問題一覧
1
1 セリンプロテアーゼである血液凝固因子
p4 凝固因子 II, VII, IX, X, XI, XII 2,7,9,10,11,12
2
2 カルシウムは血液凝固因子のいくつ?
p4 凝固因子IV 4
3
3 血液凝固因子Xaとは血液凝固因子Xがどうなったもの?
p4 活性化 (activated) 図の下に小さく解説
4
4 一次止血は主に動脈、静脈のどちらの止血機構として重要であるか?
p2 血流の速い動脈では、一次(血小板)による止血が重要で、そして2次止血(凝固系)が起こる。
5
5 二次止血は主に動脈、静脈のどちらで重要と考えられるか?
p2 静脈 (比較的血流が遅いので、1次、2次同時に起こる)
6
6 アンチトロンビンIIIが作用する血液凝固因子は?
p8 トロンビン、Xa, IXaなどの凝固因子と結合し、不活性化
7
7 血友病Aで、失活している血液凝固因子
p8 凝固因子VIII 13
8
8 血友病Bで、失活している血液凝固因子
p8 凝固因子IX 9
9
9 ヘパリンが結合し、活性化する血液凝固阻害因子
p8 アンチトロンビンIII
10
10 ヘパリンは何と何が硫酸化されたものか?
p9 グルコサミン、グルクロン酸
11
11 低分子ヘパリン製剤とは何か?
p10 ヘパリン製剤の糖鎖が19以下のもの(凝固因子Xaへの選択性が高い)
12
12 低分子ヘパリンの糖鎖の数は?
p10 図参照 2〜19個
13
13 ヘパリン、低分子ヘパリン、フォンダパリヌクスの生体内半減期はそれぞれいくつか?
p10-11 40分(ヘパリン)、約2時間(ダルテパリン)、16時間(フォンダパリヌクス)
14
14 強い塩基性物質で、強い酸性のヘパリンおよびヘパリン 様物質と結合し、抗凝血作用を中和する薬物は何か?
p10 硫酸プロタミン静注剤
15
14 強い塩基性物質で、強い酸性のヘパリンおよびヘパリン 様物質と結合し、抗凝血作用を中和する薬物は何か? 15 14の中和剤が有効な薬物と、その一方で同じような薬効を示す薬物でも中和剤が無効な薬物は何か?
p10-11 ヘパリンは有効、ダルテパリンは6割、フォンダパリヌクスは無効 ダルテパリンは6割中和される。 硫酸プロプタミン静注剤
16
16 合成ペンタサッカロイド製剤は何か?
p11 フォンダパリヌクス
17
17 直接血液凝固因子Xa阻害薬は何か?
p12 エドキサバン、リバーロキサバン、アピキサバン
18
18 直接血液凝固因子Xa阻害薬の適応は何か?
p12 静脈血栓症、非弁膜症心房細動患者における 虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制
19
19 直接血液凝固因子Xa阻害薬の投与量を加減する必要がある状態は何か?
p12 腎機能(クレアチニンクリアランス値)が低下したときに投与量を減らす
20
20 直接作用型第Xa因子阻害剤投与中の患者で、生命を脅かす出血又は止血困難な出血の発現時の抗凝固作用の中和剤は何か?
p13 アンデキサネット アルファ(遺伝子組換え) (オンデキサ、アレクシオン) 静注液
21
21 直接的トロンビン阻害薬で、心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制に使用する薬物は何か?
p14 ダビガトラン
22
22 注射剤でしか使用できないトロンビン阻害薬は何か?
p11 アルガトロバン
23
23 直接的トロンビン阻害薬の中和剤は何か?
p14 イダルシズマブ静注液
24
24 ワルファリンカリウムが肝臓での生合成を抑制する4種の血液凝固因子のうち、血液半減期の短いものから順番に並べよ?
p15 凝固因子 VII, IX, X 、II (ナクトニー)半減期の短いものから順番に 7,9,10,2
25
25 ビタミンK の活性化を抑制し、肝臓での血液凝固因子生合成を阻害し、血液中での凝固因子の作用を阻止する薬物は?
p15 ワルファリンカリウム
26
26 ビタミンK拮抗薬が過剰になった場合、処方する薬物は何か?
