問題一覧
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問1 高速回転の小型ディーゼル機関には4サイクル機関が採用され、低回転の大型ディーゼル機関には2サイクル機関が採用される理由を、それぞれ述べよ。
4サイクル機関は掃気作用が良いが、構造がが複雑で中、小型機関に適している。2サイクル機関は構造が簡単であるが、掃気作用が不十分のため、低回転の大型機関に採用される。
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問2 4サイクルディーゼル機関について述べた次の文の中で、正しいものは、どれか。1つあげよ。 (ア)シリンダ内の圧力が最大となるのは、ピストンが上死点に達した時である。 (イ)燃料の噴射が始まるのは、ピストンが上死点に達した後である。 (ウ)始動弁が開かれるのは、ピストンが上死点に達する前である。 (エ)排気弁が閉じられるのは、ピストンが上死点に達したあとである。
エ
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問3 4サイクルディーゼル機関の図示出力に関する次の文の( )中に適合する字句を記せ。 (1)ピストン上に作用する圧縮圧及び燃焼ガス圧は、ピストンの( )によって変わるので、上死点から下死点までの有効圧を何箇所かでしらべ、一定の圧力がピストンに働いていると考えた時の圧力を( )圧という。 (2)シリンダ内の発生した燃焼ガスがピストンに与えた動力、すなわち図示出力は、平均有効圧、( )、( )、( )及びシリンダ数に比例する。
位置平均有効シリンダ断面積ピストン行程毎分回転速度
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問4 ディーゼル機関の上死点隙間に関する次の問いに答えよ。 (1)上死点隙間とは、どのうなことか。 (2)上死点隙間を大きくすると、圧縮圧及び圧縮温度は、それぞれどのように変わるか。 (類)上死点隙間を小さくすると、圧縮圧及び圧縮温度は、それぞれどのように変わるか。 (3)上死点隙間を調査するには、どのような方法があるか。(2つあげよ)
1.ピストンが上死点にある時、ピストン頂面とシリンダベット下面との最小隙間をいう。 2.圧縮圧及び圧縮温度は、ともに低くなる。 (類)圧縮圧及び圧縮温度は、ともに高くなる。 シリンダベット取り付け部のガスケットの厚さを調整する フートライナの厚さを調整する。
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問5 ディーゼル機関に関する次の問いに答えよ。 (1)圧縮圧は、下記(ア)及び(イ)の場合、それぞれどのように変わるか。 (ア)偏摩耗したシリンダライナを、新しいものと取り替えた。 (イ)ピストンリングが固着した。 (2)最高圧は、下記(ア)〜(ウ)の場合、 それぞれどのように変わるか。 (ア)圧縮圧をたかくした。 (イ)燃料の噴射始めの時期を、遅くした。 (ウ)回転速度を、下げた。
高くなる低くなる高くなる低くなる低くなる
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問6 ディーゼル機関に関する次の問いに答えよ。 (1) 圧縮圧は、(ア)及び(イ)の場合、それぞれどのようにかわるか。 (ア)シリンダベット(シリンダカバ)取り付け部のガスケットを、薄いものと取り替えた。 (イ)フートライナを薄いものと取り替えた。 (2) 最高圧は、(ア)及び(イ)の場合、それぞれどのように変わるか。 (ア)燃料の噴射始めの時期を早くした。 (イ)燃料噴射量を少なくした。
高くなる低くなる高くなる低くなる
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問7 ディーゼル機関の点火遅れに関する次の問いに答えよ大きくなるか小さくなるか (1)点火遅れとは、どのようなことか。 (2)下記(ア)〜(エ)の場合、それぞれ点火遅れは大きくなるか、それとも小さくなるか。 (ア)圧縮圧が低くなった場合 (イ)吸入空気温度を高くした場合 (ウ)燃料の噴霧が悪くなった場合 (エ)シリンダ冷却水の出口温度を高くした場合
大きくなる小さくなる大きくなる小さくなる
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問8 ディーゼル機関の圧縮比に関する次の問いに答えよ。 (1)見かけの圧縮比は、どのような式で表されるか。
隙間容積➕行程容積➗隙間容積🟰シリンダ容積➗隙間容積
