問題一覧
1
誤った記述を一つ選びなさい 現代のセメントと言えば一般的にポルトランドセメントを意味する ポルトランドセメントは1824年にアスプディンが発明した。 ポルトランドセメントは石灰石,粘土,珪石,鉄原料などから作られる セメント原料はロータリーキルンで600℃程に焼成され,冷却されてクリンカーとなる。
セメント原料はロータリーキルンで600℃程に焼成され,冷却されてクリンカーとなる。
2
セメント記号について正しい組み合わせを全て選びなさい Ca(OH)2:酸化カルシウム:C SiO2:二酸化ケイ素:S Al2O3:酸化アルミニウム:A Fe2O3:酸化第二鉄
SiO2:二酸化ケイ素:S Al2O3:酸化アルミニウム:A Fe2O3:酸化第二鉄
3
セメントの中で,最も含有率が高い物質を選びなさい C3A C4AF C2S C3S
C3S
4
ケイ酸塩が水と反応し,凝結・硬化する反応を( )反応という。
水和
5
正しい記述を全て選びなさい ポルトランドセメントに高炉スラグ微粉末を混合したものを高炉セメントという。 ポルトランドセメントに微粉炭を燃焼させた排ガスより集めた灰分を混合したものをフライアッシュセメントという。 ポルトランドセメントに都市部のゴミを焼却した際に発生する灰などを主に用いたセメントをエコセメントという。 高炉セメントやフライアッシュセメントは混合セメントである。
ポルトランドセメントに高炉スラグ微粉末を混合したものを高炉セメントという。 ポルトランドセメントに微粉炭を燃焼させた排ガスより集めた灰分を混合したものをフライアッシュセメントという。 ポルトランドセメントに都市部のゴミを焼却した際に発生する灰などを主に用いたセメントをエコセメントという。 高炉セメントやフライアッシュセメントは混合セメントである。
6
誤った記述を一つ選びなさい。 CSHゲルはトバモライトゲルとも呼ばれる。 Ca(OH)2は強度にはほとんど貢献しない。 CSHゲルはC3SとC2Sから形成される。 コンクリートの硬化体は酸性である。
コンクリートの硬化体は酸性である。
7
正しい記述を選びなさい(複数選択可) コンクリートの練混ぜ水として,水道水,河川水,湖沼水などが使われる。 練混ぜ水に用いる水の品質として,懸濁物質,溶解性蒸発残留物,色度などが挙げられる。 回収水とは,フレッシュコンクリートや戻りコンクリートの洗浄で発生した排水から骨材を取り除いた水の総称である。 海水は鉄筋コンクリートには用いてよいが,無筋コンクリートには使ってはいけない。
コンクリートの練混ぜ水として,水道水,河川水,湖沼水などが使われる。 回収水とは,フレッシュコンクリートや戻りコンクリートの洗浄で発生した排水から骨材を取り除いた水の総称である。
8
骨材に関する以下の記述で,誤った記述を一つ選びなさい。 粗骨材は,全体的な傾向として細骨材よりも大きい骨材である。 粗骨材は,5mm網ふるいに対して質量で85%以上とどまる。 細骨材は,5mm網ふるいに対して質量で85%以上通過する。 粗骨材と細骨材の判別は原則質量だが,体積による判別も推奨される。
粗骨材と細骨材の判別は原則質量だが,体積による判別も推奨される。
9
水と骨材の関係に関する記述で,誤った記述を選びなさい。 絶乾状態の骨材には,水分は含まれない。 気乾状態の骨材は,骨材の内部のみに水分を含む。 表乾状態の骨材は,一般的に骨材を常温で放置することで得られる。 湿潤状態の骨材には,表面水が付着している。
表乾状態の骨材は,一般的に骨材を常温で放置することで得られる。
10
正しいものを選びなさい。(複数回答可) セメントペーストは,セメントと水を混ぜたものである セメントペーストと砂を混ぜたものをモルタルという コンクリートとは,セメントペーストと粗骨材をまぜたものである セメントペーストが固まるためには骨材が必要である
セメントペーストは,セメントと水を混ぜたものである セメントペーストと砂を混ぜたものをモルタルという
11
誤った記述を1つ選びなさい 骨材の大小の粒の分布状態を粒度という。 粒度はふるい分け試験による粒度曲線によって示される。 粒度曲線はふるいの呼び寸法と各ふるいを通過する(またはとどまる)質量分率の関係である。 粗粒率は骨材のおおむねの平均径を意味し,粗粒率が同じ場合は粒度曲線も概ね同じになる。
粗粒率は骨材のおおむねの平均径を意味し,粗粒率が同じ場合は粒度曲線も概ね同じになる。
12
骨材と,セメント中のNaやKなどが起こす反応を( )という。
アルカリ骨材反応
13
以下の記述で,誤った記述を1つ選びなさい 海砂には塩化物イオンが含まれており,鋼材の腐食などに注意が必要である。 山砂には有機不純物が含まれており,水和反応を促進することがある。 スラグ骨材は主に金属生産の副産物を原料とする人工骨材である。 回収骨材は,戻りコンクリートに残っているコンクリート中の骨材を洗浄して取り出した骨材である。
山砂には有機不純物が含まれており,水和反応を促進することがある。
