問題一覧
1
きげんかくろん
危言覈論 正しいと思う主張について激しく議論を戦わせること。 「危言」自分の身が危なくなることを気にかけずに、自分の意見をはっきりと言うこと。 「覈論」激しく論じること。
2
きこうかいそく
跂行喙息 主に虫や鳥の類いのことで、生き物そのもののこと。 「跂行」這ったり歩いたりする事 「喙息」口で息をするもの。鳥獣の類。
3
きこくしゅうしゅう
鬼哭啾啾 恐ろしく不気味な気配のこと。 「鬼哭」亡霊が声をあげて泣き悲しむ 「啾々」弱々しく鳴く様子
4
きしせんめい
旗幟鮮明 自分の主義や持論、立場がはっきりしていること。
5
きじんてんゆう
杞人天憂 要らぬ心配をすること。 「杞人」杞の国の人 「天憂」天の事を心配する事 杞の国の人が天が落ちてこないか心配したという故事から。
6
きせつのぼく
羈紲之僕 主君の旅の供をする人。従者や随行者のことをへりくだって言う言葉。 「羈」馬の顔に付けるおもがい 「紲」馬の手綱。主人の馬車を操る従者。
7
ぎぜんきつりつ
巍然屹立 人並み外れて優れている人。または、山や建物が一層高く聳えているさま。 「巍然」山がとても高い様子 「屹立」一際高く立っていること
8
きっきゅうじんすい
鞠躬尽瘁 国の為に、命をかけて尽くすこと。 「鞠躬」身を低くしてかしこまること 「尽瘁」自分の事をかえりみずに全力を尽くすこと
9
きふくえんしゃ
驥服塩車 優れた能力を持つ人が、低い地位にいたり、誰でもできるような仕事をさせられること。 「驥服」優れた馬に車を引かせること 塩を運ぶ為の車を名馬に引かせることから「驥、塩車に服す」
10
ぎゅうきどうそう
牛驥同皁 優れている人と愚かな人が同じ待遇を受けること。 「皁」飼い葉桶のこと 牛と優れた馬が同じ飼い葉桶で食事をする事から「牛驥皁を同じうする」
11
きゅうざんばしょく
泣斬馬謖 法や規律を私情で曲げるべきではないという喩え。 「泣いて馬謖を斬る」 諸葛亮が信頼をおいていた馬謖が、命令違反をして戦いに敗れたため、私情を捨て軍規に従い処刑した故事から。
12
きゅうしゃあんが
宮車晏駕 天子が死ぬこと。 「宮車」天子の車 「晏駕」夜になって霊柩車が墓に向かって出発する事 「晏」おそ(い) やす(らか)
13
ぎゅうしゅうばぼつ (ぎゅうそうばぼつ)
牛溲馬勃 役に立たないもののこと。牛の尿と馬の糞から。 「溲」いばり すす(ぐ) ひた(す)
14
きゅうとのこく
窮途之哭 貧しくて生活に苦しみ、悲しむこと。 「窮途」行き止まりの道という意味から、苦しい状況のこと。 「哭」悲しんで声をあげて泣くこと。
15
きゅうぼくふんしょう
朽木糞牆 やる気が無く、だらしない人を教育することは出来ないという喩え。 「朽木は彫るべからず、糞土の牆はぬるべからず。」ぼろぼろの木材に彫刻したり、ぼろぼろの土壁に上塗りする事はできないという言葉を略した四字熟語。 「牆」かき へい
16
きょうおうかちょく
矯枉過直 物事を正そうとしてやり過ぎると、新たな偏向や損害が出てくること。 「枉(まが)れるを矯(た)めて直(なお)きに過ぐ」曲がっているものを真っ直ぐにしようとして、力を入れすぎて反対方向に曲げてしまうという意味。
17
ぎょうかんふさつ
仰観俯察 目に入る物事や現象を観察すること。 (異形)俯察仰観
18
ぎょうきこんだく
澆季溷濁(澆季混濁) 人情や道徳が希薄になり、乱れ汚れた末世のこと。 「澆季」この世の終わりのような、道徳や人情の乱れた世の中。 「溷濁」濁る、汚れる
19
ぎょうきまっせ
澆季末世 人々の気持ちが荒れ果てた末の世。 「澆季」、「末世」共にこの世の終わりのような道徳や人情の乱れた世の中。 (類)澆季溷濁(ぎょうきこんだく)
20
きょうきょうぎょうぎょう
