問題一覧
1
精神保健における一時予防はどれか
ストレスとその対処法に関する知識の啓発活動を行う
2
難病患者が自分の病気について学ぶことで不安を解消しようとする防衛規制はどれか
知性化
3
フロイトは心の構造として3領域を想定した。快感原則に従って働く領域は「1」、現実原則に従う領域は「2」、本能的欲動を禁止しその人の価値基準となるのが「3」であると考えた。
エス 自我 超自我
4
フロイトは人間の精神的エネルギーは性的欲動に基づいていると考え、これを欲動論という。発達の基軸が欲動の発達に置かれており、5歳くらいになり異性の親を巡り同性の親と性的な意味で競争することを「1」という。
エディプスコンプレックス
5
青年期の発達課題で最も適切なのはどれか
将来の方向性の選択
6
ピアジェの発達理論で、目の前にある事象については論理に従って考えることができるが、架空、仮定上の問題についてはまだ扱うことができない段階を何というか。
具体的操作期
7
WHOの委託を受けて孤児院などの収容児に関する研究をしたボウルビィ。その経験などからボウルビィは乳幼児期、養育者との健全な絆が得られなかったことを「母性的養育の喪失=マターナル・デブリベーション」と名づけ、乳幼児が主たる養育者との間に結ぶ情緒的な絆を「愛着」=「1」と呼んだ。
アタッチメント
8
スターンは乳児の発達を自己感という側面から捉えた。最後7〜8か月から始まる自己感を「主観的自己感」という。この時期、乳児は感情や思いが自分だけではなく他者にもあることに気づき始め主観的な精神状態をそれぞれが有していることが分かるようになる。このような心を持った者同士の関わりを間主観的関わり合いという。また、「主観で自己感」の領域で母子に見られる特徴的な情緒的相互交流のパターンを「1」という。
情動調律
9
レジリエンスについて正しいのはどれか
苦難に耐えて自分自身を修復する心の回復力、ストレスを跳ね返すしなやかさを持続力という
10
大震災の2日後、避難所にいる成人への心理的援助で適切なのはどれか
ストレス反応に関する情報提供を行う
11
フィンクは外傷性脊髄損傷によって機能不全に陥った事例をもとに、次の4段階のプロセスを経て疾病受容に至る過程を理論化している 「1」の段階→「2」の段階→「3」の段階→「4」の段階
衝撃、防御的退行、承認、適応
12
ラザルスとフォルクマンは心理的ストレスは「ストレス要因」と「当事者の認知的評価および対処行動(コーピング)」との相互作用からなる一連のプロセスであると捉えた。直接ストレスフルな状況に働きかけ変化を促そうとするコーピングを「問題解決型」コーピング、自分自身の捉え方や考え方を変えて情緒的な安定を目指すものを「1」コーピングという。
ストレス
13
セリエは外部環境からの刺激によって生体に歪みが生じた時に起こる非得異的な反応をストレスと表現した。ストレス反応は、主に神経系、内分泌系、免疫系の三つの機能変化として現れる。ストレスにさらされた時に生体が適応しようとして示す種々の生理的反応には共通なものがあり、それは適応症候群と呼ばれ次に三期からなる。 「1」→「2」→「3」
警告反応期、抵抗期、非憊期
14
精神科医療において、患者の退院を促進するための看護師の役割として適切でないものを一つ選べ。
「行き場のない精神障害者には入院による生活の場を提供する」という発想を大事にする。
15
セルフヘルプグループ(=自助グループ、ピアサポート)について適切でないものを一つ選択せよ。
近年、職場でのうつ病が増えているが、企業による精神障害者の理解は進んでいない。
16
次の中で適切でないものを一つ選べ。
「退院後生活環境相談員」とは、患者の退院支援と、退院後の生活において中心的役割を果たす存在ではない。
17
児童虐待について、適切でないものはどれか全て選び選択せよ。
発見時の通告は国民の義務とされ、通告しない場合は法的に罰せられる。, 虐待は四つに分類されるが、このうち最も多いのは「ネグレクト(育児放棄)」である。
18
覚せい剤(アンフェタミン等)およびその依存について不適切なものを二つ選べ。
