問題一覧
1
重症筋無力症の治療
ステロイドパルス療法を基盤とした免疫療法が主体 コリンエステラーゼ阻害薬、胸腺摘除術、免疫抑制薬、血漿交換および免疫グロブリン大量静注療法 ただしこれらをやっても完全寛解に至る割合は全体の10%以下
2
重症筋無力症 評価における注意事項 易疲労性
MGでは運動の繰り返しなどで疲労し休息で回復する特徴がある 過度な運動負荷にならないよう不必要な負担は避け、計画的に実施する
3
重症筋無力症 評価における注意事項 易疲労性
MGでは運動の繰り返しなどで疲労し休息で回復する特徴がある 過度な運動負荷にならないよう不必要な負担は避け、計画的に実施する
4
重症筋無力症 評価における注意事項 症状の変動
日内変動があるため活動時間や実施時間に注意
5
重症筋無力症 評価における注意事項 複視、眼瞼下垂
複視、眼瞼下垂に伴う視野障害の影響に注意 転倒や障害物への接触など
6
重症筋無力症 評価における注意事項 感染予防
感染症の罹患は症状の悪化、クリーゼの誘発につながる
7
重症筋無力症 一般的なプログラム 生活上の注意事項
易疲労、疲労に注意 過剰な自主練は筋力低下を招く 服薬は症状に直接影響あり 感染症に注意 ストレス、不安に注意 月経前に症状変動あるので体調管理に配慮 買い物などでの重量物運搬にはカートを
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重症筋無力症 一般的なプログラム 生活上の注意事項
易疲労、疲労に注意 過剰な自主練は筋力低下を招く 服薬は症状に直接影響あり 感染症に注意 ストレス、不安に注意 月経前に症状変動あるので体調管理に配慮 買い物などでの重量物運搬にはカートを
9
ギランバレー症候群の主要な症状は?
下肢・上肢の筋力低下、反射消失、感覚異常、感覚脱失、咽頭機能低下、疼痛、呼吸不全など
10
ギランバレー症候群の予後は、
良好。が、6ヶ月後15〜20%独歩不能、死亡率3〜7%。急性期の治療が重要で、長期化する人・完治しない人もいる
11
ギランバレー症候群の急性期の免疫治療は?
免疫グロブリン大量静注療法と血漿交換のいずれかを第一選択
12
ギランバレー症候群において、関節可動域評価は
廃用性の拘縮や、過剰伸長(過伸展、過屈曲)などが認められる
13
ギランバレー症候群の感覚評価としては、
異常感覚、手袋型・靴下型、深部、表在、運動・位置覚、疼痛などをvasを用いて評価
14
ギランバレー症候群の評価における注意事項は、
疲労、過負荷、翌日の筋力や血清CK(クレアチンキナーゼ)値
15
多発性硬化症の症状は?
全身倦怠感、体重減少、意欲低下、視力低下、感覚障害、運動失調、脳神経麻痺、排尿障害、複視
16
多発性硬化症の医学的治療 急性期は、
①ステロイド大量点滴静注療法、②血液浄化療法
17
多発性硬化症の症状は、
再発と寛解を繰り返す、病巣によってさまざまな障害パターン。 可能な限りのADL自立とQOL維持
18
多発性硬化症の評価における注意点
ウートフ現象:体温上昇により神経症状が増悪 疲労:易疲労 実施時間帯:体温上昇しやすい集約が避けるなど 疼痛
19
多発性硬化症の一般的なプログラム 自己管理
易疲労性への自己管理としては、エネルギー節約 体温変化としてはウートフ現象に注意するよう指導 炎天下は避ける
20
重症筋無力症の症状
典型的な症状:夕方、月経時、疲労の発症時に症状が悪化 眼瞼下垂は、数分で変化または交互におこり、持続的な上向き視線ののちに悪化することがある 特に注意すべきこと:呼吸不全が進行するクリーゼ
21
重症筋無力症の診断基準の症状
眼瞼下垂、眼球運動障害、顔面筋力低下、構音障害、嚥下障害、咀嚼障害、頚部筋力低下、四肢筋力低下、呼吸障害 上記は易疲労性や日内変動を呈する
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パーキンソン病の症状
運動症状には4大徴候と呼ばれる無動(動作緩慢)、振戦(安静時振戦)、筋強剛(固縮)、姿勢保持障害 さらに姿勢異常、すくみ現象、特徴的な歩行障害 非運動症状は睡眠・覚醒障害、精神・認知・行動障害、自律神経障害、知覚障害など
23
パーキンソン病の重症度には
ホーエンヤールの重症度分類と厚生労働省の生活機能障害度分類
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パーキンソン病の内科的治療 L-ドパ合剤とドパミン作動薬の副作用・禁忌
吐き気、食欲不振、便秘、起立性低血圧、ジスキネジア、幻覚・妄想、睡眠発作
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パーキンソン病の作業療法評価の注意事項