兢兢業業 恐れ慎んで物事を行う様子。 「兢兢」恐怖や不安などで小刻みに震える様子。 「業業」失敗しないかと心配する事 物事を行うときには、用心深く行うべきという教え。
21
きょうくかんげき
恐懼感激 嬉しさのあまりに、恐れ慎みながらも喜ぶこと。 「恐懼」恐れ慎むこと 恐れ敬う相手から厚意を受けた時などに用いる。 「懼」おそ(れる) おどろ(く)
22
きょうけいのせい
薑桂之性 年老いて、さらに剛直になることの喩え。 「薑」生姜のこと 「桂」肉桂のこと 生姜も肉桂も古くなると辛くなるから。 「薑」しょうが はじかみ
23
きょうげんきご (きょうげんきぎょ)
狂言綺語 道理に外れた言葉と、飾った言葉。小説の類。 「狂言」道理に外れた言葉 「綺語」うまく飾った言葉
24
きょうこうきんげん
恐惶謹言 恐れ慎んで申しあげること。 「恐惶」恐れかしこまった態度をとる 「謹言」慎んで言うこと 相手への敬意として、文章や手紙の最後に書く言葉。 (類)恐惶敬白(きょうこうけいはく)
25
きょうこうへきさく
匡衡壁鑿 貧しい生活をしながらも、勉学に励む喩え。 「匡衡」中国前漢の学者 「壁鑿」壁に穴をあけること (類)鑿壁偸光(さくへきとうこう)
26
きょうしゃいんいつ
驕奢淫逸(驕奢淫佚) 偉そうにふるまって贅沢に暮らし、女性に溺れること。 「驕奢」調子に乗って贅沢をする事 「淫逸」性的に乱れた生活をする事 (類)奢侈淫佚(しゃしいんいつ)
27
きょうしゅぼうかん (こうしゅぼうかん)
拱手傍観(拱手旁観) 何もせず、ただ近くで見るだけ。 「拱手」腕を組んで何もしないこと 「傍観」近くで何もせず見ること 「手を拱(こまね)いて傍らで見る」
28
きょうしんどうはく
驚心動魄 人を心の底から深く感動させること。 「心を驚かし魄(たましい)を動かす」
29
きょうしんりくりょく
協心戮力 一致協力して物事に取り組むこと。 (異形)戮力協心
30
ぎょうてんふき
仰天不愧 天に恥じるような疚しいことが何も無いこと。 「天を仰ぎて愧(は)じず」
31
きょうへいひっぱい
驕兵必敗 敵を侮って自惚れた軍隊は、必ず敗北するということ。 「驕兵」国力や数が多いことに慢心している軍隊。
32
きょうへききょぞう
嚮壁虚造 実在しないものを実在しているかのように捏造すること。 「壁に嚮(むか)って虚造す」 中国漢の時代、孔子が以前住んでいた家の壁から古文の経書が出た時、当時の人々が偽物だと言った事から。
33
きょうらんどとう
狂瀾怒濤 ひどく乱れている様子。主に世の中や時代の情勢を言い表す。 「狂瀾」も「怒濤」も荒れ狂った波
34
きょくすいりゅうしょう
曲水流觴 屈曲した小川に杯(觴)を浮かべ、それが自分の席に流れ着く前に詩歌を作り、杯の酒を飲むという風雅な遊び。
35
ぎょくせきこんこう
玉石混淆(玉石混交) 良いものと悪いもの、価値のあるものとないものが混在していること。 「玉石」宝石と石 「混淆」様々な物が入り混じる
36
ぎょくせきどうき
玉石同匱 優れているものも、劣っているもの同様に扱われること。 「匱」大きな木箱 「玉石匱を同じくす」 (類)玉石混淆
37
きょくてんせきち
跼天蹐地(局天蹐地) 身の置き場が無いほどびくびく恐れる事 「跼」体を丸めて低い姿勢をとる 「蹐」音をたてないように歩く 「天に跼(せぐ)くまり地に蹐(ぬきあし)す」
38
ぎょくとぎんせん
玉兎銀蟾 月の別称。月にいるウサギとヒキガエル。 「蟾」ひきがえる、つき(訓読み)
39
きょくとつししん
曲突徙薪 災難を未然に防ぐ喩え。 「突」煙突のこと 「徙」移すこと、場所を変えること。 煙突を安全な方向に曲げ、薪をかまどから離して、火事を防ぐ事から。
40
きょせいてんたん
