な弱者の味方となって,その権利や利益を「まもる」「擁護する」ために活動することをおもに意味した。そこからしだいに, 単に弱者をまもるだけでなく,広く社会に訴え,有権者の協力・支援を得て, 公共福祉政策の意思決定過程に影響を与え,提案し変革していく社会活動の 1 つとしてとらえられるようになっていった。
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医療は病気に立ち向かうための患者と医療者の協働のプロセスである。患者と医療者が効果的に協働するためには,患者は自分の病状や治療法について正確でわかりやすい情報を得る必要があり,医療者側は患者の期待や好みを知る必要がある。
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インフォームドコンセント
すなわち治療法の選択や決定への参加のためには患者自身が疾病・治療に関する情報を積極的に収集し理解したうえで,意思決定に利用していくことが求められる。
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アセント
法的規制を受けない子どもからの了承(賛意)です。 小学生以上の子どもには、大人と同様に意思確認書に署名をしてもらいます。 これは子どもの意思を尊重するために、欠かすことのできないことです。 また、治験では1度同意した後でも、いつでも参加を取りやめることができます。 認知症、幼児
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インフォームドチョイス
「説明を受けたうえでの選択」という意味です。 例えば、手術と化学療法の予後に大差がないと考えられる場合のように、選択可能な治療方針が複数ある場合は、医師から十分な説明を受けたり、情報を集めたりしたうえで治療方法を選択するということです。「説明を受けたうえでの選択」という意味です。 例えば、手術と化学療法の予後に大差がないと考えられる場合のように、選択可能な治療方針が複数ある場合は、医師から十分な説明を受けたり、情報を集めたりしたうえで治療方法を選択するということです。
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コンプライアンス行動
一般的に「法令遵守」と訳しますが、法令だけにとどまらず、社会の 規範及びルールまで含めて遵守することをいいます ドクターナースの意見を無視する事
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主治医以外の医師の意見のことであり,現在か かっている病気や,その治療法について理解を深め,治療を受けるかどうか を判断するための患者側の 1 つの手
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共有意思決定,協働的意思決定などと訳されることもあり,医療者と患者・家族が,科学的根拠(エビデンス)に加え,選択肢,ベネフィットとリスク・害・患者の価値観や希望・状況などを共有し,一緒に健康に関わる意思決定に参加するプロセス
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アドバンスケアプランニング
「人生の最終段階の医療・ケアについて,本人が家族等や医療・ケアチームと事前に繰り返し話し合うプロセス」)として提唱されてきた。ここでは,人生の最終段階を視野に,本人の意思決定が困難になった場合も想定して事前に行う意思決定に焦点がある。人生会議という呼び名にもあらわれているように,医療だけではない人生のさまざまな意思決定に関する話し合いを含む。
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パラメディカル
医師と連携して働く医療者のこと
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コメディカル
医師と連携して働く医療者のこと
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看護師の業務
療養上の世話と診療の補助である
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療養上の世話
療養中の患者を援助するために,病状の観察をしながら,患者の日常的な療養環境を整える営み
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診療の補助
患者のベッドサイドでの観察,処置,検査や手術室での手術の介助といった医師の診療の補助
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フォーマルケア
公的機関や専門職による、制度に基づくサービスや支援のこと
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インフォーマルケア
医療機関以外の場所で,専門職ではない人々によって提供されるケア
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チーム医療
「医療に従事する多種多様な医療スタッフが,おのおのの高い専門性を前提に目的と情報を共有し,業務を分担しつつも互いに連携・補完しあい,患者の状況に的確に対応した医療を提供すること
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多職種連携
在宅医療や地域包括ケアを含むケア領域においては,チーム医療とほぼ同義で多職種連携が用いられることが多い。
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1 身体的性 sex 生物学的な性やからだの性ともいわれ,生まれたときに割りあてられる生物学的性である。 2 性自認 gender identity 性同一性や心の性ともいわれ,身体的性にかかわらず自己が属する性別についての自己認識をいう。身体的性に対して性自認が一致せず,違和感をいだく人をトランスジェンダーとよぶ。 3 性的指向 sexual orientation どういった性に対して恋愛感情や性的感情を感じるかという要素であり,異性愛・同性愛・両性愛などの類型がある。 4 性表現 gender expression 自分がどのような性として見せたいかであり,性役割ともいわれ,性別によって期待される行動や役割などに関連する
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老老介護
75 歳の妻が 80 歳の夫の介護をする65 歳の娘が 90 歳の母親の介護をするというような老老介護のケースも相当数存在している。
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1997(平成 9)年にはこれを大幅に改正し「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」(改正男女雇用機会均等法)とした。それまで努力義務とされていた差別を禁止し,違反に対し企業名公表という制裁措置をとることや, セクシュアルハラスメントの防止などが盛り込まれている。
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1999(平成 11)年には「男女が,互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い,性別にかかわりなく,その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会」の実現を緊要な課題と位置づけ,「男女共同参画社会基本法」が制定された。ここでは,①男女の人権の尊重,②性別役割分担意識にとらわれない制度・慣行,③政策・立案・決定への男女の共同参加,④家庭生活・家庭外生活における活動の両立,⑤国際協調,という 5 つの理念のもとに,積極的な改善措置に取り組んできた