p15 血漿分画製剤(静脈用人プロトロンビン複合体製剤)(ケイセントラ、CSL)
27
27 経口投与可能な抗凝固薬
p12−15 エドキサバン、リバーロキサバン、アピキサバン、ダビガトラン、ワルファリン
28
28 経口剤として用いられない抗血液凝固薬
p9−11 ヘパリン、ダルテパリン、フォンダパリヌクス、アルガトロバン
29
29 in vitro (試験管内)では効果のない抗血液凝固薬
p15 ワルファリン
30
30 in vitro(試験管内) でも効果が得られる抗血液凝固薬
P9−15 ワルファリン以外の抗凝固薬
31
31 作用発現までの時間の速い抗血液凝固薬
P9−15 ワルファリン以外の抗凝固薬
32
32 作用発現までの時間が長い(24時間以上)抗血液凝固薬
p15 ワルファリン
33
33 催奇形性のある抗血液凝固薬
p15 ワルファリンが知られている(エドキサバン、リバーロキサバン、アピキサバン、ダビガトランは不明)
34
34 PT−INRとは何か?
p16-17 プロトロンビン時間ー国際標準比
35
35 PT−INRで血液を凝固させるのに使われる因子は何か?
p16-17 組織トロンボプラスチン
36
36 CHADS2スコアとは何か?
p18 心房細動患者で脳梗塞発症リスクの指標の一つ
37
37 2020年のガイドライン改訂で変わった項目で、DOAC服用が推奨されるCHADS2スコア以外のその他のリスクには何があるか?
p20 心筋症、年齢(65−74)、血管疾患の有無や腎機能低下、低体重、左心房径拡大など
38
38 組織プラスミノゲーン活性化因子 (tPA) 製剤は何か?
p1-2 アルテプラーゼ、モンテプラーゼ フィブリンと親和性が高く、 フィブリン上でプラスミンを形成し、血栓を溶解する薬物
39
39 組織プラスミノゲーン活性化因子 (tPA) 製剤を脳血管障害および心筋梗塞で使用する場合、その使い方は?
p2 アルテプラーゼは心筋梗塞では発症後6時間、脳虚血では発症後4.5時間以内、モンテプラーゼは心筋梗塞では発症後6時間
40
40 組織プラスミノゲーン活性化因子 (tPA) 製剤の半減期はどのくらいか?
p2 アルテプラーゼ4ー8分、モンテプラーゼは半減期が長くなる改良型
41
41 Fontaine分類が用いられる疾患は何か?
p4 慢性動脈閉塞症
42
42 Fontaine分類の2度はどんな状況であるか?
p4 間欠性跛行が認められる状況
43
43 慢性動脈閉塞症にはどんな疾患が含まれるか?
p4 閉塞性動脈硬化症(ASO)と閉塞性血栓血管炎(TAO)
44
44 慢性動脈閉塞症の原因で、最も多いのはどんな疾患か?
p4 閉塞性動脈硬化症(ASO)
45
45 血小板のADP受容体(P2Y12受容体)の 不可逆的アンタゴニストで、血小板の凝集を抑制する薬物は何か?(第1から第3世代まで)
p5−6 第1 チクロピジン、 第2 クロピドグレル 第3 プラスグレル
46
46 クロピドグレルはどこで、どの酵素で代謝され、活性化されるか?
p7 肝臓のCYP2C19などで活性化される
47
46 クロピドグレルはどこで、どの酵素で代謝され、活性化されるか? 47 問46 の酵素活性が遺伝的に低いと、クロピドグレルの作用はどうなるか?
p7 血小板凝集抑制効果は低下する。アジア人は活性が低い人が多く、患者によって薬効に差が出る p7 肝臓のCYP2C19などで活性化される
48
48 クロピドグレルやプラスグレルをPCI後に用いる場合、用法の特徴は何か?
p5−6 初回投与量は高用量(ローディングドーズ)を用いて、その後は低用量で維持する。
49
49 クロピドグレル、プラスグレルは、PCI後に用いられる場合、一定期間ある薬物と併用になる(虚血性心疾患の適応という意味)。その併用薬は何か?
