問題一覧
1
放射線防護の目的として正しいものを全て選べ
便益をもたらす放射線被曝を不当に制限しない, 確定的影響の発生を防止する, 人の安全を確保する
2
放射線防護の3原則を順に述べよ
行為の正当化, 防護の最適化, 線量限度の適用
3
正当化の判断で考慮すべきことを全て選べ
被曝による個人の便益, 被曝による社会の便益, 措置に起因する何らかの害, 措置による費用や損害
4
確定的影響の発生を防止する 確率的影響の発生を減少する これらを達成するための原則を全て選べ
防護の最適化, 線量限度の適用
5
ALARAの原則について正しいものを全て選べ
全ての被曝は社会的・経済的要因を考慮する, 合理的かつ達成可能な限り低く, リスクをできるだけ少なくし、便益とのバランスをとる, 確率的影響を可能な限り低く、確定的影響を回避
6
防護の最適化で正しいものを全て選べ
ALARAの原則の適用, 便益の幅の最大化, 個人の線量、リスクの大きさの制限とともに防護体系の中心, 計画被曝状況、緊急時被曝状況、現存被曝状況に適用
7
線量限度の適用について正しいものを全て選べ
職業人の職業被曝として50mSv/年かつ100mSv/5年である, 一般人の被曝として1mSv/年である, 計画被曝状況にのみ適用
8
①,②,③を答えよ
線量限度, 線量限度, 診断参考レベル
9
④,⑤,⑥,⑦,⑧,⑨を順に答えよ(適用がない場合は該当なしとする)
参考レベル, 参考レベル, 該当なし, 該当なし, 参考レベル, 該当なし
10
被曝状況とカテゴリー、線量規制値の組み合わせで正しいものを全て選べ
計画被曝状況-公衆被曝-線量限度, 緊急時被曝状況-職業被曝-参考レベル
11
自然放射線からの被曝にあたるものを全て選べ
ラドン温泉からのラドンによる内部被曝, 食品からの内部被曝, 宇宙線による外部被曝, 大地放射線からの外部被曝
12
職業被曝について正しいものを全て選べ
作業者が自らの仕事の結果として被る全ての被曝, 作業者の防護は雇用者の責任である, 線量限度の適用
13
医療被曝について正しいものを全て選べ
線量限度の適用外, 診断、治療目的のための個人被曝, 妊娠中の患者の胚(胎児)が受ける被曝, 患者の家族や友人が承知の上で進んで受ける被曝, 生物医学研究プログラムのボランティアが受ける被曝
14
公衆被曝について正しいものを全て選べ
妊娠中の作業者の胚(胎児)が受ける被曝, 我が国の法律では線量限度の適用外, 公衆が放射線施設外で受ける被曝
15
我が国における定められている線量限度について正しいものを全て選べ
個人が受ける超えてはならない実効線量、または等価線量の値, 確率的影響の発生を容認できるレベルに抑える, 眼の水晶体の等価線量限度は職業被曝の実効線量限度と同じ値に設定されている, 女子の職業被曝での限度では、5mSv/3ヶ月かつ50mSv/年かつ100mSv/5年である
16
行為の正当化に関係する人を全て選べ
医師, 歯科医師
17
防護の最適化に関係する人を全て選べ
医師, 歯科医師, 診療放射線技師
18
線量限度の適用に関係する人を全て選べ
管理者
19
線量拘束値について正しいものを全て選べ
ある一つの行為、線源に対しての制限値, 線量拘束値を超える場合は防護の最適化が不十分, 計画被曝状況にのみ適用
20
潜在被曝にあたるものを全て選べ
原発事故, 放射線治療, 密封線源事故
21
参考レベルについて正しいものを全て選べ
この値を超えた時何らかの対策や判断を行わなければならない値, 緊急時被曝状況-職業被曝で適用, 状況によって新たなレベルが設定される
22
診断参考レベルについて正しいものを全て選べ
医療被曝に対する最適化のツール, 放射線治療や治療目的のIVRには適用されない, 平均よりもやや高めの値を示す, 医療の良否を判断するためのツールでない, 確率的影響リスクを念頭においたもの, DRLと略される
23
ICRUについて正しいものを全て選べ
放射線・放射性物質の量と単位などの物理データに関する国際的な勧告を作成, 国際組織である
24
ICRPについて正しいものを全て選べ
専門家の立場から放射線防護に関する勧告を作成, この勧告は世界各国の放射線障害防止に関する法令の基礎となる
25
IAEAについて正しいものを全て選べ
