問題一覧
1
消化管とはどこからどこまでを指すのか答えなさい
食道から肛門
2
例えば錠剤を経口投与で服用すると、 崩壊→〇〇→△△→吸収 と言う過程を辿る。〇〇、△△を埋めなさい
分散、溶解
3
外用剤の剤形を一つあげなさい
貼付剤
4
狭心症の薬剤であふニトログリセリンはどのようにして投与するのか答えなさい。
舌下錠で口腔粘膜に適用
5
薬物がメインに吸収される小腸は非常に表面積が大きくなっているが、どのような状態になっているのか簡単に説明しなさい。
輪状ひだ、絨毛、微絨毛の三段階の凹凸により表面積が大きい。
6
消化管において強い酸性を示す器官を答えなさい。
胃
7
singerとNicolsonが提唱した脂質二重膜モデルをなんと言うか答えなさい。
流動モザイクモデル
8
能動輸送において、なぜ、濃度の薄い方から濃い方への輸送が可能になるか答えなさい。
ATPまたはイオンの共輸送によってエネルギーが生じ、そのエネルギーを使うため、濃度の薄い方から濃い方への輸送が可能になる。
9
人の免疫の大部分を担っているのは腸であるが、腸のなんという部分が関与しているのかを答えなさい。
パイエル板
10
薬物の分子量がいくつを超えるとリンパ管形へ移行するか。
5000
11
エンドサイトーシスが生じた際、薬物を包んでいる小胞体を何というか
エンドソーム
12
エンドサイトーシスに対して細胞外に排出する場合はなんと言うか。
エキソサイトーシス
13
毛細血管には三つのタイプがある。名前を答えなさい。
連続内皮、有窓内皮、不連続内皮
14
血液脳関門における細胞同士の結合をなんと言うか答えなさい。
密着結合
15
解離定数と結合定数の関係を答えなさい。
逆数
16
解離定数と結合定数が1:1の会合における解離定数の単位を答えなさい。
mol/L
17
血液脳関門は、細胞間が密着結合しており、強力なバリアー能を有する。血液脳関門と同じくらい強力なバリアー能を示す体の箇所はどこか答えなさい。
胎盤
18
シトクロムP450の意味を答えなさい
Pは色素を意味する英語のPであり、吸収最大が450nmであると言う意味である。
19
アルキル側鎖が酸化されるとき、末端から一つ内側の炭素が酸化される場合、何酸化というか答えなさい。
ω-1酸化
20
グルタチオンを構成するアミノ酸を答えなさい。
グルタミン酸、システイン、トリペプチド
21
エタノールが体内で酸化されると、最終的に何になるか答えなさい。
酢酸
22
薬物代謝酵素の変動要因に種差、人種差、SNPsなどがあるが、これらのものになっている生体分子は何かを答えなさい
DNA
23
薬物が排泄されるメインの経路を答えなさい。
尿中
24
腎機能の指標とされる分子の名前を答えなさい。
クレアチン
25
LD50最も小さい猛毒を答えなさい
ボツリヌストキシン
26
毒物はLD50がいくら以下と規定されているかを答えなさい。
30mg/kg
27
副交感神経が働くと血圧はどうなるか答えなさい
血圧は下がる
28
ppmとppbを説明しなさい。
ppmは百万分の一、ppbは十億分の一
29
天然有機化合物での窒素を含み、タンパク質、ペプチド、核酸以外のものをなんというか答えなさい。
アルカロイド
30
蛇毒を経口で服用しても簡単に死んだりしない。なぜか説明しなさい。
ヘビ毒を経口投与しても胃で消化され、アミノ酸になるため毒性はほとんど発揮されない。
31
フグ毒であるテトロドトキシンはどこに作用するのかを答えなさい。
神経細胞のナトリウムチャネル
32
総称としての毒を表す英語を答えなさい。
poison
33
梅や杏子に含まれるシアン酸配合糖体の名前を答えなさい。
アミグダリン
34
ソラニンとはなんのどのような部分に多く存在するか答えなさい。
ジャガイモの芽
35
トリカブトの毒成分はなんというか答えなさい。
アコニチン
36
大麻の雄花の樹脂を固めたものをなんというか答えなさい。
ハシシュ
37
水俣病や、第二水俣病の原因物質を答えなさい。
メチル水銀
38
富山県神通川流域で起こったイタイイタイ病の原因物質を答えなさい。
カドニウム
39
ヘロインの元になる植物は何かを答えなさい。
ケシ
40
マリファナはなんという植物から作られるか。
大麻
41
コカインに重曹を加え固めたものをなんというか答えなさい
クラック
42
モルヒネと同様の作用を示すペプチドをなんというか答えなさい。
オピオイド
43
メタンフェタミンを骨格とする合成麻薬の略称を答えなさい
MDMA
44
シアン化水素や一酸化炭素は体内に侵入するとなにと結合するかを答えなさい。
ヘモグロビン
45
抗生物質の作用の代表的なものを一つ挙げなさい
細胞壁合成阻害
46
カビが産生する毒素を一つ上げなさい
バツリン
47
ラニナミビル(イナビル)が老若男女に適用できない理由を述べなさい。
腹式呼吸で肺に入れる為、肺活量の少ない老人や子供には向いていない為である。
48