p6−8 低用量アスピリン
50
50 PCI後に他のチエノピリジン系血小板凝集抑制薬が使用できないときに選択肢となる薬物は何か?
p7 チカグレロル
51
51 チエノピリジン系ではない上、ADP受容体であるP2Y12 受容体に対する選択的且つ可逆的な拮抗薬の薬物名は何か?
p7 チカグレロル
52
52 ホスホジエステラーゼ(PDE)III阻害薬で血小板内の cAMP を増加させる薬物?
p9 シロスタゾール
53
52 ホスホジエステラーゼ(PDE)III阻害薬で血小板内の cAMP を増加させる薬物? 53 問52 の薬物の主要な副作用は何か?
p9 出血、頭痛、動悸など p9 シロスタゾール
54
54 5-HT2 受容体拮抗薬で血小板凝集抑制と血管平滑筋弛緩作用を発揮する薬物?
p9 サルポグレラート
55
55 経口投与可能な PGE1 誘導体である血小板凝集抑制薬は何か?また、PGE1 誘導体である注射剤は何か?
p10 リマプロスト(経口剤)、アルプロスタジル(注射剤)
56
56 経口投与可能な PGI2 製剤で IP受容体を介して血小板凝集抑制する薬物は何か?
p10 ベラプロストナトリウム
57
57 アスピリンジレンマとは何か?
p12 少量のアスピリンで、抗血小板凝集作用が発現するが、高量だと効果が消失
58
58 アスピリンなどのNSAIDsの連用による代表的な副作用は何か?
p11 消化管障害
59
59 トロンボキサンA2(TXA2)合成酵素選択的阻害薬で、脳血栓症およびクモ膜下出血術後の脳虚血症状の改善させる薬物は何か?
p13 オザグレル
60
60 抗凝固薬や血小板凝集抑制薬を服用している患者の対応時に、薬剤師として注意する必要があることは何か?
14 出血傾向の有無(鼻血、歯肉出血、紫斑などの皮下出血、月経出血など)
61
61 弁膜症とは何か?
p1 心臓の弁の機能不全により弁の解放・閉鎖が障害され、心機能および/または心臓のポンプ機能が低下した疾患
62
62 リウマチ熱とは何か?
A群β溶連菌感染症後1〜5週間後に発症する全身性疾患であり、菌体成分に対して作られた抗体が心臓や関節の細胞を障害する。
63
63 リウマチ熱の発症数十年後に発症する可能性のある疾患は何か?
p4 リウマチ性心疾患(心臓弁膜症など)
64
64 心臓弁膜症が発症する弁は何か。2つ答えよ
p1 大動脈弁と僧帽弁
65
65 僧帽弁の弁膜疾患で注意するべき合併症は何か?
p3 心房細動
66
66 大動脈弁の弁膜疾患で注意するべき合併症は何か?
p3 左心不全
67
67 大動脈閉鎖不全症と大動脈弁狭窄症のうち、左心室が圧負荷により肥厚するのはどちらか?
p6 大動脈狭窄症
68
68 大動脈閉鎖不全症と大動脈弁狭窄症のうち、容量負荷により左心室が拡張するのはどちらか?
p6 大動脈閉鎖不全症
69
69 僧帽弁閉鎖不全症と大僧帽弁狭窄症のうち、左心房が圧負荷により肥厚するのはどちらか?
p5 僧帽弁狭窄症
70
70 僧帽弁閉鎖不全症と僧帽弁狭窄症のうち、容量負荷により左心房が拡張するのはどちらか?
p5 僧帽弁閉鎖不全症
71
71 弁膜症の治療において、弁置換術に用いる人工弁で慢性期に抗凝固薬を用いなくても良いのは何か?
p7 生体弁 (心房細動の場合は、非弁膜性心房細胞と同じ)(機械弁はずっと抗凝固薬を用いる。)
72
72 機械弁への弁置換術後、用いられる抗凝固薬は何か?
p8 ワルファリン
73
73 先天性心疾患の中で、最も多い疾患は何か?
p9 心室中隔欠損症
74
74 ファローの四徴症の4つの疾患は具体的になにか?