虚静恬淡(澹/憺) 私心や私欲が全く無く、心が落ち着いているさま。 「虚静」心の中に不信や疑念などが無く、落ち着いていること。 「恬淡」私欲が無くあっさりしている事
41
きよほうへん
毀誉褒貶 褒めることと貶すこと。または、世間の評判。
42
きょむひょうびょう
虚無縹渺 何も無く、どこまでも広がっている風景。
43
ぎょらんどほう
魚爛土崩 内側から壊れて無くなること。 「魚爛」魚が内臓から腐っていくこと 「土崩」積み上げた土が崩れること
44
きろべきろ
騎驢覓驢 既に自分が持っているのに、わざわざ他の所で手に入れようとする愚かさ。 「覓」手に入れる為探す事 (訓読み もと(める)) 「驢に騎して驢を覓(もと)む」
45
きんおうむけつ
金甌無欠 何一つ欠けている所のない完璧なもの 「金甌」黄金でできた瓶
46
きんかいしゅれき
金塊珠礫 贅沢を極めること。 「塊」土のかたまり 「礫」小石 金を土のように扱い、宝石を小石のように扱う事から。 「金をば塊(かい)のごとく珠をば礫(こいし)のごとくす」 (類)鼎鐺玉石(ていそうぎょくせき)
47
きんかいっちょう
槿花一朝 人の栄華は儚いということの喩え。ムクゲの花は朝に咲き、夕方には散ることから。
48
きんかくのぞう
巾幗之贈 臆病なことを辱しめる言葉。三国時代に司馬懿が城に立て籠り、戦おうとしなかったため、諸葛亮が女性用の髪飾りを司馬懿に贈った故事から。
49
きんこんいちばん
緊褌一番 気持ちを引き締め、油断せずに物事に取り組むこと。 「緊褌」ふんどしを引き締める事
50
きんしつそうわ
琴瑟相和 夫婦の仲が良いことの喩え。 「瑟」大型の琴 琴と瑟は合奏するとよく調和する事から
51
きんじゅういてき
禽獣夷狄 中国から見た異民族の蔑称。夷狄は野蛮な人のこと。
52
きんしょうじざい
擒縦自在 自分の好きなように、人を処遇すること 「擒」捕まえる事 「縦」逃がす事
53
くうこくのきょうおん
空谷跫音 寂しい生活の中、予想外の来客や訪問があること。または、孤立しているなかで賛同者を得ること。 「空谷」人気のない寂しい谷 「跫音」足音
54
くしんさんたん
苦心惨憺(澹) 心を砕きながら、苦労や努力を重ねる事 「苦心」苦労して考えること 「惨憺」心を砕き、悩むこと。 (類)意匠惨憺(澹)
55
くはいしい
狗吠緇衣 いつもと違う服を着た為に怪しまれることの喩え。 「狗吠」犬が吠えること 「緇衣」黒い色の服 白い服で出かけて行ったが、雨で濡れてしまったので、黒い服に着替えて家に帰って来たら、飼い犬に吠えられた故事。 「緇」くろ、くろ(い)、くろぎぬ
56
くびぞくちょう (こうびぞくちょう)
狗尾続貂 官爵をみだりに授けるのを謗った言葉。 「狗尾」犬の尻尾「貂」動物のテン 権力者が一族全てを高官にして、テンの尾で飾った冠をつけたことから、このままではテンの尾が足りなくなって犬の尾が必要になると人々が罵ったことから。
57
くぶんすうけん
区聞陬見 学問や知識の幅が狭くて偏っている事 「区」小さい、細かい 「陬」偏っていること 自分の知識を謙遜する時にも使う (類)甕裡醯鶏(おうりけいけい) 管窺蠡測(かんきれいそく) 管中窺豹(かんちゅうきひょう) 井蛙之見(せいあのけん) 井底之蛙(せいていのあ)
58
くんおんかいがく
君恩海壑 君主から受けた恩は、海や谷のように深いことの喩え。 「海壑」海と谷
59
ぐんぎふせん
群蟻附(付)羶 利益が発生する所に人々が群がること。 「羶」生臭い意
60
くんしゅさんもん
葷酒山門 匂いの強い食べ物や酒を持ち込んだり、口にした者は、寺に入ってはいけないという戒め。 「葷」強い匂いを発する野菜
61
けいきょくそうり
