問題一覧
1
弾性変形
外力に比例して変形。荷重を除去すれば元の形状に戻る。フックの法則に従う。
2
弾性変形 影響
組織や欠損の影響なし 原子間結合も影響あり
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塑性変形
回復不能な永久変形が残る。外力を取り除いても、元の形状に戻らない。せん断応力τにより結晶内の特定の原子面で上下の原子面が相対的にずれることにより起こる。
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塑性変形 影響
他の転位など材料の欠陥が変形に寄与する
5
せん断変形(理論計算)
τ=G/2π=G/6 G:剛性率
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理論せん断応力〇現実のせん断応力
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7
すべり
結晶構造的にすべりやすい面、すべりやすい方向が存在する。
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すべり系
すべり面とすべり方向の組
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すべり系 fcc bcc hcp
fcc{111}<110>12 bcc{110}<111>12 hcp(0001)<11-20>3
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シュミット因子
cosθcosΦ
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転位種類
刃状転位 らせん転位 混合転位
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バーガースベクトル
b 原子面の相対的変位
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工学せん断ひずみ
γ=ρbx
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フランク・リード源による転移の増殖モデル
1本に転位にせん断力がかかると転移がふくらみ、1本の転位から円のような転位が増える。これが繰り返されることにより増殖していく。
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増殖機構 式
f=τbl ⬆️ ⬆️τbl=2Tsinθ⬇️
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加工硬化 式
ある変形を加えた時のせん断応力τ τ=τ0+αGb√ρ (ベイリーハッシュの式)
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材料の強度は〇〇の上昇により〇〇が起こる
転位密度、加工硬化
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コットレル雰囲気
転位線の真下の中心の原子が抜け、結晶の格子がゆがんだ状態になり、CやNなどの小さな溶質原子が侵入しやすい。
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コットレル雰囲気により小さな原子が侵入するとどうなる
転位のポテンシャルエネルギーが下がる 転位のくぎ付け作用
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降伏点現象はなぜ起こるか
コットレル雰囲気を形成し、転位の動きを抑制する。そのため転位を雰囲気から引き離すための高い応力が必要となる。しかし1度転移が動き始めると雰囲気が崩れ、応力が急激に低下し、降伏現象が発生。
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コットレル効果
溶質原子と刃状転位の弾性的の相互作用 ※らせん転位では起こらない
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破壊種類
延性破壊 ぜい性破壊 (せん断破壊(すべり破壊)) (へき開破壊(分離破壊))
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延性破壊とは
大きな伸びや絞りを伴う
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ぜい性破壊
塑性変形を伴わない
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低温ぜい性
低温度においてぜい性破壊が起こる
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ある温度よりも高い温度ではくびれが発生して延性破壊したが低い温度ではくびれることなくぜい性破壊した。この温度を何と言うか
延性-ぜい性遷移温度
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じん性
ぜい性破壊に対抗する力
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じん性評価方法
シャルピー衝撃試験により評価する
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切欠き
試験片表面に形状を有する時の急激な性状変化
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切欠きがある時の強度
切欠き強度
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転位の自己エネルギー式
E=αGb^2 0.5<α<1 G:剛性率 b:バーガースベクトル
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パイエルス応力
転位はせん断力によって滑り面上を移動する。パイエルス応力は結晶中で転位が結晶の周期ポテンシャル乗り越えて移動するために必要な応力。
33
らせん転位ではすべる方向と転位線の方向が平行であるため、別のすべり面でもすべり変形を継続可能、これは何
交差すべり 二重交差すべり
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疲労
繰り返し応力を受けることで、材料に亀裂が発生し、ある時間経過後に破壊する現象 疲労破壊
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疲労評価方法
S-N曲線 マイナー則 修正マイナー則 パリス則
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疲労き裂の発生と進展
発生:繰り返し荷重をうけると突き出し、入れ込みが発生。これらが原因 進展:結晶粒数個程度内で滑り面に沿ってき裂の成長が起こる。 ①最大せん断応力方向に成長。 ②⊿Kが大きくなり引っ張り軸に垂直方向のき裂へ (巨視:疲労網、ビーチマーク微視:ストライエーションが見られる)
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疲労き裂の進展 マクロ
起点:欠陥、表面のすべり帯、へき開破壊、フィッシュアイなど 割れの進行:ストライエーション、ビーチマークなど 最終負荷断面:応力によるぜい性破壊など
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グリフィスの理論
き裂の進展は弾性エネルギーの減少と表面エネルギーの生成による
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応力集中係数α
α=σmax/σn ぜい性材料ではα→∞なので危険 延性材料では降伏応力程度
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応力拡大係数K1
K1=σ√πc
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き裂進展開始条件〇臨界応力拡大係数 Ki 〇 Kic =破壊じん性値=σc√πc
き裂進展開始条件≧臨界応力拡大係数 Ki ≧ Kic =破壊じん性値=σc√πc
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析出強化
結晶中に転位の障害物となる析出物を分散させることによって転位移動を抑制することで材料が強化されること。
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析出強化 式
τ=τ0+αGb/λ λ:粒子間距離
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結晶粒微細化
転位は結晶粒界を越えて移動することができず粒界は移動の障害となるので粒界を増やすことで転位の移動を抑制して材料が強化
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結晶粒微細化 式
σ=σ0+k/√d d:結晶粒径 ホールペッチの関係式
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グリフィス理論 適用例
ぜい性材料には適用可能 その他は不可能
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塑性域を考慮した時の裂進展 き裂先端塑性域
グリフィスの理論ではぜい性材料には適用可能だがその他は不可能。
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塑性域を考慮したときも裂進展 パリス則
たとえき裂があっても応力拡大係数がKthより低ければき裂は成長しない 長さcのき裂を含む材料の引張強度σから求まるKが破壊靱性値となる
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楕円形欠陥の応力集中
σmax=σ(1+√c/ρ) ρ:欠陥先端の曲率半径
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破壊の原因3
1材料:強度、組織 2使用環境:温度、不純物、疲労 3形状:応力集中、引張残留応力
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カップアンドコーン形状特徴
介在物の周囲に空隙が集まる 空隙が拡大し連結する その結果き裂が生じ破断する
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縦軸を吸収エネルギー横軸を温度として延性ぜい性見分けれるグラフは
DBTT