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ソーシャルネットワーク
家族友人知人同僚なそのその人を取り巻くさまざまな人間関係を意味し、医療機関を受診する稼働かや病気への対処法などに大きな影響を与えることが知られている。
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(1)狭義の情緒的サポート:愛情やケア、共感的理解、尊重や好意、信頼、経験の共有などの提供を指す。困っているときに親身になって話を聴いてくれるなど。 (2)評価的サポート:物事や行動を決める際の助けや、建設的なフィードバックなどの提供を指す。他の人と比べて自分を高く評価してくれるなど
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(1)情緒的サポート:特定のニーズに対する情報や助言などの提供をさす。何か問題が起きた際その解決に必要なアドバイスをくれるなど。 (2)道具的サポート:資金や労力の提供のような具体的な援助の提供をさす。車で送ってくれる、お金や物を貸してくれるなど。
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ソーシャルキャピタル
「個人や集団がソーシャルネットワークを通じてアクセスできる資源」の事である。
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へルスプロモーションはWHOのオタワ憲章で提唱され(1986年)で提唱された。 (1)健康的な公共政策づくり:保健福祉課の事業としてではなく、他部門との共同事業や町の総合計画と結びつけて行う。 (2)健康を支援する環境づくり:施設や設備といった物理的な環境だけでなく、制度や人づくりといった社会的な環境にも配慮する。 (3)地域活動の強化:健康に関連した組織や団体だけでなく、健康に関係のない組織や団体の健康への取り組みがポイントとなる。 (4)個人技術の開発:これまでの健康教育のシステムを見直すことに加え、住民のエンパワメントに重点をおく。 (5)ヘルスサービスの方向転換:ネガティブな健康観からポジティブな健康観へ転換する。 このような活動を成功させるための基本戦略としてオタワ憲章では唱道、能力の付与、調停の3つの基本戦略が示された。
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(1)唱道:人権と連帯に基づいた健康のための唱道 (2)投資:健康の決定要因をコントロールするための持続可能な政策、行動、社会基盤への投資。 (3)能力形成:政策立案、リーダーシップ、知識の伝達、研究、ヘルスリテラシーのための能力形成。 (4)規則と法規定:有害事象からの保護と健康や幸福への機会の平等を確立する規制と法制定。 (5)パートナーと同盟:持続可能な活動をするための公的、私的機関、非政府組織、国際組織と市民社会の連携及び同盟の形成。
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ウェルビーイング
良好な状態
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QOL
個人の生活の質
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「健康に影響する意思決定や行動をよりコントロールできるようになるプロセス」 自らの力で問題解決能力を獲得していくこと。
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ピアサポート
同じ体験をした当事者同士が体験や悩みや生活の知恵を分かち合い、助け合うこと。
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ノーマライゼーション
知的障害者をその障害とともに受容することであり、ノーマルな生活条件を提供することであるとしている。 知的障害者はノーマルなリズムにしたがって生活し、ノーマルな成長段階を経て一般の人々と同等のノーマルなライフサイクルを送る権利があるとし、のーまらいぜーしょんの概念を整理した。ニィリエ、スウェーデン
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ソーシャルインクルージョン
(社会的包摂) 全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合うという理念である。
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ダイバーシティ
多様性
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ユニバーサルデザイン
文化、言語、国籍の違いや年齢、性別、能力の差異、障がいの有無などに関わらず、できる限り幅広い人々に適応すべきであるとして施設や製品、情報などの設計を「誰もがんん能力を意識しないで使えるように、最初からできるだけ多くの人が使えるデザインにしましょうという考え方。
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パーソンセンタードケア
認知症の人ができるだけ変わらない人間関係を維持し、自分自身の能力をいかし、変化のある生活や喜びを経験できるようにすることが重視される。自己を喪失しかけている個人にとって、他者との社会的関係がいかに重要かをこれまでみてきたが、それは私たちにとって社会とのつながりがいかに重要かということになる。
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セルフヘルプ・グループ
何らかの共通の悩み、困難、問題を持つ人が同じ問題をもつ人々と相互支援を目的として自発的に形成する集団である。
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レジリアンス
困難な状況におかれた人の不屈な精神に比例してとらえられる傾向にある。またそれは強靭で抵抗力があり、鈍感で難攻不落であるといったイメージと組み合わされて理解されているという。
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病
「病」とは,日常生活のときどきに個人が体験する身体の不調や痛み,不快や不安,それに伴う疎外感などである。
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疾病
それぞれの社会における医療の知識体系に基づいて,医療の専門家が認識する異常の状態である
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病気
疾病と病という 2 つの現象をまとめる役割を果たすもの。 「病気」とは,病と疾病の区別がさほど重要でない場合や病と疾病を社会の制度に位置づけて考えるときに用いられる
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病のナラティブ
病気の症状は,患者から医師に伝えられ,医師からはその理由や意味を提示される。患者は人生の岐路にたち,その意味をさぐろうとする。患者の病気は,医師に限らず,家族や友人などにも告げられ,その人たちとのやりとりを通して,病は社会・文化的な意味をもつようになる。このようにして患者が他者に語る病気のエピソード
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代替医療、補完医療
薬草や生薬,針灸やマッサージ
100
パンデミック
感染爆発