荊棘叢裏 乱臣や逆臣が住んでいる家の喩え。 「荊棘」障害になるものの喩え (いばらに棘があることから) 「叢裏」草むらの中
62
けいきょくどうだ
荊棘銅駝 国が滅ぼされることを嘆くこと。 「荊棘」荒れ果てること 「銅駝」銅製のラクダの像 (異形)銅駝荊棘
63
けいぎょくのかん
桂玉之艱 他の土地からやって来て、物価の高さで生活に苦しむこと。 「桂」香木 「玉」宝玉 「艱」悩み苦しむこと 戦国時代の遊説家の蘇秦が楚の威王に面会を求めに行ったが、3ヶ月待たされてしまい、その間、食糧や薪の値段の高さに悩まされ、生活に苦労した故事から。
64
けいさいふくん
荊釵布裙 慎ましく質素な女性の服装の喩え。 「荊釵」いばらのかんざし 「布裙」布のもすそ
65
けいしぎゅうしょう
鶏尸牛従 大きな組織で上役の言いなりになるより、小さな組織でも上に立った方がいいという喩え。(類)鶏口牛後
66
けいしぎょくよう
瓊枝玉葉 天子の一族。または、身分の高い家の子弟のこと。 「瓊」「玉」高貴なものの喩え 「枝」「葉」子孫を意味する (類)金枝玉葉
67
けいしせんだん
瓊枝栴檀 徳のある人。または、素晴らしい詩文の喩え。 「瓊枝」玉を生み出すという木 「栴檀」白檀(香木)の別名
68
げいしょううい
霓裳羽衣 天人や仙女が身に纏うとされる、薄絹などで作った美しくて軽やかな衣装。 「霓裳」虹のように美しいもすそ 「羽衣」鳥の羽で作った薄く軽い衣 「霓」(メスの)虹 「裳」もすそ、も
69
けいそうのせつ
勁草之節 強い意志や節操があることの喩え。 「勁草」強い風でも倒れない草 (類)歳寒松柏(さいかんしょうはく) 志操堅固(しそうけんご) 雪中松柏(せっちゅうしょうはく)
70
けいそくえんぎょう (けいそくえんこう)
傾側偃仰 世の中の流れに逆らわずに、流れのままに生きること。 「傾側」世の流れに従って、逆らわないこと。 「偃仰」うつむいたり、見上げたりする事から、世の中の流れに沈んだり浮いたりする事。
71
けいちょうふはく
軽佻浮薄 考えや行動が軽はずみで浮わついているさま。 「軽佻」よく考えずに発言したり、行動したりする事。 「浮薄」気持ちに落ち着きが無いこと (類)軽佻佞巧(けいちょうねいこう) 軽佻浮華(けいちょうふか)
72
けいみょうしゃだつ
軽妙洒脱 会話や文章が軽快で洗練されていること。
73
けいようここう
形容枯槁 容姿がやつれていて、生気が無いこと。 「枯槁」植物が枯れる事から、人がやつれることの喩え。
74
けっかくけいしゅ
厥角稽首 最も礼儀正しく、心のこもった敬礼をすること。 「厥角」も「稽首」も地面に頭をつける礼の事 厥…ぬかずく 角…額の骨
75
げっかすいこう
月下推敲 詩文の字句や表現を考えて何度も修正を重ねること。 月の光に照らされた門の扉を開ける動作を、「推す」と「敲す」のどちらがよいか考えをめぐらせていた所から。
76
けっかふざ
結跏趺坐 左右の足の甲を反対の足の腿の上に交差し、足の裏が上を向くように組む仏教の座法の一つ。 「跏」足の裏 「趺」足の甲
77
けっきへんげん
譎詭変幻 様々な不思議で奇妙な様子に変化すること。 「譎詭」色々なものに変化する事 「変幻」消えたり現れたりする事
78
げっちゅうのせんじょ
月中蟾蜍 月に住んでいると言われる伝説上のヒキガエルのこと。 古代中国の英雄が不老不死の薬を手に入れたが、その薬を英雄の妻が盗んで月に逃げてヒキガエルになった伝説から。 「蟾」ひきがえる、つき
79
けんかいここう
狷介孤高 意志を負けずに、他人と協力しないこと 「狷介」自分の意志を守り、決して妥協しないこと。 「孤高」自分一人の狭い視野だけを信じること。 (異形)孤高狷介
80
けんかいころう