14
正しい記述を選びなさい(複数選択可) 軽量骨材は密度の軽い骨材で,コンクリートの重量を軽減できる。 重量骨材はX線,ガンマ線,中性子線などを遮蔽するためのコンクリートに使用される,密度の大きい骨材である。 コンクリート用再生骨材とは,コンクリート構造物の解体などによって生じたコンクリート塊から調製される骨材である。 砕砂・砕石は,主に粒径と材質の違いで区別される。
軽量骨材は密度の軽い骨材で,コンクリートの重量を軽減できる。 重量骨材はX線,ガンマ線,中性子線などを遮蔽するためのコンクリートに使用される,密度の大きい骨材である。 コンクリート用再生骨材とは,コンクリート構造物の解体などによって生じたコンクリート塊から調製される骨材である。
15
以下の記述で,正しい記述を選びなさい(複数選択可) 混和材は,配合計算においてそれ自体の容積を算入する。 混和剤の英語訳は,Admixtureである。 混和材料は混和材と混和剤のことを指し,セメント・骨材に次ぐ第3の材料と言われる。 混和剤は,一般的に混和材よりも使用量が少ない
混和材は,配合計算においてそれ自体の容積を算入する。 混和剤は,一般的に混和材よりも使用量が少ない
16
次の選択肢の中から,混和材を選びなさい。 高炉スラグ微粉末 減水剤 フライアッシュ 流動化剤 膨張材 シリカフューム 硬化促進剤
高炉スラグ微粉末 フライアッシュ 膨張材 シリカフューム
17
AE剤に関する記述について,誤った記述を1つ選びなさい AE剤は,コンクリート中に独立した微小な空気泡を連行する性能を有する。 エントレインドエアは,直径約250μm以下の独立・球形の空気泡である。 エントラップトエアは,練り混ぜ時に1~2%の割合で混入する空気泡である。 エントレインドエアはフレッシュコンクリートの流動性増加や凍結融解作用に対する抵抗性の向上に寄与する。 エントラップトエアは,コンクリートの耐久性改善や流動性増加に寄与する。
エントラップトエアは,コンクリートの耐久性改善や流動性増加に寄与する。
18
ワーカビリティーの要素を全て選びなさい コンシステンシー フィニッシャビリティー モビリティー ポンパビリティー プラスティシティー
コンシステンシー フィニッシャビリティー ポンパビリティー プラスティシティー
19
コンシステンシーの測定に関する記述で,誤った記述を1つ選びなさい コンシステンシーは,スランプ試験や振動式コンシステンシー装置などで測定される。 スランプ試験では,単位水量が増えるとスランプ値も大きくなる。 単位水量が2.5%増えると,スランプ値は1cm増加する。 スランプ試験において,せん断スランプや破壊が見られた場合は測定をやり直さなくてはならない。
単位水量が2.5%増えると,スランプ値は1cm増加する。
20
フレッシュコンクリートの材料分離について,誤った記述を全て選びなさい。 コンシステンシーが小さいほど材料分離のリスクは低い。 施工中の物理的な分離は,材料にかかる重力と粘性抵抗力のバランスに支配される。 ブリーディングはコンクリート内の水が打設後に表層に浮上する現象である。 レイタンスはコンクリートの打ち継ぎにおいて品質向上に貢献する。
コンシステンシーが小さいほど材料分離のリスクは低い。 レイタンスはコンクリートの打ち継ぎにおいて品質向上に貢献する。
21
コンシステンシーが増加した場合に対応する事象を全て選びなさい。 スランプ値は小さくなる セメントの流動性は小さくなる 材料分離のリスクは低くなる 粗粒率が大きくなる
スランプ値は小さくなる セメントの流動性は小さくなる 材料分離のリスクは低くなる
22
セメントの水和反応の速度変化は,( ① )期,( ② )期,( ③ )期の3つに分けられる。正しい組み合わせを選びなさい。 ①加速 ②停滞 ③減速 ①停滞 ②誘導 ③加速 ①誘導 ②低速 ③加速 ①誘導 ②加速 ③減速 ①停滞 ②加速 ③減速
①誘導 ②加速 ③減速
23
コンクリートに含まれる空気について,誤った記述を一つ選びなさい。 エントラップトエアーの含有率は1-2%で,一般的な径は600-700µmである。 エントレインドエア―の径は25-250µmで,4-7%まで添加することが多い。 エントレインドエアーは練り混ぜ後の時間経過や締固めで減少する。 空気量に及ぼす要因として,粗骨材の最大寸法,細骨材の粒度,温度などが挙げられる。
エントレインドエアーは練り混ぜ後の時間経過や締固めで減少する。
24
材料分離と空気量の関係について,正しい記述選びなさい(複数回答可) コンクリート中の空気量の適正化は,材料分離の抵抗性を高める。 エントラップトエアはAE剤によって増加し,凍結融解に対する抵抗性を高める。 練混ぜや締固めによって,コンクリート中の空気量は増加する。 一般的に,空気量を1%増加させることによって,スランプが約2.5cm小さくなる。
コンクリート中の空気量の適正化は,材料分離の抵抗性を高める。