問題一覧
1
夫何憂何懼。
夫れ何をか憂へ何をか懼れん。, そもそも何を心配し何を恐れることがあるだろうか、いや、何も心配したり恐れたりすることはない。
2
不有佳作、何伸雅懐。
佳作有らずんば、何ぞ雅懐を伸べん。, よい詩ができなかったら、どうしてこの風雅な気持ちを表せようか、いや、表すことはできない。
3
燕雀安知鴻鵠之志哉。
燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや。, つばめやすずめのような小さな鳥にどうして白鳥のような大きな鳥の心が理解できようか、いや、できない。
4
我安適帰矣。
我安くにか適帰せん。, 私はどこに身を寄せたらいいのだろうか、いや、どこにも寄せられない。
5
夫誰与王敵。
夫れ誰か王と敵せん。, そもそも誰が王に敵対しようか、いや、誰も敵対しない。
6
何為無人。
何為れぞ人無からん。, どうして人がいないことがあろうか、いや、いないことはない。
7
不然、籍何以至此。
然らずんば、籍何を以て此に至らん。, そうでなければ、私がどうしてこうするまでに至ろうか、いや、至りはしない。
8
虞兮虞兮奈若何
虞や虞や若を奈何せん, 虞よ虞よおまえをどうしたらよいか、いや、どうしようもない
9
対此如何不涙垂
此れに対して如何ぞ涙垂れざらん, これに対してどうして涙を流さずにいられようか、いや、流さずにはいられない
10
食少事煩其能久乎。
食少なく事煩はし、其れ能く久しからんや。, 食事は少なく仕事は多い、長生きできようか、いや、できない。
11
是豈水之性哉。
是れ豈に水の性ならんや。, これがどうして水の本性だろうか、いや、本性ではない。
12
敢不避大将軍。
敢へて大将軍を避けざらんや。, どうして大将軍を避けないことがあろうか、いや、きっと避ける。
13
独畏廉将軍哉。
独り廉将軍を恐れんや。, どうして廉将軍を恐れようか、いや、恐れはしない。
14
何不秉燭遊
何ぞ燭を秉りて遊ばざる, どうしてともし火を手にして遊ばないのか、遊べばよいのに
15
嗚呼、天将棄予。
嗚呼、天将に予を棄てんとす。, ああ、天が私を見捨てようとしている。
16
呉王曰、「善哉」。
呉王曰はく、「善きかな」。と。, 呉王は言った、「よいことを言ってくれたなあ」。と。
17
豈不誠大丈夫哉。
豈に誠の大丈夫ならずや。, なんと本当の優れた男ではないか。
18
是何楚人之多也。
是れ何ぞ楚人の多きや。, なんと楚の人々がたくさんいることよ。
19
学而時習之、不亦説乎。
学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや。, 学んで機会あるごとに復習する、なんと喜ばしいことではないか。
20
使大夫二人往先焉。
大夫二人をして往き先んぜしむ。, 大夫二人に先立って行かせた。
21
遂教方士殷勤覓
遂に方士をして殷勤に覓めしむ, こうして仙術を行う人に丁寧に探させた
22
聊命故人書之。
聊か故人に命じて之を書せしむ。, ともかく親しい友人に命じてこれを書かせる。
23
説夫差赦越。
夫差に説きて越を赦さしむ。, 夫差を説得して越王を許させた。
24
止子路宿。
子路を止めて宿せしむ。, 子路をとどめて家に泊まらせた。
25
信而見疑、忠而被謗。
信にして疑はれ、忠にして謗らる。, 真心を尽くしても疑われ、忠誠を尽くしても非難される。
26
辱於奴隷人之手。
奴隷人の手に辱めらる。, 使用人の手によって粗末に扱われる。
27
後則為人所制。
後るれば則ち人の制する所と為る。, 遅れをとると相手に制圧される。
28
封延陵。
延陵に封ぜらる。, 延陵を領地として与えられた。
29
名虞、常幸従。
名は虞、常に幸せられて従ふ。, 名は虞と言い、いつも寵愛されて付き従っていた。