バロキサビル「ゾフルーザ」の作用機序を答えなさい。
capエンドヌクレアーゼの阻害
49
抗生物質であるペニシリンは何から採取されたものか答えなさい。
青かび
50
トラスツズマブ(ハーセプチン)が適用されるがんを答えなさい。
乳がん
51
ゲフィチニブ(イレッサ)が適用されるがんを答えなさい。
肺がん
52
ニボルマブ(オプシーボ)はどのような概念に基づく抗がん剤であるか説明しなさい。
免疫チェックポイント阻害
53
薬剤の候補となる化合物を何化合物というか答えなさい。
リード化合物
54
人に対して治療を実施する前に行う実験を答えなさい
動物実験
55
医薬品が承認を経て販売が開始されるのと、phaseⅣ段階に入るが、何年程度行われるかを答えなさい。
4〜10年
56
糖尿病におけるインスリン不足での一つはインスリン分泌障害である。もう一つを答えなさい。
インスリン抵抗性亢進
57
カルボキシ基を有する薬物pHに応じてどのように変化するのか答えなさい
pKaより小さいpHにおいてはほぼ100%分子型で pKaと同じpHでは半々、 pKaより大きいpHにおいてはだんだんアルカリ性になりイオン解離が進みほぼCo-になる
58
Na+K+チャネルの二次性能動輸送においてリン酸化脱リン酸化がどのような機能をするか答えなさい。
チャネルの構造を変化させ、細胞の外でナトリウムを出しカリウムを取り込む。形を変えることで内外で受け渡しできるようにすることが役割
59
薬物の透過速度に対してミカエリスメンテン式が適用できる理由を述べなさい。、
ミカエリスメンテン式は酵素反応であり、酵素は基質とくっつくと反応が終わるまで他の基質を取り込めないという仕組みが同じである為。 細胞の外で基質とつく場合その反応は不可逆であるという二つが共通している為ミカエリスメンテン式を適応できる。
60
薬物の膜透過における担体が存在する促進拡散の場合、薬物の濃度を上昇させていくと透過速度はどのようになるかを答えなさい
反応する部分に対して反応する物質があまりに多いと反応しても反応しても反応しきれない物質がある為、頭打ちになる。
61
脂肪組織に薬物が蓄積されやすい理由を述べなさい。
脂溶性の物質は脂肪組織に蓄積し血液に乗って体外へ排出されにくい。また、脂肪組織は血流が少ない為薬物の移行はゆっくり起こり消失に相当時間を要するという二つの理由である。
62
ミカエリスメンテン色素を用いてプロットしても最大投下速度を算出することができない。どのようにすればいいか答えなさい。
ミカエリスメンテン式の逆数をラインウェーバーバークプロットにより切片を算出する。
63
競合阻害と非競合阻害の違いを簡単に説明しなさい。
競合阻害は活性部位を取り合いら非競合阻害は基質が活性部位以外のところにつきタンパク質の構造を変えることが違いである。
64
代謝における第Ⅰ相反応と第Ⅱ相反応の違いを述べなさい。
代謝は水溶性にするということは共通しており、第Ⅰ相反応は水溶性の官能基に変換することであり、第Ⅱ相反応は薬剤に水溶性の分子をつけるという反応の違いがある。
65
シトクロムP450の活性部位に存在する分子について簡単に説明せよ
トルフィリン骨格を持っていて中心金属として鉄を持っている。
66
腎臓における糸球体ろ過では、アニオン性のものよりもカチオン性のものの方が透過しやすい。その理由を述べなさい。
糸球体表面にはシアル酸というカルボン酸の不電荷を持っている為、アニオン性のものを反発し、カチオン性のものを引き付けるため通りやすい。
67
アルカリが酸より危険な理由を述べなさい。
酸に比べアルカリの方がペプチド結合を切断しやすく、どんどん皮膚の中に入っていってしまう為である。
68
LD50を簡単に説明しなさい。
実験動物が100匹いたらその半分の50匹が死ぬ量
69
ダイオキシンのような猛毒であっても人間にはほとんど影響がないのはどうしてと考えられるかを説明しなさい。
実験動物と細胞機序が同じとは限らない為、実験動物にとって猛毒でも人間にとって猛毒とは限らない。
70
アトロピンがサリンの解毒作用として有効な理由を説明しなさい。
サリンが作用するとコリンエステラーゼを阻害する為、アセチルコリンが受容体についたままで、そうなると電気信号がついたままになるが、アトロピンがアセチルコリン受容体につく為とりあえずは追い出せて電気信号を止めることができる。
71
インフルエンザ用溶剤で作用機序がノイラミニダーゼ阻害のようなものは発症後時間をおかずに投与しないと効果がない理由を述べなさい。
粒子を形成して追いつかない為
72
phase I、phaseⅡ、phaseⅢの対象の違いについて説明しなさい。
phase Iは少人数の成人志願者あるいは患者 phaseⅡは効果が期待できる少人数の患者 phaseⅢは多数の患者
73
インスリン製材の一つであるビクドーザはDPP-4による分解を受けにくい。その理由を答えなさい。
リジン側鎖をアセチル化している為、分解しにくくしている。