問題一覧
1
時雨の音さえ『はしたなく』、
時雨の音までが『無遠慮に』響いて
2
おくれ給へるは「わろき」ことなり
みっともない
3
飛ぶ車一つ「具し」たり
備える
4
いみじう『まめに』さぶらひなむ
たいそう『忠実に』お仕えしましょう
5
ただ人の「ぐし」たてまつり給ふぞ
連れ添う
6
文「おこせ」たり
よこす
7
遠く見れども近く見れどもいと「おもしろし」
趣がある
8
我は一門に「具し」て
従う
9
翁を「いとほし」
かわいそうだ
10
御馬にも「はかばかしく」乗り給ふ
しっかりしている
11
世の「かしこき」人なりとも
高貴だ
12
『あらはに』見下ろさるる
『はっきりと』自然と見下ろされる
13
賭け物どもなど、いと「になく」て
たぐいない
14
御門の御位はいとも「かしこし」
恐れ多い
15
「およずけ」たる姿にてもありなん
地味だ
16
わが身と栖との「はかなく」あだなる様
頼りない
17
いみじく「あはれなり」と聞く
心にしみて気の毒だ
18
「『あらはなり』。」と言ふなり
「『丸見えです』。」と言っているようだ
19
飛び急ぐさへ、「あはれなり」
しみじみと情趣深い
20
「あれは誰そ。『あらはなり』。」
「あれはだれか。『無遠慮だ』。」
21
病を「まうく」
身に受ける
22
ての「わろき」人
へただ
23
御年のほどよりはるかに「ねび」させ給ひて
おとなびる
24
いと「らうたし」
かわいらしい
25
消えたるもいと「あへなし」
あっけない
26
「はかなき」文つけなどだにせず
ちょっとした
27
こち「ゐ」て来
連れる
28
いとことわりに、「かたじけなし」
恐れ多い
29
『えんなる』空
『優美な』空
30
必ず「あいなき」ものなり
おもしろくない
31
ついで「あし」とて
悪い
32
『おぼろけに』はあらじ
『並み一通りで』はあるまい
33
水深う「やり」なし
導き入れる
34
雪の『なべて』降れれば
雪が『一面に』降っているので
35
『優なる』女
『上品な』女
36
若く「よろしき」男
まあまあだ
37
「あしく」探ればなきなり
へただ
38
「いそぎ」けるは
準備する
39
はなやかなる御よそひなどさらに「具し」給はず
持つ
40
舟に菰屋形ひきて「まうけ」たり
用意する
41
常よりも 『いうに』
いつもよりも『上手に』
42
容貌など「ねび」たれど
年をとる
43
「あいなう」起きゐつつ
ただもう
44
宮はいと「いとほし」と思す中にも
かわいい
45
夕月夜の「をかしき」ほどに
美しい
46
げに『なべて』に
全く『普通に』は
47
『なかなかに』人をも
『かえって』相手も
48
えも乗り「やら」ず
〜(し)きる
49
『貴なる』男
『身分が高い』男
50
世の「あはれ」も
しみじみとした情趣
51
心「やらむ」と馬並めて
晴らす
52
あたりの「よろしき」所
適当だ
53
『なかなかなる』ことを
『中途半端な』ことを
54
「あはれ」、紅葉をたかん人もがな
ああ
55
いと小さく見ゆるは、いと「をかし」
興趣がある
56
『なべて』ほだし多かる人
『一般に』係累の多い人
57
桜の花は『いうなる』に
桜の花は『優美である』のに
58
「あへなく」心細ければ
どうしようもない(張り合いがない)
59
『あてなる』もの
『上品な』もの
60
まだきに「およすげ」て
おとなびる
61
いとど『艶なる』御ふるまひ
ますます『あでやかで美しい』御振る舞いが
62
我ながら「かたじけなく」
恥ずかしい
63
見るも「おもしろく」
興味深い
64
文「やる」
送る
65
ほどよりは大きに「およすげ」給ひて
成長する
66
『なかなか』その由を
『かえって』その理由を
67
この男を『あだなり』と聞きて
この男を『浮気だ』と聞いて
68
『おぼろけの』願
『並大抵でない』祈願
69
「はかばかしく」も見えず
はっきりしている
70
見「おこせ」たまへ
こちらを〜(する)
71
『まめなる』物
『実用的な』もの
72
鳥の味はひいと「わろし」
よくない
73
この女いと「わろく」なりにけれは
貧しい
74
いと『はしたなし』
たいそう『間が悪い』
75
「またなく」あはれなる
またとなく
76
煙の立つこそ「をかしけれ」
風情がある
77
いと「こころづきなけれ」
気にくわない
78
『みそかに』参り給へりしぞかし
『こっそり』お参りなさったのですよ
79
『艶なる』歌
『色っぽい』歌
80
人の家に「つきづきしき」もの
似つかわしい
81
『あだなる』契り
『はかない』約束