PDの対象者は運動症状だけでなく非運動症状も大きな苦痛だと訴えることも多い、認知機能などの非運動症状の評価も発病初期から必要 症状変化に応じた作業療法 薬効がある時とない時で機能が大きく変動(on-off現象) 日内変動が大きい 抑うつを予防し治療効果を高める
26
パーキンソン病 プログラムの注意事項
PDの対象者の感情は運動に強く影響する。本人が好む活動を訓練や生活に取り入れることは、運動機能だけでなく抑うつや不安軽減など精神・認知機能の維持・改善にも有効
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脊髄小脳変性症 初期症状、特徴
四肢、体幹の動揺や歩きにくさから始まることが多く、爆発的言語や断綴性言語の構音障害が特徴
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脊髄小脳変性症 小脳性運動失調に対する対症療法
ヒルトニン注射薬、経口薬セレジストが用いられる。 随伴症状であるパーキンソニズムに対してはレボドパが用いられることが多い
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脊髄小脳変性症 評価における注意事項
小脳失調の一般的特性として、動作を繰り返すと改善傾向が見られる。何度もやり直さないようにする。 バランス低下が顕著に見られ、転倒や外傷に注意
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脊髄小脳変性症 作業療法プログラム 注意事項
自律神経症状がある場合は、起立性低血圧を認める場合もあるため体位変換後の意識状態の確認 環境調整時の姿勢安定性を確認、転倒転落 家屋調査、杖や歩行器 馬蹄形歩行器 ヘッドギア 動作を行う場合は衝突、外傷を回避できる環境
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筋萎縮性側索硬化症 評価における注意事項
全介助に近い状態になってくると、コミュニケーション手段が限られる。早期からYES、NO反応の方法を明確にしておくなど
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筋萎縮性側索硬化症 作業療法プログラム 注意事項
体動が可能な時期は、過用・誤用に注意 福祉用具は病期進行により想定よりも使用できる期間が短くなることや、実用性が低くなる場合もある。 絶望感多い。心理支持的サポート 自助具や福祉用具の導入は先を見越した対応 浮腫ある人も。足を上にあげる、メドマー
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パーキンソン病 ホーエンヤールの重症度分類
Ⅰ度:左右一側に振戦、固縮、無動などの症状あり 機能障害はないかあっても軽度 Ⅱ度:左右両側 姿勢保持障害はない、日常生活や職業に多少の障害 Ⅲ度:姿勢保持障害、歩行障害あり 日常生活にかなり障害があるが1人で生活可能 職業によっては仕事が可能 Ⅳ度:無動、姿勢保持障害は重度 自力での日常生活は困難、立位保持と歩行はかろうじて可能 Ⅴ度:立位保持や歩行は不可 介助なしではベッドまたは車椅子のままの状態
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頭部外傷の分類で、ジェナレリの分類とは
頭蓋骨骨折、局所性脳損傷、びまん性脳損傷にわけられる。 局所性脳損傷は①急性硬膜外血腫、②急性硬膜下血腫、③脳挫傷、④外傷性脳内血腫 びまん性脳損傷は①軽症脳震盪、②古典的脳震盪、③びまん性軸索損傷
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頭部外傷ではいくつかの疾患名が重複することが多い。なぜか
頭部へ外力が加わった部位への直撃損傷、外力と反対側も損傷を受ける反衝損傷、頭部への強力な回転力による脳実質への剪断力により生じた広範囲びまん性脳損傷といった病態メカニズムがあるから。
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悪性腫瘍切除後 がんの分類
TNM分類に基づき病期を決定。 原発腫瘍の大きさ、リンパ節の転移の有無、遠隔転移の有無から構成 病期0~Ⅳに分類される
37
悪性腫瘍切除後 乳がんにおける手術療法には何があるか
乳房温存両方、乳房切除術、乳房再建術
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悪性腫瘍切除後 乳がんの手術療法 乳房温存療法
腫瘍の大きさ3cm以下やマンモグラフィーにて広い範囲に石灰化が見られないなどの条件を満たす場合、乳房の一部を切除するのみ
