放射線科学概論|暗記メーカー

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放射線科学概論

問題数56

No.1

電離放射線とはどのような放射線か説明せよ。

No.2

電磁放射線とと粒子放射線とは何か説明せよ。

No.3

X線はどのように発生するか説明せよ。

No.4

X線と物質の相互作用について説明せよ。

No.5

電子線と物質の相互作用について説明せよ。

No.6

正しいものを選べ

陽子数と中性子数の和を持っている

原子核の大きさはおよそ10のマイナス10乗mである

陽子数、中性子数および軌道電子数の和を質量数という

ウラン原子核の大きさは水素の238倍である

原子核は正の電荷をもっている

No.7

原子について正しいものはどれか

静止している中性子の重さは1.67493×10のマイナス27乗kgである。

静止している陽子の重さは1.67262×10のマイナス27乗kgである

中性子の質量は電子の1836倍である。

静止している電子の重さは0.00091×10のマイナス27乗kgである。

陽子の質量は電子の1838倍である

No.8

正しいものを選べ

核子は負の電荷をおびている

核力はクーロン力より小さい

核力の及ぶ範囲は10のマイナス15乗mである

原子核はクーロン力が各核子に働くためバラバラにならない

核力によって軌道電子が束縛される

No.9

光子線の説明として正しいのはどれか。2つ選べ

γ線は核医学検査などの画像検査や内用療法などのがん治療に用いられる

X線は原子核の状態変化で生じる

γ線は原子に含まれる電子の状態変化で生じる

X線とγ線とでは物理的性質が異なる

X線はCT検査などの画像検査や外部照射などのガン治療に用いられる。

No.10

電子の説明で正しいのはどれか。3つ選べ

電子線は原子核の崩壊に伴って放出される

βマイナス線はPET検査に用いられる

β＋線は正の電荷を持つ電子である

β＋線は運動エネルギーを失ったあと、周囲の電子と結合して消滅放射線2本を放出する。

電子には陰電子と陽電子がある

No.11

特性X線、オージェ電子及び蛍光収率に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。3つ選べ

蛍光収率は、特性X線とオージェ電子の放出率の和に対する特性X線の放出率の割合である。

オージェ電子は、原子核から放出されることがある。

蛍光収率は、原子番号に依存する

特性X線とオージェ電子のエネルギーは同じである。

蛍光収率は、特性X線が放出された数と光電効果が起こった数の比率である。

No.12

光電効果に関連する次の記述のうち、正しいものはどれか。2つ選べ

蛍光収率は物質の原子番号によって決まる。

光電子のエネルギーは入射光子のエネルギーに比例する

光電効果の起こる確率（原子あたりの断面積）は入射光子のエネルギーとともに

光電効果に伴って必ず特性X線が放出される

入射光子のエネルギーが小さい時は光電効果が起こりやすい。

No.13

光子と物質の相互作用で正しいのはどれか？1つのみ

光電吸収断面積は原子番号に比例して増加する。

吸収端では不連続的に光電吸収断面積が小さくなる。

光電効果では入射光子と光電子の運動エネルギーは等しい。

コンプトン散乱では原子核と軌道電子の結合エネルギーによる影響が大きい。

コンプトン散乱では入射光子は消滅する。

No.14

壊変定数（λ）だけで求められるのはどれか。2つ選べ

物理的半減期

壊変原子数

有効半減期

平均寿命

生物学的半減期

No.15

放射性壊変で正しいのはどれか。ふたつ選べ

壊変定数は最初に存在した原子数が1/eになる時間の逆数である

半減期は周囲の温度や圧力で変化する

平均寿命は壊変定数に比例する

半減期は壊変定数と反比例の関係にある

半減期は平均寿命の1.44倍である

No.16

放射線の照射利用において化学変化が起こらない場合はどれか。ふたつ選べ

γ線あるいはβ線による厚さ計などの工業利用

滅菌

X線、γ線による非破壊検査

プラスチックなどの高分子化合物の利用

放射化分析

No.17

放射線の照射利用において化学変化が起こる場合はどれか。ふたつ選べ

がんの放射線治療

プラスチックなどの高分子化合物の改良

γ線あるいはβ線による厚さ計などの工業利用

X線、γ線による非破壊検査

放射化分析

No.18

次のうち‪α‬線源を利用している機器はどれか。ひとつのみ

レベル計

メスバウアー分光装置

静電気除去装置

ECDガスクロマトグラフ

散乱型厚さ計

煙感知器

No.19

次の放射性同位体とその性質を利用した分析・計測装置の関係のうち、誤っているものの組み合わせはどれか。1つだけ