狷介固陋 意志を固く守り、他人の意見を全く受け入れないこと。 「固陋」視野が狭く、頑固なこと。 (類)頑迷固陋(がんめいころう)
81
けんかいふき
狷介不羈 意志を固く守って、何者にも縛られないこと。 「不羈」決して縛られないこと
82
けんがいろくば
懸崖勒馬 あと少しの所で危険に気付いて引き返すこと。 「懸崖」険しい崖 「勒馬」馬の手綱を強く引く事 崖から落ちる寸前に気が付いて、手綱を強く引いて何とか助かるという意味。
83
げんかんこうたつ
阮簡曠達 小さなことにこだわらない、心の広いおおらかな人物の喩え。 「阮簡」人物名。晋の時代の人。 (竹林七賢の一人、阮咸の甥) 「曠達」心が広く、小さな事に拘らない
84
けんけんごうごう
喧喧囂囂(喧々囂々) たくさんの人々が各々好き勝手に喋って喧しいこと。 「喧喧」、「囂囂」どちらも騒がしい、やかましいという意味。
85
けんけんひきゅう
蹇蹇匪躬 自身のことは後回しにして、主君の為に尽くすこと。 「蹇蹇」辛い状況でも、主君に忠義を尽くすこと。 「匪躬」自身が富や名声を得るためではないこと。
86
けんけんふくよう
拳拳服膺 常に心に留めて忘れないこと。 「拳拳」丁寧に両手で捧げるように持つ 「服膺」胸に付ける事から心に留める (類)銘肌鏤骨(めいきるこつ) 銘心鏤骨(めいしんるこつ)
87
げんこうそご
言行齟齬 言葉と行動が一致しないこと。 「齟齬」食い違うこと
88
けんこんいってき
乾坤一擲 運を天に任せて、伸るか反るかの大勝負をすること。 「乾坤」天と地のこと 「一擲」サイコロを一回振ること (異形)一擲乾坤
89
げんさいようきょう
厳塞要徼 守りが非常に固い要塞のこと。 「厳塞」守りの固い要塞 「要徼」地形が険しく攻めにくい国境 ※「徼」の読み方と意味 (1)音読みがキョウ、ギョウと読む場合 訓読みは、めぐ(る)、さかい、さえぎ(る) (2)音読みがヨウと読む場合 訓読みは、もと(める)
90
けんしえんしつ
妍姿艶質 華やかで美しい姿や、色っぽい身体の事 「妍」、「艶」どちらも色っぽい。 「質」は生まれた時から持っている
91
げんせきせいがん
阮籍青眼 自分の気に入った人を迎えること。青眼とは黒目のこと。(正視するため)
92
けんたんこんげい
乾端坤倪 天地の一番端のこと。 「乾端」天の端「坤倪」地の果て
93
けんばつどちょう
剣抜弩張 戦闘の始まる直前のような緊張した状態 「弩」矢や石を飛ばすことのできる石弓
94
けんまこくげき
肩摩轂撃 往来の混雑する喩え。 「肩摩」肩と肩が擦れ会うこと 「轂撃」車の轂(こしき)同士がぶつかる事 (異形)轂撃肩摩
95
けんれんかいかく
牽攣乖隔 心はお互い惹かれ合っていても、遠く離れていること。 「牽攣」お互いの心が引かれ合っている 「乖隔」遠く離れていること
96
けんろのぎ
黔驢之技 自分の力量を自覚せずに人に見せて、力量の拙さから恥をかくこと。 「黔」中国の黔州という地名 「驢」ロバ それまでロバのいなかった黔州にロバを放した所、虎は最初自分よりも体の大きいロバに恐れたが、ロバが体を蹴るだけで何も出来ない事が分かったので、虎はロバを食い殺したという故事から。
97
こういりんしょく
黄衣廩食 宮中に仕える役人の宦官のこと。 「黄衣」宦官が着る服 「廩食」官から支給される俸禄
98
こうかいぜいせい
後悔噬臍 後悔してもどうにもならないこと。 「噬臍」へそを噛む
99
こうがいふんげき
慷慨憤激 政治や社会の腐敗や、自身の悲しみに、激しく怒り嘆くこと。 「慷慨」「憤激」どちらも怒ったり、嘆いたりする事。 (類)悲歌慷慨(ひかこうがい) 悲憤慷慨(ひふんこうがい)
100
ごうかけんらん
豪華絢爛 目が眩むほど美しく、贅沢できらびやかなさま。 「豪華」華やかで贅沢な事 「絢爛」目が眩むほど美しい事