P14 肺動脈狭窄、心室中隔欠損、大動脈騎乗、右心肥大
75
75 心臓移植を考慮する可能性が高い、心筋症は何か?
p15 拡張型心筋症
76
76 通常の生活では自覚症状があまりないが、運動時に心臓性突然死する可能性が高いことが知られている心疾患は何か?
P15 肥大型心筋症
77
77 肺高血圧症とは肺動脈圧が幾つ以上になった場合か。
p16 肺動脈平均圧が25mmHg以上
78
78 肺高血圧症の悪化時に持続ポンプで治療を行う薬物は何か?また、その薬物は何という生体物質成分か?
P18 エポプロステノール、プロスタグランジンI2 (プロスタサイクリン)製剤である
79
79 肺高血圧症治療で用いられる吸入IP受容体刺激薬は何か?
p17 イロプロスト
80
80 肺高血圧症治療薬でありIP受容体を刺激する経口薬は何か?
p17 ベラプロスト、セレキシパグ
81
81 肺高血圧症治療薬でありcGMPの分解を抑制し、細胞内cGMP濃度増大させる薬物は何か?
p19 シルデナフィル、タダラフィル
82
81 肺高血圧症治療薬でありcGMPの分解を抑制し、細胞内cGMP濃度増大させる薬物は何か? 82 問81で抑制する酵素は何か?
p19 PDE5 p19 シルデナフィル、タダラフィル
83
83 可溶性グアニル酸シクラーゼを刺激する肺高血圧症治療薬は何か?
p19 リオシグアト
84
84 肺高血圧症治療薬でありエンドセリン受容体拮抗薬である経口薬は何か?
p20 ボセンタン、マンテンタン、アンブリセンタン
85
85 アンブリセンタンが遮断する受容体は何か?
p20 アンブリセンタンは ETA 受容体選択的遮断薬である
86
86 肺高血圧症治療薬でありエンドセリン拮抗薬を用いる場合、必ず指導する必要があることは何か?
p20 妊婦および妊娠する可能性のある方には禁忌である。また、重篤な肝機能障害が出る可能性もある。
87
87 利尿薬を用いる疾患として代表的な物は何か?
p2 左心不全、右心不全、肝不全、腎不全な
88
88 肝硬変で使用する利尿医薬はなにか。
2 肝硬変などでは、高アルドステロン状態となっている。 そのため利尿薬としてはMRA(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)を用いる。 具体的にはスピロノラクトン、エプレレノン、エサキセレノンなど
89
89 A群β溶連菌感染後急性糸球体腎炎を裏付ける血液検査項目は何か?
p7 血清補体値低下、 ASO(抗ストレプトリジンO抗体)↑、ASK(抗ストレプトキナーゼ抗体)↑
90
90 A群β溶連菌感染後急性糸球体腎炎は何型のアレルギー疾患として考えられているか?
p7 III型アレルギー疾患である。
91
91 A群β溶連菌感染後急性糸球体腎炎での腎臓電子顕微鏡写真で、認められる特徴は何か?
p8 基底膜上皮下に巨大な沈着物(ハンプ)が認められる。
92
92 ループス腎炎は何型のアレルギー疾患として考えられているか?
p9 III型アレルギー疾患である。
93
93 IgA腎症でIgA抗体が沈着する場所は糸球体のどの部分か?
p10 メサンギウム領域にIgAが沈着する。
94
94 ネフローゼ症候群で認められる典型的な血液中の変化は何か?
p11 低アルブミン血症、 脂質異常症(高LDLコレステロール血症)
95
95 ネフローゼ症候群で認められる尿中の変化は何か?
p11 高度な蛋白尿
96
96 ネフローゼ症候群の診断基準は何か?
p12 成人 蛋白尿3.5g/日以上が持続+血清アルブミン3.0 g/dL以下 小児 夜間蓄尿で40 mg/時/m2以上 96 または早朝尿で尿蛋白尿クレアチニン比 2.0 g/Crg +血清アルブミン 2.5 g/dL
97
97 微小変化型ネフローゼ症候群で認められる糸球体の変化は何か?
p13 上皮細胞の足突起の消失
98
98 微小変化型ネフローゼ症候群で著効を示す薬物は何か?
p13 ステロイド性抗炎症薬