覚せい剤を摂取すると、気分は沈むが多幸感が生じる。, 俗称は「大麻(たいま)」である。
19
災害におけるメンタルヘルス・サポートについて適切でないものを全て選べ。
3か月間、高揚感が持続し、不眠不休で活発に働き続けている場合は、模範とすべきである。, 「心のケアをしてくれる人がいる」というだけでは被災者に安心感を与えることはできない。
20
精神保健福祉におけるチームアプローチについて正しいものを二つ選べ
現在の精神科医療は「入院」中心から「地域ケア」を中心とする医療福祉体制へと移行している。, チームアプローチでは専門的な技能を有した各メンバーが、チーム内の役割を把握してそれぞれ意思決定を行い、協働して共通の目標を達成することが大切である。
21
「精神保健および精神障害者福祉に関する法律(=精神保健福祉法)」において規定されている入院形態に関する事項について適切でないものを一つ選べ。
自傷他害の恐れが強い精神障害者の措置入院においては、精神保健指定医3人以上の診察とこれらの診察医の診断結果の一致が必須である。
22
医療現場における身体抑制(=身体拘束)について不適切なものを二つ選択せよ。
身体抑制を行う場合、その必要性を家族へは説明しなくても良い。, 事故リスクが高いと考えられる場合は、看護師の判断だけで早急に身体抑制を行うべきである。
23
アルコール依存症は公衆衛生およびメンタルヘルスにおける重要な精神疾患であるが、この疾患について不適切なものを以下のうちから二つ選択せよ。
職場の健康診断において、血清ガンマ-GTPでスクリーニングすることが可能である。, 依存度の高い場合に限り、診断した医師は保健所に届け出る必要がある。
24
患者とのコミュニケーションや対応として不適切なものを以下の二つから選択せよ。
患者に対し、友人のように関わったり、友人関係に発展させたりすることがポイントである。, いつでも連絡をとってもらえるように、自分の携帯番号を伝えておくべきである。
25
心的外傷ストレス障害(PTSD)について適切でないものを一つ選べ
治療を行うと数日間で症状が消失するケースが多い
26
PTSDに特徴的な臨床上場はどれか3つ選択せよ
過感覚(それに伴う睡眠障害・過敏性), トラウマの侵入(や再体験), 回避(=回避行動)
27
看護師の看護業務への心構えとして適切でないものを二つ選択せよ
怒りっぽい患者に対しては医療スタッフも感情的に対応するのが最近のトレンドである。, 「なんとかしてあげたい」という患者への思い入れが深ければ深いほど良い。
28
「精神保健および精神障害福祉に関する法律(精神保健福祉法)」において規定(記載)されている事柄について不適切なものを一つ選べ。
再燃・再発時の私宅監置に関する事柄
29
精神保健・精神医療における予防について適切でないものを以下から全て選択せよ。
精神科における医療保護入院は第三予防である, 「うつ病を知ろう」という一般者向けの講演会があった。これは第二次予防である。
30
「精神保健および精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)」が規定する入院中の行動制限について適切なものを二つ選べ。
身体的看護ケアのために、看護師はその最中は、隔離や身体拘束を一時的に中断しても良い。, 精神科病院における行動制限の判断は原則として精神保健指定医が行う。
31
「精神保健および精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)」の目的はどれか
精神障害者の福祉の増進および国民の精神保健の向上を図ること
32
周産期や産後の精神保健について不適切なものを全て選択せよ
マタニティ・ブルーズと産後うつ病とは同じ病態である。
33
以下のメンタルヘルスに関わる文章のうち適切でないものを二つ選べ。
我が国の年間自殺率は他の先進国(特に欧米)よりも低い。, 医療スタッフにおけるメンタルヘルス不調者の発生率は、一般集団(他の職業)と比べて低い。