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問8 圧縮比を高めると、どのような利点があるか。
圧縮比が高くなり、圧縮温度も高くなるので燃焼が良好になる 燃焼ガスを十分膨張させることができるので熱効率が良くなる
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問9 ディーゼル機関の圧縮比に関する次の文の( )中に適合する字句を記せ。 (1) シリンダライナが摩耗すると、ピストンの行程部のシリンダ直径が( )くなり、したがって( )容積は大きくなるが、( )容積は、その割に変化しないので、圧縮比は( ) くなる。 (2) シリンダベット(シリンダカバ)とシリンダライナの合わせ面のガスケットを厚くすると、圧縮比は( )くなる。
大き行程隙間大き小さ
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問10 ディーゼル機関のノッキングに関する次の文の( )の中に適合する字句を記せ。 ノッキングとは、シリンダ内で過激な燃焼を起こして、最高圧が急激に高くなり、叩き音を発することで、2つの原因がある。 ディーゼル機関においては、燃料が( )を起こすと、ピストンが( )に達する前に燃焼を始め、これを圧縮するために( )な圧力が発生する場合と、シリンダ内に噴射される燃料の( )が大きいためにこの間に噴射された多量の燃料が一時に燃焼して発生する場合があり、点火遅れが大きいために起きるノッキングを( )という。
過早点火上死点大き点火遅れディーゼルノック
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問12 4サイクルディーゼル機関のシリンダベット(シリンダカバ)に割れが生じる場合の原因をあげた次のア〜エの中で、適当でないものは、どれか。1つあげよ。 (ア)熱による不同膨張(イ)冷却水通路の空気の滞留(ウ)排ガス通路のカーボンの付着(エ)循環潤滑油圧の過大
エ
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問13 ディーゼル機関を開放し、手入れ後、シリンダベッド(シリンダカバ)を復旧する場合、次の(1)〜(3)に関して注意すべき事項を、それぞれ述べよ。 (1)シリンダヘッドとシリンダライナの合わせ面のガスケット (2)シリンダ内の状態 (3)シリンダベットの締め付け
(1) 1.再利用する場合は、焼きなましをして軟かくした状態で使用する 2.新品を使用する場合は、寸法、厚さがともに同じサイズであることを確認する 3キズやまくれなどの異常がないことを確認する (2) 1.シリンダ内に工具やウエスなどの異物がないか確認する 2.シリンダ壁にシリンダ油を塗布する (3) 1.ボルトとナットは開放前の組み合わせで締め付ける 2.ナットとシリンダヘッドの当たり面に異物がないことを確認する 3.片締めにならないように対称の位置にあるものから交互に平均に締め付ける
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問16 ディーゼル機関のシリンダを清水で冷却する場合、海水で冷却する場合に比べて、どのような長所があるか。(2つあげよ。)
シリンダ冷却水側の腐食を防止できるので、機関の寿命を増大させることができる シリンダ温度を高くできるので、燃焼が良好になり熱効率を高めることができる
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問17 ディーゼル機関のシリンダの冷却不足により、シリンダが異常に高温となった場合、どのような害を生じるか。 ディーゼル機関のシリンダを冷却する理由は、何か4つあげよ。
シリンダやピストン過熱のため膨張して焼き付きを起こす シリンダやピストンなどが加熱して熱損する シリンダ内面の潤滑油が高温のため変質する 燃焼室が高温のため過早着火を起こす
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問18 トランクピストン形ディーゼル機関において、シリンダライナ下部のゴムりんぐの不良による水漏れを点検する方法について述べた次の文の中で、正しいものは、どれか1つあげよ。 (ア)シリンダヘッド(シリンダカバ)を外して点検する (イ)クランクケースを開けて点検する (ウ)ピストンを抜いて点検する (エ)カムケースを開けて点検する
イ
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問19 4サイクルディーゼル機関のシリンダライナに関する次の問いに答えよ。 (1)摩耗が最も多いのは、ピストンの往復範囲の上部、中部及び下部のうちのどの部分か。 (2)上記(1)の理由は、何か。