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悪性腫瘍切除後 乳がんの手術療法 乳房切除術
拡大胸筋合併乳房切除術:乳房、胸筋、腋窩リンパ節を切除 胸筋温存乳房切除術(パティー法):大胸筋を温存し乳房、小胸筋、腋窩リンパ節 胸筋温存乳房切除術(オーキンクロス法):胸筋を温存し、乳房、腋窩リンパ節
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悪性腫瘍切除後 乳がん手術療法 乳房再建術
手術直後に再建する一期的再建と、術後一定の期間が経過した後に再建する二期的再建がある。 乳房再建には人工物や自家組織を用いる
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悪性腫瘍切除後 がんへの各種療法による治療成績の向上は、( )
がん生存者(がんサバイバー)の増加に繋がる
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悪性腫瘍切除後 乳がん術後のリンパ浮腫への対応
予防が基本 術側上肢の挙上、セルフマッサージなどして予防や浮腫の早期発見 放射線療法後の合併症として浮腫を認める場合にはスキンケア、圧迫療法、リンパドレナージなど
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悪性腫瘍切除後 作業療法プログラム注意事項
がんの進行によってはこれまでのことができない。場合によってはリハ実施方法の変更や一次中止を余儀なくされる。 喪失体験に直面している当事者に対して、ポジティブなメッセージを伝え合い、共有する
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悪性腫瘍切除後 乳がん術後の上肢プログラム例
肩関節90°の屈曲・外転、ひもや棒を使っての挙上、壁のぼりの運動、肩関節の外転・外旋の強化
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ターミナルケア トータルペインとは
全人的苦痛 身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、霊的・実存的苦痛から構成される
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ターミナルケア 予後に関わる評価 予後関連因子として、
腫瘍の状態、全身状態、血液検査(アルブミン値が減少、白血球数、タンパク質低下、低栄養など)などがあげられている
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ターミナルケア 作業療法の目標設定
当事者・家族と共に生きられた時間をたどりながら、誰もが納得出来る目標設定が求められる
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ターミナルケア 家族に対してのケア
家族にできるケアの説明と参加、家族のトータルペイン グリーフケア
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ターミナルケア 留意すること
作業療法実施後に内容、心理状況の変化についてケアチームで情報共有
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脳梗塞画像 T1強調画像
脳回、脳溝の形状を把握しやすい(解剖学的構造) 梗塞巣がめだたない
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脳梗塞画像 T2強調画像
梗塞巣を把握しやすい 白く写るので、病変の拾い出しに有効
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脳梗塞画像 FLAIR画像
急性期の梗塞巣が高信号域になり、脳脊髄液と梗塞巣の鑑別が容易 水を黒くしたT2強調画像 脳溝や脳室に接する病変の診断に有効
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脳梗塞画像 DWI
他は超急性期の脳梗塞の検出は難しい 発症1時間後から脳梗塞を検出できる
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一過性脳虚血 TIAとは
虚血性脳血管障害のなかで24時間以内に神経症状が消失するもの 梗塞巣は認めない 1/4が脳梗塞になる 脳梗塞の10-15%はTIAが先行