252Cf……中性子水分計

57Co……メスバウアー分光装置

63Ni……ECDガスクロマトグラフ

90Sr……非破壊検査装置

241Am……煙探知機

No.21

X線によるDNA損傷で正しいのはどれか。ふたつ選べ

DNAには修復機構がある

直接作用によるものが主である

速中性子線による損傷と比べ修復が起きにくい

二本鎖切断が1本鎖切断よりも多くできる

フリーラジカルがDNAを損傷する

No.22

γ線によるDNA損傷で正しいものはどれか。ひとつのみ

1本鎖切断は細胞死の直接原因である

一本鎖切断は二本鎖切断よりも多い

2本鎖切断は修復されない

DNA損傷の修復は照射後約1時間で完了する

DNA損傷さγ線に特異的である

No.23

X線による細胞死で誤っているのはどれか。1つのみかな

増殖死が主体である

間期死の形態としてアポトーシスがある

フリーラジカルの生成が関与する

DNAへの直接作用が主因となる

酸素の存在によって間接作用は増強される

No.26

放射線の確定的影響で正しいのはどれか。2つ選べ

代表的な疾患は白内障である

しきい値がない

遺伝的影響が含まれる

重症度に線量依存性がある

発生頻度に線量依存性は無い

No.27

放射線による確率的影響で正しいのはどれか。2つ選べ

発がんは確率的影響である

しきい線量がある

代表疾患に急性放射線症候群がある

発生頻度に線量依存性がある

重篤度は線量に比例する

No.28

放射線感受性で正しいのはどれか。1つ選べ

増殖の遅い細胞は高い

未分化な細胞は高い

低酸素細胞は高い

将来の分裂回数が少ない方が高い

同じ腫瘍ないの細胞間に差は無い

No.29

放射線感受性で誤っているのはどれか。1つだけ

骨組織では成人よりも小児の方が高い

分裂の盛んな細胞ほど高い

未分化の細胞ほど高い

同一腫瘍内で均一である

腸管粘膜の方が神経より高い

No.31

ベルゴニー・トリボンドーの法則に関係あるのはどれか。1つ

細胞の分化度

線量・時間関係

線量率

細胞の酸素分圧

放射線のエネルギー

No.32

放射線の影響で正しいのはどれか。1つ

確率的影響の重篤度は線量に依存する

遺伝的影響は確率的影響である

早期障害に確率的影響はない

確率的影響の代表的疾患に白内障がある

固型がん発症までの潜伏期間は白内障発生までより短い

No.34

妊娠期間のうちしきい値を超えた放射線被ばくによって胎児に奇形が起こる確率が最も高いのはどれか。1つ

０～9日

15～25週

3～8週

25週以降

8～15週

No.35

妊娠中の被ばくの影響で正しいのはどれか。1つ

発育遅延は起こらない

器官形成期の被ばくでは流産が多い

奇形発生にはしきい値がある

胎児期の被ばくでは巨大児出産が多い

着床前の被ばくでは奇形発生が多い

No.37

印加電圧とイオン数との両方に関係しない領域はどれか。1つ

比例計数管領域

再結合領域

GM計数管領域

ビルドアップ領域

電離箱領域

No.38

放射線の電離作用を直接利用するのはどれか。2つ選べ

電離箱線量計

Ge半導体検出器

Csl(Tl)シンチレーション検出器

蛍光ガラス線量計

OSL線量計

No.39

発光現象を利用した検出器はどれか。2つ選べ

電離箱線量計

Nal(Tl)シンチレーション検出器

GM計数管

半導体検出器

蛍光ガラス線量計

No.40

気体の電離を利用した放射線検出器で正しいのはどれか。2つ選べ

GM計数管は電離イオン対数に依存した大きさの出力パルスを得る

比例計数管は電離イオン対数に依存しない出力パルスを得る

比例計数管は中性子を測定する種類がある

電離箱線量計ではガス増幅と呼ばれる電離増殖が起こる

動作電圧は高い順に、GM計数管、比例定数管、電離箱の各領域である

No.41

電離電荷を測定できる検出器はどれか。2つ選べ

電離箱線量計

シンチレーション検出器

熱ルミネッセンス線量計

蛍光ガラス線量計

半導体線量計

No.42

個人被ばく線量計として用いられないのはどれか。2つ選べ

比例計数管

OSL線量計

蛍光ガラス線量計

TLD

GM計数管

No.43

検出器の特徴で正しいのものはどれか。2つ選べ

イメージングプレートはフェーディングが小さい

半導体検出器は蛍光を測定する

イメージングプレートは紫外線照射によって画像を消去できる

シンチレーション検出器は実行原子番号が高くγ線に対して感度が高い

OSL線量計は熱でアニーリングする

No.44

外部被ばく測定用の機器の目的で正しいものはどれか。2つ選べ

OSL線量計は体幹部に装着して個人の被ばく線量を測定する

GM係数管式サーベイメータは表面汚染の検出に用いられる

Nal(Tl)シンチレーション式サーベイメータは感度が低い