上部 ピストンが上死点のとき、1番リング付近が最も高温高圧燃焼ガスにさらされるので、潤滑作用が不十分となり、また高圧ガスがリングの背面からシリンダを押すため、シリンダライナの摩耗が最も多いい
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問21 ディーゼル機関のピストンの材質について述べた次の文の中で、適当でないものは、どれか。 1つあげよ。 (ア)冷却効果をよくするために、熱伝導が良好であること。 (イ)高温高圧に対し十分な強度があること。 (ウ)慣性力を減らすために、、質量が大きいこと。 (エ)熱膨張係数がシリンダの材質と同程度であること。
ウ
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問22 ディーゼル機関のピストンの材料として必要な性質をあげよ。
冷却効果をよくするために、熱伝導が良好であること 高温高圧に対し十分な強度があること 慣性力を減らすために、質量が小さいこと 熱膨張係数がシリンダの材質と同程度であること
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問23 ディーゼル機関のピストン速度に関する次の文の( )の中に適合する字句を記せ (1)クランクが同じ速さで回転していても、ピストンは上死点及び下死点で瞬間的に( )し、行程中央付近で最も( )く動く。 (2)ピストンのはやさは、時々刻々変化するが、機関の要目表などに表示する場合( )ピストン速度が用いられる。 (3)平均ピストン速度は、機関の回転速度が大きくても、( )が短い場合は、小さくなる。
停止速平均行程
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問24 ディーゼル機関のトランクピストンに関する次の問いに答えよ。 (1)ピストン頂部は、スカート部に比べて直径をわずかにしいさくしてあるのは、なぜか。 (2)ピストンはどのような箇所に割れを生じやすいか。(4つあげよ。)
(1)ピストン頂部は高熱にさらされ、スカート部より大きく熱膨張するため、わずかに円すい形にする。 (2) 1.ピストン頂面中央部2.ピストン頂面外縁部 3.ピストン吊り上げボルト穴部4.第一リング溝の奥のすみ部 5.吸排気弁の逃し部のすみ、などがある。
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問25 4サイクルディーゼル機関のトランクピストンに関する次の問いに答えよ。 (1)ピストンのスカート部を長くして、シリンダライナとの接触面を広くしているのは、なぜか (2)ピストン頂部の過熱を防ぐために、取扱い上どのような注意が必要か。
(1)側圧による摩耗を少なくするため (2)異常燃焼を避ける 長時間の過負荷運転をしない ノッキングや異常爆発を起こさないよう燃料噴射ポンプや燃料噴射弁の整備を怠らない。 放熱を良好に保ち蓄熱を避ける ピストンリングの摩耗に注意する ピストン頂面に付着した油かすなどをこまめにそうじする。 ピストン冷却側へのスケールの付着、炭化物付着に注意する。
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問26 ディーゼル機関のトランクピストンに関する次の文の( )の中に適合する字句を記せ。 (1)ピストンは、シリンダやシリンダヘッド(シリンダカバ)とともに( )室を形成する。 (2)ピストンの材料は、低速機関及び中速機関では、一般に( )であるが高速機関では軽量で熱伝導のよい( )合金を使用する。 (3)ピストンクラウンの上部の直径は、下部の直径よりも( )い。 (4)ピストンは、そくを受けて往復運動するため( )部を長くしている。
燃焼鋳鉄アルミ小さスカート
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問27 ディーゼル機関のピストンリングに関する次の問いに答えよ。 (1)ピストンリングの役目は、何か。 (2)ピストンリングを新替えする場合に注意しなければならない事項は、何か。
(1)1.気密の保持2.ピストンの冷却3.油膜の保持 (2)1.リング各部の隙間を適量に調整する。 2.リングの取り付けのとき、張力に変化を与えることのないよう必要最小限に広げる (3)リングは刻印の面を上にして、最下位のものから順次取り付ける。 (4)リングや溝に良質の潤滑油を薄く塗って取り付け、軽く手回しできることを確かめる。 (5)リングの合い口は交互に反対になるように取り付ける。