射線防護の法令や放射線安全の法令の雛形となる
26
ICRP2007年勧告として正しいものを全て選べ
計画、現存、緊急時という3つの被曝状況に基づく放射線防護体系, 放射線加重係数と組織加重係数の改訂
27
確定的影響について正しいものを全て選べ
しきい線量が存在する, 発癌と遺伝的影響を除く全ての放射線損害, 評価する値として吸収線量(Gy)を使用する, 線量増加に従って重症度が増す
28
ICRP2007年勧告においてしきい線量はどのように定義されるか
集団の1%に影響が現れる
29
確定的影響について正しいものを全て選べ
全身被曝の場合0.25Gyまでは臨床的症状が現れない, 全身被曝の場合4Gyで50%,7Gyで100%の人が死ぬ, しきい値を超えても生じないことがある, 胎児におけるしきい線量は0.1Gyである
30
確率的影響について正しいものを全て選べ
しきい線量が存在しない, 評価する値として実効線量(Sv)を使用する, 線量増加に従って発生確率が増す, 一般的に単一細胞内のDNA損傷
31
直接計測できるものを全て選べ
ベクレル, 空気カーマ, 臓器吸収線量, フルエンス
32
防護量について正しいものを全て選べ
ICRPが定義したもの, 生物学的影響の大きさを表す単位
33
等価線量について正しいものを全て選べ
Svが使われる, 吸収線量に放射線加重係数をかけて、放射線全てのタイプの総和をとったもの
34
放射線の種類と放射線加重係数の組み合わせで正しいものを全て選べ
γ線-1, 陽子線-2, α線-20
35
確率的影響の評価を行うものを全て選べ
等価線量, 実効線量
36
放射線加重係数について正しいものを全て選べ
生物学的効果の違いを補正するための係数, 低線量の確率的影響に対するRBEから決定される, いかなる確定的影響の発生、重篤度とも過大評価する
37
実効線量について正しいものを全て選べ
数学ファントムの吸収線量を元に決定される, 全身影響を評価した値である
38
光子と空気の相互作用に適用される物理量を全て選べ
カーマ, 照射線量, 吸収線量
39
組織加重係数で正しいものを全て選べ
乳房は0.12である, 甲状腺は0.04である, 肺は0.12である
40
組織加重係数で正しいものを全て選べ
赤色骨髄は0.12である, 食道は0.04である, 脳は0.01である
41
がん、遺伝的影響の名目リスク係数を単位を含めてそれぞれ述べよ
5.5%/Sv, 0.2%/Sv
42
線量・線量率効果係数(DDREF)が有効となる線量境界として正しいものを全て選べ
200mGy以下, 100mGy/h以下
43
預託実効線量について正しいものを全て選べ
内部被曝に関係するものである, 公衆の場合は摂取後50年間, 将来にわたる線量を積算した実効線量である, 摂取量に預託実効線量係数をかけて求められる
44
実用量について正しいものを全て選べ
ICRUが定義, 外部被曝を防護するための線量測定の評価, 防護量よりも高い値を取る, 〇〇当量とつけば全て実用量である, 物理量に換算係数を乗じて求める
45
場のモニタリングに適用されるものを全て選べ
周辺線量当量H*(d), 方向性線量当量H'(d,Ω)
46
線量当量について正しいものを全て選べ
H=D*Qで表される, Qは水中におけるLETの関数である, 中性子の場合Q=25である
47
線質係数Qの勧告値として正しいものを全て選べ
30keVを超える光子-1, 中性子-25, α粒子-25
48
モニタリングの評価対象と測定に係る量について順に述べよ
周辺線量当量H*(10), 方向性線量当量H'(3,α), 方向性線量当量H'(0.07,α), 個人線量当量Hp(10), 個人線量当量Hp(3), 個人線量当量Hp(0.07)
49
場のモニタリングで正しいものを全て選べ
周辺線量当量H*(d)に適用されるのはX,γ線が適用される, サーベイメーターの計測値から求めることが可能
50
個人線量当量の定義用ファントムをそれぞれ順に述べよ
ICRUスラブファントム, ICRUピラーファントム, ICRUロッドファントム, ICRU円筒形ファントム
51
Hp(10)について正しいものを全て選べ
空気カーマに線量当量換算係数を乗じる, 実効線量の評価に用いる, ICRUファントムの深さ1cmの点の線量当量である