問題一覧
1
今日はそのことをさなんと思へど、あらぬ急ぎまづ出で来て、
する
2
苔の細道を踏み分けて、心細く住みなしたる菴あり。
ことさら〜する
3
いかがすべきと思しわづらふに、
どのように
4
君の仰せごとをば、いかが背くべき。
どうして
5
酒宴ことさめて、いかがはせむと惑ひけり。
どうしようか
6
馬・牛、つなぎ苦しむるこそいたましけど、なくてかなはぬとのなれば、いかがはせむ。
どうしようもない、いや、どうしようもない
7
かかるうき事をのみ見聞く身こそ悲しけれ。
つらい
8
年寄るまで石清水を拝まざりければ、こころうく覚えて、
情けなく
9
この人にうしと思はれて、忘れたまひなむ心細さは、
いやだ
10
なほ顔いと憎げならむ人はこころうし。
不愉快だ
11
かかることはふみにも見えず、伝ヘたる教ヘもなし。
書物
12
菊のけしきばめる枝に、濃き青鈍の紙なるふみ付けて、
手紙
13
鶯は、をかしきことに、歌にもふみにも作り、
漢詩
14
御ふみの師にてむつましくおぼす文章博士召して、
学問
15
親の家に、この夜さりなむわたりぬる。
行く
16
もし皇子にてわたらせ給はば、いかにめでたからんとて、
いる
17
はるかに霞みわたりて、四方の梢そこはかとなうけぶりわたれるほど、
一面
18
月ごろ、悔しと思ひわたる心の中の苦しきまでなりゆくさまを、
ずっと〜し続ける
19
「ゆめ、異男したまふな。われにあひたまへ。おほきになりたまはむほどにまゐり来む」
結ばれる・結婚する
20
女も、いとあやしく心得ぬ心地のみして、
不思議で
21
あやしき海人どもなどの、貴き人とはする所とて
身分の低い
22
かうあやしき垣根になん咲きはべりける。
粗末な
23
あれはいづれのみやと申すぞ。いかなる神を崇め奉るぞ。
神社
24
山崎のあなたに水無瀬といふ所にみやありけり。
皇族のお住まい
25
みやは白き御衣どもに紅の唐綾をぞ上に奉りたる。
宮
26
心もとなきもの。子産むべき人の、そのほど過ぐるまで気色もなき。
そのような
27
頼政卿さる人にて、馬より降り、甲を脱いで神輿を拝し
立派な
28
吉凶は人によりて、日によらず。
起因する
29
「あなかま」とて、脇息によりおはす、いと安らかなる御ふるまひなりや。
もたれかかる