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問28 図は、ディーゼル機関のピストンリングを示す。図に関する次の問いに答えよ。 (1)厚さ、幅及び合い口すき間は、ア〜ウのそれぞれ、どれか。 (2)合い口すき間は、どのようにして計測するか。 (3)ピストンリングの摩耗は、アとウ では、どちらがおおきいか。
(1)ア厚さイ合い口すき間ウ幅 (2)ピストンリングをシリンダライナと同径の模範にはめるか、直接シリンダライナにはめて、合い口すき間にすき間ゲージを挿入して継続する。 (3)ア
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問29 ディーゼル機関のピストンリングに関する次の問いに答えよ。 (1)ピストンリングの厚さ及び幅は、それぞれリングのどこの寸法か。図を書いて示させ。 (2)リングの摩耗は、厚さと幅ではどちらが大きいか。 (3)オイルリング(油かきリング)が固着したまま運転すると、どのような害があるか。
(1) (2)厚さ (3) 1.余分な油のかき落としが悪くなり潤滑油の消費量が増す 2.燃焼室の汚れがひどくなる。 3.ピストンリングが焼き付きやすくなる (4)シリンダの摩耗が増大する
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問30 ディーゼル機関のピストンリングに関する次の問いに答えよ。 (1)燃焼不良のまま運転を続けると、リングが折れやすいのは、なぜか。 (2)オイルリング(油かきリング)でシリンダ壁の油が十分かききれなくなる原因は、何か(2つあげよ)
(1)燃焼不良により生じたカーボンが、リングに詰まってリングが固着し焼き付きを起こすので、強度が低下して折れやすくなる。 (2)1.リングが摩耗して、リングのシリンダへの当たり面の幅が広くなったとき (2) 1.リングが摩耗して、リングのシリンダへの当たり面の幅が広くなったとき 2.リングの張力が不十分で、ライナ内面との接触が不良のとき
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問31 4サイクルディーゼル機関のピストンリングが固着した場合、機関への影響について述べた次の文の中で、適当でないものは、どれか。1つあげよ。 (ア)機関出力が低下する。(イ)潤滑油が汚損する。(ウ) シリンダの摩耗が増加する。(エ)圧縮圧がぞうかする。
エ
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問32 ディーゼル機関のコンプレッションリング(圧縮リング)に関する次の文の中で、正しくないものは、どれか。1つあげよ。 (ア)リングの張力が大き過ぎると、機械効率が下がる。 (イ)リングが摩耗すると、圧縮圧は、高くなる。 (ウ)リングが摩耗すると、合い口すき間は、大きくなる。 (エ)運転中、燃焼ガス圧はリングをシリンダ壁に押し付け、吹き抜けを防止する。
イ
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問33 ディーゼル機関のピストンリングに関する次の文の中で、正しくないものは、どれか、1つあげよ。 (ア)リングの合い口は、交互に反対側になるように装備する。 (イ)リングを取り付けるときは、最下位のものから順番に入れる。 (ウ)リングの取り付けや取り外しのときは、広げすぎないようにする。 (エ)リングは、上のものを下に繰り下げ、新品を上側に使用する。
エ
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問34 ディーゼル機関のピストンリングに関する次の文の中で、正しくないものは、どれか。1つあげよ。 (ア)リングの材質は、熱を伝えやすい材料のほうが好ましい。 (イ)リングをピストンにそうちゃくするときは、最下部のものからじゅんじいれていく。 (ウ)クロムメッキリングは、一般にクロムメッキライナには使ない。 (エ)リングの合い口は、すべて同じ箇所になるように、揃えて装備する。
エ
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問35 ディーゼル機関のピストンリングに関する次の文の中で、適当でないものは、どれか。1つあげよ。 (ア)オイルリング(油かきリング)がシリンダ壁に接する部分は、広いほうがよい。 (イ)オイルリングは、コンプレッションリングの(圧縮リング)より下の位置に取り付ける。 (ウ)コンプレッションリングの摩耗が、大きくなると、燃焼ガスの吹き抜けの原因となる。 (エ)コンプレッションリングは、ピストンの熱をシリンダに伝え、ピストンの加熱を防止する。