電離箱式サーベイメータは好感度なので低い線量率の測定に向いている

蛍光ガラス線量計は汚染の検出に用いられる

No.45

放射線防護体系に対する考え方で正しいのはどれか。二つ選べ

医療被ばくは線量拘束値を超えてはならない

医療被ばくを除き、個人の被ばくは線量限度を超えてはならない

被ばく行為は最適化、正当化、線量限度の順に考慮しなければならない

被ばくを伴う行為は正当化されなければならない

行為とは放射線被ばくを減少させる人間の行動である

No.46

放射線防護で正しいものはどれか。1つ選べ

臓器、組織が異なっていてもしきい値は同じである

確率的影響にはしきい値があると仮定されている

確定的影響の発生を容認できるレベルに抑えることは放射線防護の目的の一つである

放射線防護の目的のひとつは確率的影響の発生を防止することである

被ばくをしきい値以下に抑えることで確定的影響の発生を防止する

No.47

放射線防護体系に関わる世界機関の略称で正しいのはどれか。1つ

IDEAは国際原子力期間の略称である

IMFは国際労働期間の略称である

ICRPは放射線防護の基本的な枠組みと防護基準を勧告する期間である

NASAはアメリカの放射線の影響に関する幅広い研究結果を包括的に評価する委員会である

UNICEFは原子放射線の影響に関する国連科学委員会である

No.48

診療放射線技師に関する記述のうち正しいものはどれか。1つ

照射機器を挿入して照射できる

文部科学省大臣から免許を受けている

放射線を人体に照射することができる資格である

緊急の場合は医師の指示がなくてもX線を使った撮影ができる

X線を使わないMRIは医師の指示は不要である

No.49

診療放射線技師で定められている診療放射線技師が行う業務で誤っているものはどれか。1つ

核医学検査のため、静脈から放射性医薬品を投与した

X線を照射して胸部撮影を行った

CT検査の際に造影剤を投与するための静脈確保を行った

MRI装置を操作して画像を取得した

血管撮影検査の際に造影剤を投与するための動脈確保を行った

No.50

診療放射線技師で定められる診療放射線技師が行う業務で誤っているものはどれか。1つ

X線を照射してマンモグラフィーを撮影した

眼底カメラを使って眼底写真を撮影した

陽電子放出各種を用いた核医学検査を行った

超音波検査の際に造影剤を投与するための血管確保を行い、造影剤を投与した

超音波装置を用いて尿管結石を破砕した

No.51

放射線技師が行うことが出来ない検査はどれか。1つ

核磁気共鳴画像検査

心電図検査

X線撮影

超音波検査

眼底写真撮影

No.52

以下の記述のうち誤っているものはどれか。1つ

手術後の患者さんの胸部写真を病室で撮影した

X線撮影室まで歩けそうな患者であったが、看護師の人手が足りなかったのでポータブル撮影を依頼した

救急車で運ばれた患者の写真を救急外来で撮影した

訪問診療で医師が患者の胸部X線写真写真を撮影する必要と判断したため、携帯型撮影装置を用いて患者の居宅で胸部写真を撮影した

X線写真を撮るために家族が患者を介助する必要があるため、放射線防護衣の着用を指示した

No.53

以下の記述のうち正しいものはどれか。ひとつ

X線CT検査では電波を受信するコイルに制限があるため身体の一部の撮影しか出来ない

X線透視検査に使われる装置は血管撮影装置と呼ばれる

マンモグラフィーは一般撮影装置で撮影できる

血管撮影検査に使われる装置はCアームと呼ばれるアームにX線発生装置と検出器が対向して設置されている

放射線治療は使う放射線エネルギーが小さいため、鉛入りの壁で十分遮蔽できる

No.54

診療放射線技師の免許があれば申請で免許が取得できる資格はどれか、2つ選べ

X線作業主任者

医学物理士

放射線取扱主任者

作業環境測定士

γ線透過写真撮影作業者

No.55

放射線管理で誤っているものはどれか。2つ選べ

個人線量計の付ける場所は防護衣の中ならどこに着けてもいい

放射線防護衣は放射線利用線錘内のX線を遮蔽する能力がある

ポータブル撮影の際に同じ室内にいたが2m以上離れていたので放射線防護衣を着用しなかった

個人線量計は放射線防護衣の中と外の被ばく量が最大になる場所の2ヶ所に装着する

撮影に来た患者さんが倒れそうだったので看護師に放射線防護衣の着用を指示して患者を支えて貰った

No.56

CT検査に用いる造影剤について正しいものはどれか。2つ選べ

X線を吸収する物理作用はコンプトン効果である

X線を吸収する物理作用は光電効果である

造影剤は原子番号の大きな元素が含まれている

水溶性造影剤には硫酸バリウムが含まれる

造影剤投与のための静脈確保は基本的に左腕で行う

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