ア
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問36ディーゼル機関のピストンピン及びピストン軸受に関する次の問いに答えよ。 (1)浮動式ピストンピンが固定式ピストンピンに比べて、優れている点は、何か (3)ピストンピン軸受への潤滑油は、潤滑油だめからどのような毛色で供給されるか。
(1) 1.摩耗が少なく、また運転中ピストンピンが自由に回転するので、摩耗が1箇所に偏らない。 2.ピストンピンの押込みによるピストンの変形がない 3.構造が簡単で、取り付け取り外しが容易である。 (2)潤滑油だめ→第一油こし→潤滑油ポンプ→第二油こし→油冷却器→潤滑油主管→主軸受→クランク軸内の油穴→クランクピン軸受→連接棒内の油穴→ピストンピン軸受
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問37 図は、ディーゼル機関の連接棒をしめす。図に関する次の問いに答えよ。 (1)1及び2は、それぞれ何か。 (2)3の穴は、何か。 (3)4及び5の厚さを変えること、それぞれ何がかわるか。 (4)連接棒の長さとは、どこからどこまでのながさか。
(1) 1ピストンピンメタル止めねじ 2ピストンピンメタル (2) 3油穴 (3) 4上死点すき間 5クランクピン軸受の油すき間 (4)ピストンピン軸受の中心からクランクピン軸受の中心までの長さ
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問3トランクピストン形ディーゼル機関の連接棒に関する次の文の( )の中に適合する字句を記せ。 (1)連接棒は上部を( )に、下部を( )に連結して、ピストンの( )運動をクランクの( )運動に変える役目をするものである。 (2)連接棒のながさは、( )の4倍くらいとする。 (3)連接棒の幹部は、大型及び中型機関では丸形断面とし、高速機関ではℹ️字型断面として( )量化を図っている。また幹部の中心部には( )を設けているものが多い。
ピストンピンクランクピン往復回転クランク半径軽油穴
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問39 図は、ディーゼル機関の連接棒ボルト(クランクピンボルト)を示す。図に関する次の問いに答えよ。 (1)リーマー部は、1〜4の部分の中のどれか。 (2)にがしと呼ばれる部分は、1〜4の部分の中のどれか。 (3)段付き部に丸み(5の部分)をつけるのは、なぜか。 (4)6のボルトの頭の切り欠きは、何のために設けるか。
(1)3(2)2 (3)段付き部分に応力が集中してボルトが折損するのを避けるため。 (4)ナットを回すとき、ボルトも一緒に回るのを避けるため。
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問40 4サイクルディーゼル期間において、連接棒ボルト(クランクピンボルト)の取り扱い上の注意事項について述べた次の文の中で、正しくないものは、どれか。1つあげよ。
(ア)ボルトのリーマ部の緩過ぎや固過ぎのものは、新替えする。 (イ)軸受の取り付け時、ナットの締め付けは、交互に少しずつ締める。 (ウ)予備品と比べて、許容以上に伸びているボルトはしんがえする。 (エ)多シリンダ機関において、各シリンダの出力の不揃いは、クランク軸折損の原因となる。
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問41 ディーゼル機関において、連接棒ボルト(クランクピンボルト)が折損する場合の原因をあげよ。
1.設計や工作上の原因 材質選定の不適 リーマー部のすき間の部の不良 段付きの丸みの不適 ボルトの頭部またはナットの肌付けき面の仕上がり不良 2.取り扱い上の原因 ナットの締め過ぎや片締め 長時間使用によるボルトの伸びや疲労 クランクピン軸受の隙間の過大 3.機関の運転上の原因 長時間の過負荷運転 ノッキングや急回転を起こした運転
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問42 ディーゼル機関のクランク軸に関する次の中で正しくないものは、どれか。1つあげよ。 (ア)クランク軸の主軸受けで支えられている部分を、クランクジャーナルという。 (イ)スラスト軸受の調整が悪いと、クランクアーム開閉量が増大する。 (ウ)クランクアームとクランクジャーナルの付け根の丸みが小さいと、クランクアーム開閉量が増加する。 (エ)多シリンダきかんにおいて、各シリンダの出力の不揃いは、クランク軸折損の原因となる。
ウ